日本CGNTVの番組より
前回の続きで、高橋めぐみ宣教師、小長光舞子宣教師、安川圭吾宣教師、佐藤一彦宣教師に、それぞれ宣教地で結ばれた実「新しいいのち」について話していただきたいと思います。(敬称は省かせていただきます。)
宣教生活で最もうれしかった瞬間 佐藤 私はウガンダで17年間過ごし、4つの教会を建てました。木を切り出し、泥で壁を造って、みんなで手造りで建てました。ですから、自分たちの教会なんだという強い意識があります。それは、本当にうれしい体験でした。 小長光 宣教地タイで最初に洗礼を受けた人は、人身売買の被害に遭ってタイに来たミャンマー人で、さまざまな問題を抱えていましたが、私とタイ人の同労者が支援していくうちに、主を信じて救われました。イエス様によって人生が変わり、新しい人生をスタートさせる姿を見ることができて、とても感謝でした。 安川 インド人社会にはコミュニティ間の壁があり、礼拝後はあまり交わりがありません。でも、だんだん熱心な人々が起こされ、コミュニティの壁を超えるようになってきました。ある日の礼拝後、ある信徒のために祈っていたとき、心の中で「新来者は大丈夫かな」と思っていました。祈りのあと、目を上げて見てみると、みんなが新来者を取り囲んで交わっていました。とても感動しました。 高橋 4年生の時に1年の実習があり、それを終えると、みんな成長しているのがわかります。1年生の時には心配だった学生が、本当に堂々としている姿を見ると感動します。また、高校生が神学生になり、教会の働き人になり、大変な場所に遣わされて重荷を持って活動しています。そんな彼らと一緒に実が見られることは、本当にうれしいことです。 現地に引き継ぐ大変さ 佐藤 現地の人々は、霊的にも経済的にも、宣教師に対する期待感や依存心があります。ですから、私が日本に帰るとなると、不安になるようです。そんな彼らに、聖書のみことばを通して「私ではなくて、神様に頼らなければならない」と教え、自立するよう導くのに1、2年ほどかかりました。しかし、4つの教会それぞれに、牧師や伝道師が立てられたのを見届けて帰ってきました。神様に頼るように導くことは、難しいことではありますが、宣教の醍醐味です。 小長光 私の宣教地でも、現地の人々が宣教師に頼るというスタイルが続いていました。しかし、私がいないほうが現地の先生のやり方でできる部分があると気づかされ、同時に日本人に宣教したいという思いが与えられため、現地の先生にお任せすることに決めました。
世界宣教のススメ 高橋 大きな目で宣教を見る必要があります。インドネシアで受けた祝福を日本に流し、日本の祈りや祝福をインドネシアに流す役割があると思い、また次世代のために仕えたいという思いで日本に戻ってきました。日本人一人ひとりの目が開かれると、自分のすぐそばに世界宣教があることがわかります。どんな人でも主を証しすることができると思います。 佐藤 国内とか海外という考え方ではなく、私たちは世界に証しする者であると思います。100%現地で死ぬ覚悟がある人だけが宣教師なのではないと思います。私も途中で導きが変わって、今後は日本の宣教を目指しています。これも宣教の働きだと思っています。
今後のビジョンと祈りの課題 高橋 私のビジョンは、日本とインドネシアの橋渡しになることです。特に、日本の若者たちとともに、世界宣教に関わっていきたいです。祈りの課題は、現地のリーダーが誘惑から守られて証人になれるように。また、去年2ヶ所スタートした未伝道部族の家の教会で、メンバーとリーダーたちが守られ、群れとなるように。 安川 新しいコミュニティのリーダーが起こされるように。彼らが集まって家庭集会ができるように。またタンザニア以外の地域にも福音が飛び火しています。インドから来た船乗りが礼拝に参加し、その日に救われることもありました。同じように、オーストラリアやイギリスにも救われた人がいます。その人々が主につながっていられるように。 小長光 日本の宣教のために用いていただきたいです。日本人やタイ人と限定せず、世界の人々に福音を伝えたいです。祈りの課題は、タイのチェンマイで建てあげた教会が強められるように。現地の働き人であるティップ先生家族のためにお祈りください。 佐藤 ウガンダの教会の信徒たちが自立し、福音宣教を続けていけるように。霊的な力と経済的な励ましを神様に期待することができるように。「近くの光は近くしか照らさないけれど、遠くの光は近くをも照らす」ように、日本人である私たちが世界にも何かできるという意識を持てば、日本の国内もさらに祝福されると思います。
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