パク・ヨングン TIM派遣宣教師
「孤児や、やもめたちを世話をしなさい」(ヤコ 1:27参照)という主の命令に従って13年間スリランカで仕えてきましたが、少しの間、離れることになりました。そして、テモテへの手紙第二のQTのみことばを通して、4年ぶりにスリランカに対する宣教方向を主が示してくださいました。「私が行くまで、聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい」(Ⅰテモ 4:13)。このみことばを通して、主は、毎日与えられるQTのみことばに忠実であることと、毎日神のことばを朗読することを命じられました。 海抜1200メートルの高地にあるヘタンは、紅茶栽培地域です。昨年一年間、その住民100名ほどに「愛の米」を分けてきました。2週間分の米と食べ物を月に1回渡すのです。ある日、「やもめの中でもほんとうのやもめを敬いなさい」(Ⅰテモ 5:3)というQTのみことばを黙想し、毎月米だけを渡すのではなく、彼らの苦しみを聞いて、神のことばを分かち合いながら一緒に祈りたいという思いを、神様が与えてくださいました。 現地の教会で、歴代誌に登場するヨシャパテ王の話でメッセージをしてから、最初の家を訪問しました。先に信じて妻を伝道した夫は3年前に主のもとに召され、残された妻は、聖書の人物から名をつけた3人の息子と一緒に暮らしていました。その長男の名は、私がスリランカに10年以上住みながら一度も聞いたことのない「ヨシャパテ」でした。 次の家は「愛の米」でもらった食物がなくなり、母と子ども3人が飢えていました。さらに、からだの弱い2番目の娘が4か月もの間具合が悪く、治療のために隣人から大金(約6千円)を借りている状態でした。お金を返すのが難しく、娘たちは学校をやめて働きに出ることにしましたが、感謝なことに、祈りの後援者たちの助けによって借金をすべて返済することができ、2人の娘は現在、学校に通っています。 人々の家を訪問する中で、神のことばに従う決断をし、決断したとおりに行動するなら、自分をはじめ多くの人を幸せにできるということを改めて体験しました。また、宣教は、毎日与えられるQTのみことばに従うときに全うされるということを悟りました。この恵みの道を歩ませてくださる主を賛美します。
| 国家情報 | スリランカ民主社会主義共和国、略称スリランカは、インドの南東にあり、インド洋に浮かぶ小さな島国です。国土面積は日本の約5分の1であり、人口は約2100万人です。原住民であるヴェッダ人はマヒヤンガナヤを中心に住んでおり、さまざまな少数民族がともに暮らしています。公用語はシンハラ語とタミル語です。約450年間ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地支配を受け、1948年にイギリスから独立しましたが、政府軍とタミル反軍の間に長い間内戦がありました。首都はスリジャヤワルダナプラコッテであり、最大都市はコロンボです。主要輸出品には紅茶、宝石、天然ゴム、コーヒー、砂糖などがあります。
| 祈りの情報 | スリランカは、仏教が公式宗教(約70%)ですが、ヒンドゥー教(約13%)、イスラム教(約10%)、カトリック(約7%)が共存しています。クリスチャンは人口の約1%で、非常に少ないです。最近は、新政府がプロテスタントにかなり好意的で、田舎地方での迫害が減りました。スリランカでは長い間、牧師が賜物に偏った働きをしてきましたが、最近になって「みことばに立ち返ろう」という運動が起こり、あちこちでみことばを学ぼうとする牧師が増えています。ムスリムは最近5年間で2%も増えました。この地に神のことばを慕う霊が注がれるように祈りましょう。
| パク・ヨングン宣教師の祈りの課題 | 1.BEE 聖書セミナーの働きとQTと一対一の普及を通して、スリランカ全域に健全な教会と牧会者が、多く生まれるように。 2.紅茶栽培をしている地域で、劣悪な生活をしている住民たちに福音が伝えられ、神のことばによって彼らが慰めと安息を得られるように。 3.医大に通う息子と大学卒業を前にした娘の将来を導いてくださり、妻の健康が守られるように。
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