ソ・ヨセフ TIM派遣宣教師
宣教地は孤独な所です。現地人はたくさんいますが、心の言葉を理解し、心の内を打ち明けられる人がいないからです。特に、重要な決定をしたり、新しいことを始めるときには、さらに孤独を感じます。すべてひとりで祈って決めなければなりません。だからこそ、宣教地では主に拠り頼むようになります。QTをすると、主は細やかに語ってくださいます。重要な時期には、さらにはっきりと語ってくださいます。 最初に本部の決定によって宣教地が決まった時、主の御心にかなっているだろうかと不安でした。しかし、民数記のQTを通して、私たちが「ヨルダン川の東側」に行くことを主が確証してくださいました。数年前のある日のQTは、もっと確かなものでした。難民の働きをしていた時、総合情報部の調査を受け、現地人の働き人が呼ばれました。ミニストリーチームはQTをしながら、とりなして祈りました。ちょうどその日のみことばは、ヨハネの福音書20章でした。弟子たちが恐れて戸を閉めて集まっていると、十字架で死なれたイエス様が現れ、「平安があなたがたにあるように」と語られる内容でした。何かを恐れながら集まっている私たちの姿は、間違いなくその時の弟子たちと同じでした。まるで主が直接「平安があなたがたにあるように」と語っておられるようでした。QTのみことばのとおり、現地人の働き人は簡単な調査を受けて帰宅し、みな安全に過ごすことができました。 今回、難民センターと教会を建てるときにも、みことばが拠り所となりました。場所と法的許可を受けることが重要な問題でしたが、主は、長血をわずらった女の話(ルカ8章)を通して、信仰の祈りが奇蹟を導き出すことを悟らせてくださいました。そして、期待もしていなかった恵みの場所を与えてくださいました。「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です」(詩 119:105)というみことばを、宣教地でいつにも増して強く実感しています。 ダビデは荒野で追われながらも「神こそ、わが岩。わが救い。わがやぐら。私は決して、ゆるがされない」(詩 62:2)と歌いました。彼が頼れる対象は神様しかいませんでした。荒野のような宣教地で、ダビデの告白がいつも私の心にあるように祈ります。
| 国家情報 | ヨルダンはヨルダン川と死海を境にして、イスラエルと国境を接する中東のイスラム国家です。国土面積は日本の4分の1ほどであり、人口は約650万人です。最近シリア、イラクなどから難民が集まり、人口が400万人ほど増えました。難民のために家賃などの物価が高くなり、水と電力などのインフラ不足、失業者急増、テロの危険増加など、社会不安要素も増しています。政治体制は立憲君主制であり、現在の国王はアブドゥッラー2世です。人口の96%がイスラム教、2~3%がカトリックを含むキリスト教を信じています。
| 祈りの情報 | イスラム圏国家の中でも宗教的に開放的な国家の一つです。そのため、宗教の自由は保障されますが、ムスリムに伝道するのは不法です。また、クリスチャンがムスリムに改宗するのは合法ですが、その反対は不法です。社会的不利益、移民、ムスリムとの結婚などにより、クリスチャンの数がさらに減っています。ヨルダンのクリスチャンの霊的回復とリバイバルのために祈り、宣教師が政府の圧迫とイスラム根本主義者たちの脅威から守られるように祈りましょう。シリア内戦によって難民が多く移住し(ヨルダン政府統計では130万人)、イラクからの難民の数も減りません。彼らに神の愛が伝えられ、この地に福音の実が結ばれるように祈りましょう。
| ソ・ヨセフ宣教師の祈りの課題 | 1.最近開所した難民センターおよび教会が保護され、これらを通して多くの難民が主の愛を経験できるように。 2.同労者と現地人の働き人が互いに美しく一致できるように。 3.ヨルダン教会では、ヨルダン人信徒が減り、そこをイラク人の難民が埋めていますが、ヨルダン人信徒にも霊的リバイバルがあるように。 4.家族が健康を回復し、聖霊に満たされるように。
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