キム・ジェヨン 世界総会宣教会(GMS)派遣宣教師
ブラジルで生まれ、アルゼンチンとパラグアイで学生時代を過ごした在南米韓国人2世である私は、中学生のとき、中南米に対する宣教のビジョンを抱きました。韓国へ留学したときにも、神様は私をみことばの伝道者として用いてくださり、私は外国人労働者のための働きを10年ほど行い、その後、2006年に宣教訓練を受けてペルーに向かいました。 ペルーに到着して祈っていると、神様は「礼拝回復運動」の心を与え、同労者にも会わせてくださり、私はその人と共にQTの働きを始めることになりました。ペルー全域と中南米でQTセミナーなどの働きをしていたある日、宣教師として福音を宣べ伝え、みことばを教えつつも、自分自身が福音どおりに生きていないことに気づかされました。私にとって福音が現実のものとはなっていなかったのです。神様は、このような私の二重生活を悔い改めさせ、その後からは、セミナーをするたびに、方法論を教える前に、純粋に福音を再び宣言させてくださいました。 しばらく前に、海抜4,300メートルに位置するセロ・デ・パスコのある教会から、セミナーの依頼がありました。しかし、数日間降り続いた雨で山崩れが起き、村に行く道が断たれました。それでも何度も依頼がきたので、別のルートを探したところ、ふだんなら7時間で行けるところを20時間もかかることがわかりました。腰も悪く、到底不可能に思えました。そのとき、神様の御声が聞こえました。「あなたは何をする人だい?」心に響き続けるその御声に、私は気持ちを改めて出発しました。そして、ついに目的地に到着しましたが、そこでまた別の試みがありました。その高地で、8時間連続で講義をしなければならなかったのです。そのときも、神様は私に問い続けました。ペルーの多くの牧会者は正式な神学教育を受けられず、教会に対する異端の攻撃が強まっています。そんな時代に、どんな代価を払ってでも福音を伝える者としてのアイデンティティを失ってはならないと、神様が確認させてくださいました。すべての働きは私のものではなく、私の中におられる主が行われるものであると告白します。主が召されるその日まで、中南米のどの地域であれ、福音を必要とする場所に行って伝え、祝福を流す者となれるよう祈ります。
| 国家情報 | 中南米大陸の西側に位置するペルー共和国は、インカ文明とインカ帝国の発祥地です。エクアドル、コロンビア、ブラジル、ボリビア、チリと国境が隣接しており、人口は約3100万人です。そのうち約3分の1が首都リマに住んでいます。公用語はスペイン語ですが、山岳地域ではケチュア語とアイマラ語を使います。宗教は、約80%がカトリックで、プロテスタントは約12%と推定されます。最近、韓流ブームにより韓国に対する関心が高まり、さらに韓国人宣教師に対する関心度も増しています。
| 祈りの情報 | 牧会者の中には、正式な神学教育を受けずに牧会をする人も多く、教会が異端の侵入を防ぐことができないでいます。山岳地帯やジャングル地域で活動している牧会者たちに、神学教育を受ける機会が継続して与えられ、正しい福音を大胆に宣べ伝えることができるように祈りましょう。次第に強まっている異端の攻撃に、教会と教団が一つとなって打ち勝ち、教会がみことばによって堅く立てられるように祈りましょう。7月末に発足した新政府の為政者たちが神様を知り、恐れるように祈りましょう。
| キム・ジェヨン宣教師の祈りの課題 | 1.家族全員が、ただ福音によって生きる、福音の真の証人として中南米の地に立てるように。 2.QTの働きを通して多くの現地教会がみことばに親しみ、神の国を建て上げる尊い器となるように。 3.さらに多くの同労者と出会い、ともにビジョンを分かち合い、ともに働けるように。 4.QTを通して教会間、教団間の壁が崩れ、みことばにあって互いに協力できるように。
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