|
みことばにより信仰がふかまる
|
つながる・ふかまる・ひろがる教会 ② ひろがる「世の光」として「地の果て」まで |
|
日本CGNTV「特別座談会」より
日本CGNTV開局10周年特別座談会の第二回目が開かれました。前回と同様、峯野龍弘師に司会を依頼し、堀内顕師、池田博師、石橋秀雄師、下道定身師とともに、「ひろがる『世の光』として『地の果てまで」という内容で話し合っていただきました。
Q. 次世代の働きについて 堀内牧師:教会の希望は児童伝道、青少年伝道にあると思っています。現在では中高生が自分たちで企画をする「ユース・ネイションズ」という独自の教会形成を進めています。個人伝道するのも中高生です。そこを卒業した大学生たちが、彼らを応援・指導し、牧師が監督しながら指導していく。その中で気づいたことは、幼い頃にキリスト教主義の幼稚園に通った経験が、中高生の救いに大きな影響を与えていることです。 石橋牧師:今感じているのは、「礼拝で子どもたちは自分の力を最大限に発揮し、共に礼拝をささげることで、親たちもそこに心を向けていく」ということです。また、クリスマスにはページェント礼拝をします。ページェント礼拝を通して「イエス様が喜んでくださっている」という気持ちが子どもたちの中でふくらみます。礼拝こそが人を育てるということを体験的に知る、という保育に取り組んでいます。 池田牧師:子どもたちが小学校高学年になると教会から離れていくということに、現主任牧師の池田恵賜牧師も心を痛めていました。しかし、2002年、思いがけずワールドカップで活躍したアルゼンチンの有名なサッカー選手が教会に来ました。そして、2003年からサッカースクールを立ち上げ、現在、400人ほどの男の子が集まっています。ほとんどは未信者ですが、その多くは信仰を決心して救われ、教会の中でも中核の働きをしています。 下道牧師:教会も教職者も高齢化しています。若者たちが育つためには、先輩たちの愛と忍耐と祈りが必要であると思います。現状は厳しいですが、牧師がビジョンを失ったらダメだと思い、祈り続けています。私たちの教会の学生は、キャンプで育てられます。キャンプで信仰の決心をし、聖霊に触れられ、信仰が成長し、そこで経験したユースのメンバーが次のユースのリーダーとして奉仕しています。 Q. 帰国者のサポートについて 池田牧師:私の教会では、宣教師がフリースクールの英語教師をし、英会話教室を開くなど、帰国者が英語を話す機会がたくさんあります。また、外国人と結婚した日本人の方が家庭集会をしてくださり、そこでも英語を話すチャンスが作られています。 堀内牧師:英会話クラスを教会で主宰しています。またポルトガル語・スペイン語の礼拝も開いており、彼らも2、3つの教会を産み出しています。またアメリカのシカゴの教会と、交換留学の働きを進めています。世界の教会と交流をし、協力をして、世界宣教を発展させていこうとしています。 下道牧師:2005年に、私たちの教会を開拓した宣教師を派遣してくださった教会を訪問しました。その時、その教会の牧師が「私たちの町に日本人が来たのは初めてです」と言ったんです。人間的なつながりが全くない国のために、40数年間にわたって宣教師を送り続けてくださった教会があり、今の私たちの教会があります。私たちの教会も世界宣教のための架け橋となりたいという願いを抱き続けています。 石橋牧師:日本基督教団には世界宣教委員会というものがあって、海外で働く宣教師をサポートし、また海外から来る宣教師のサポートをしています。
Q. 社会への広がりについて 池田牧師:訪問介護を中心にした介護をするNPO法人を立ち上げ、そこで仕える人が80人以上います。また障がい者をサポートする働きを立ち上げ、地域作業所を立ち上げました。それらを通して、信頼のパイプがつながり、本当に必要なものはキリストの愛であり、救いであるということに心が開かれていきます。そのように、宣教がなされていると思います。 堀内牧師:キングスガーデンの牧師に老人ホーム理事長を頼まれました。そのために、いろいろ研究を進める中で、これこそ教会がやらなくてはならないことだ、と思うようになりました。そして、キングスガーデン三重の社会福祉法人を立ち上げました。それがきっかけで5つの老人ホームを建設しました。老人ホームの働きは天国に近い働きだと確信しています。 下道牧師:3.11東日本大震災をきっかけに、福音の本質的な理解や宣教のあり方を問われました。宣教の動機・本質は、神を愛し、人を愛するということに焦点をしっかり見定めるべきではないかと思わされました。そして、キリストの愛を地域の人たちに証しし広げていくことが、宣教以前に、また宣教全体を貫くべき本質だと確信しました。私たちの教会には、「札幌全域に、全道に、全世界に虹の架け橋を」という広がりのビジョンを与えられています。 石橋牧師:教会の高齢者がいかに生きるかが大切だと思います。高齢者が「肉体は滅んでも内なる人は日々新たに」と、キリストにすがって生きる信仰生活をするなら、それは高齢化社会に対して大きな伝道になると思います。そのような視点を持って伝道していくことが、今の日本にとって重要だと思います。
|
|
|
|
|