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みことばにより信仰がふかまる
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つながる・ふかまる・ひろがる教会 ① 教会の一致と使命 |
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日本CGNTV「特別座談会」より
日本CGNTV開局10周年記念の特別座談会が開かれ、第一回目は「教会の一致と使命」という内容で話し合われました。淀橋教会の峯野龍弘牧師を司会者としてお迎えし、大阪グレース宣教会の堀内顕牧師、横浜の本郷台キリスト教会の池田博牧師、基督教団総会議長の石橋秀雄牧師、札幌レインボーチャペルの下道定身牧師にお集まりいただきました。
Q. どのように地域とのつながりに取り組んだか 池田牧師:私は開拓時代に行き詰まり、そのときに取り組んだのが廃品回収でした。BGMとして讃美歌を流しながら「ご町内の皆さま、讃美歌でおなじみのチリ紙交換でございます」と言って回りましたが、4か月後には会社でトップクラスになりました。廃品回収時にトラクトを配りました。その後、地域の学校のPTA会長や地域の民生委員になり、市会議員・県会議員の方々などとつながりができ、地域の伝道に大きく寄与することができました。 堀内牧師:私は34歳の時に八尾市に遣わされました。若い大学生のクリスチャンを大阪や関東から夏のキャンプに呼び、ファイヤーストームを空き地で開くと、子どもたちが集まってきました。そういう集会をあちらこちらで開き、個別訪問をして教会の場所を知らせるという努力を毎日積み重ねていきました。 石橋牧師:私は子どもが大好きで、高校2年の時、手品同好会を作り、幼稚園に呼ばれて奇術をしました。喜んでいる子どもたちの姿を見ながら、こんな子どもたちと過ごしたらどんなに幸せだろうと思いました。その後、赴任した教会に幼稚園があったため園長になり、それから子どもたちとの生活が始まりました。 下道牧師:私たちの教会は、札幌神召キリスト教会が正式名ですが、地域の方たちに馴染んでほしいと思い、20年程前にみんなで呼称を考え「レインボーチャペル」という名に変えました。虹を見ると希望が与えられ、ほかの人にも伝えたくなるような教会になりたいと思っています。そして地域に仕えるコミュニティーセンター的な教会を目指しています。
Q. 超教派がつながるための大会を経験して 池田牧師:プロテスタント宣教150周年記念大会がパシフィコ横浜で行われ、そこで様々な教派の先生方と出会い、教派を超えた関係作りの良い架け橋になったのではないかと思います。地域の諸教会、諸教派との壁がどんどん取れていき、とても良い関係が続いていると思っています。 石橋牧師:私はその大会の「キリストによって一つとなり、証人として」というテーマが心に響きました。長い伝統をもつ教会が、それぞれの賜物を生かし、教団・教派は違っても信仰の一致により伝道協力していくことが課題だと思います。イエス様は、私たちがばらばらになることを嫌われますが、それを知りつつも、教団が一致するのは本当に大変です。しかし、それでも一致できるよう、他教派の先生方と連携をとるために、祈りをもって進めています。具体的には、他の教派の神学校を訪問したり、協議をしたりしつつ可能性を探り、他教派に学ぶプログラムなども計画に入れながら進めています。 堀内牧師:私は牧師になってから、キリスト中心の教会形成を進めていく上では、地域の教会との協力が不可欠だという経験をしてきました。超教派の大会に参加しましたが、教会が協力して伝道を進めていくと、教会同士が親しくなり、目的を一つにして共に祈るようになり、教団・教派の壁が低くなりますが、大会でそのようなことを実際に経験しました。また、超教派の協力が進むと、情報を交換して異端を防ぐこともできるという利点もあります。 下道牧師:私が牧師になった当初、ペンテコスの信仰に立つ教会が異端に近い誤解を受けており、教会の誤解を解き、教会同士の架け橋になりたいという願いがありました。2007年のラブソナタ札幌では、日本人だけで2580名の方が会場に集まりました。この大会を通して感動したことは、ラブソナタの準備の時、福音派と聖霊派の神学校が初めて協力して共に祈り、奉仕をしている姿を目にしたことです。それを基盤に、これから宣教が進められていくことを期待します。
Q. 今年の教会のビジョンについて 石橋牧師:1948年の万国福音同盟のテーマは「聖書に立ち返る」「教派を超えて伝道する」でした。「聖書を読んで祈って伝道する」ということを中心に据えながら、この信徒運動を徹底化させていきたいと強く思っています。 池田牧師:私の教会は「耕し種をまく」を今年のテーマとしております。ますます地域とのつながりを大切にして、そこにこそ生きた教会が建てあげられていくと信じています。 下道牧師:「子どもが生まれようとするのに、それを産み出す力がないのです」(Ⅱ列 19:3)というヒゼキヤ王の叫びがあります。私の教会も60年の歴史がありますが、胎児を産み出す聖霊の力を熱く求めていきたいと願います。 堀内牧師:昨年、300の開拓教会を目指す「ビジョン300」という目標が与えられ、今年はそのビジョンのために「幸せな教会作り」を目指しています。「幸いなのは、神のことばを聞いてそれを守る人たちです」(ルカ 11:28)というみことばに基づいて、楽しい教会作りを目指しています。
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