ジョンとジョイ(John & Joy) ツラノ海外宣教会(TIM)派遣宣教師
3億3千以上の神々を信じるというヒンドゥー教国、インド。この地に足を踏み入れた瞬間、巨大なサウナの中に入ったように感じました。首都ニューデリーは、あらゆるゴミや動物の汚物で道が覆われ、リキシャ(三輪人力車)や車が、われ先に行こうと混雑していました。モンスーン期間(6, 9月)は雨が降るとすぐに水が膝までつかり、冬には暖房が全くなく、骨の中まで冷える家で、どうやって生活するのだろうと思いましたが、いつしか4年が過ぎ、5年目になりました。 子どもの放課後教室とクリスマス礼拝を始めながら教会を開拓して2年が経った今、最初の興奮していた心は冷め、次第に教会に対する期待が薄れていきました。子どもが生まれた後、ヒンドゥー式の礼拝をささげる現地の働き人、苦しいことがあるとヒンドゥーの司祭のところに行って祈ってもらったり、シャーマンの家に行って占ってもらう教会員たち。その上、教会に来る女性のうちの8~9割は字が読めないため、彼らをみことばで養育するのは簡単ではありませんでした。主の弟子として養育しようとしていた中高生たちも、英語とコンピュータ教室が開かれるときだけ礼拝に来て、教育課程がうまく進みませんでした。そんな中で一対一の働きを始め、毎月数千キロを移動しながら講義し、伝道しましたが、次第に疲れていきました。 そんなとき、神様がみことばを与えてくださいました。「わたしはバアルたちの名を彼女の口から取り除く。その名はもう覚えられることはない。……彼は『あなたは私の神』と言おう」(ホセ 2:17, 23)。これまでイエスの名を借りて自分を飾ろうとしていたことに気づき、悔い改めが込み上げてきました。主の働きをすると言いながら、実は自分の思いどおりに歩んでいたことを告白しました。 彼らは、今はヒンドゥーの神々の名を呼んでいますが、時が来れば神を知り、あがめるようになることを願い、宣言します。そして、私の力ではなく、ただ聖霊の力強いみわざによって人々が変えられ、成し遂げられることを信仰の目で見つめます。私の目ではなく主の目で、私の力と知恵ではなくただ主の御名によって、この地の人々を愛し、仕えたいと思います。
| 国家情報 | インダス文明の発祥地として長い歴史を誇るインドは、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、シーク教の4つの宗教の発祥地でもあります。世界で7番目に面積が広く、2番目に人口(約13億人)が多い国です。北は中国、ネパール、ブータン、西はパキスタン、東はミャンマー、バングラデシュと国境を接しています。IT(情報技術)強国ですが、国民の70%以上が絶対貧困層で、現在もカースト制度が残っています。ヒンディー語が連邦公用語、英語が連邦準公用語で、ほかにも複数の公用語がありますが、細かく分けると3千以上の言語が使われています。首都はニューデリーです。
| 祈りの情報 | イスラム教勢力に400年間統治され、英国の植民地支配を受けましたが、インドはヒンドゥー教の比重が最も高い国です。ヒンドゥー教が約80%、イスラム教が約13%、キリスト教が約2%です。ヒンドゥー教国家でありながら、世界で2番目にイスラム教徒の多い国でもあり、いまだに300以上の未伝道部族がいます。生まれた時からヒンドゥー教の偶像に囲まれて生きている人々が、イエス様に出会って自由になれるように祈りましょう。カースト階級の高い影響力のある人々が主に立ち返り、キリスト教は低い階層の宗教であるという考えが崩され、さらに多くの人が主に立ち返るように祈りましょう。
| ジョンとジョイ宣教師の祈りの課題 | 1.霊肉ともに健やかで、毎日喜んでインドの地で暮らすことができるように。 2.コパルプル教会の中高生たちをみことばで養育できるように。彼らが人格的に主に出会い、みことばによって変えられ、主の弟子となるように。 3.一対一の働きを通して地域ごとに信仰の人が立てられ、弟子となり、現地人が直接教会を開拓できるように。 4.未伝道部族にも宣教が行われるように。
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