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QTで立てる教会 韓国 ソンサン純福音教会
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QT、燃える霊性のバランスを取る |
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聖徒の人格と生きる姿勢が変わり、 日々天の御国を味わうことを望みながら QTの働きを始めた教会があります。 祈りとみことばに専念し、聖霊に満たされた礼拝のある場所、 賜物と霊的体験の豊かなソンサン純福音教会です。
朝からどしゃぶりの雨の中でも、QTセミナーに参加するために、次々と集まってくる信徒たちの活気に満ちた足取りと、明るい笑顔により、ソンサン純福音教会の雰囲気は晴れです。地域長と区域長を対象に行われた今回のセミナーは、特別講師による講義とグループ活動によって進められました。講義はみながよく共感し、時には解決策が見えなかった問題の答えを得た喜びによって、感嘆と笑いが絶えませんでした。QTの働きが始めて3年が経ったこの時点で開かれた今回のセミナーの目標は、QTが習慣になっていながらも、その過程で生じたリーダーたちの悪いQT習慣を直し、彼らが個人の黙想と適用から一歩進み、望ましい分かち合いを導けるよう助けることです。みことばを黙想し、神様と交わり、適用実践と活発な分かち合いのあるQTこそ、健全な霊性の根となるからです。 交わり、QT牧会を始めた理由 道沿いに面した6階建てビルに、ソンサン純福音教会があります。ロビーに入ると、信じられないほど幻想的な光景が目前に広がります。約300平方メートルの空間内にある室内遊園地のためです。「夢の国」と呼ばれるこの施設は、「遊園地に行ってみたい」という幼年部の子どもの祈りの課題に心を痛めたソン・ヨンジュン主任牧師が提案したものです。劣悪な環境の中で外食どころか、お小遣いを一度ももらったことのない子どもたちに、教会が夢と喜びの時間を提供してあげたかったのです。 教会が位置する地域一帯は交通の便がよく、ソウル江南に近い立地条件から、新都市が造成されて注目を集めています。もともとは乱開発地域で、大都市で失敗して心傷ついた人々が定着した地域なので、日雇いで働く共働き家庭と、祖父母と孫のみの家庭が多く暮らしています。そのため、教会は「飛び石」という献金を作り、親を亡くした生活が苦しい子どもたちの家庭を毎月支援するなど、疎外された隣人を助けることに最善を尽くしています。 「純福音教会は5重の福音と3重の祝福、4次元の霊性を基としたチョ・ヨンギ牧師の牧会スタイルを受け継いでいます。祈りとみことばと信仰に基礎を置いて歩むので、聖霊に満たされます。おかげで、私たちの教会は燃える霊性をもっているのですが、しるしや奇蹟によっては信徒の人格を変えることができないため、悩んでいました。聖書を継続的に読んでも、読むだけで終われば人生は変わらないからです。」ソン牧師は、強力な聖霊体験よりも、QTを通して神様と交わっていつも御国を経験する歩みこそ重要だという考えから、QT牧会を始めました。ソン牧師は、ベルリン純福音教会で9年間仕え、そこで神様との強い導きと奇蹟を体験し、ヨーロッパ宣教の基盤を整え、2007年に現在の教会の第6代主任牧師に就任し、これまで10年間、大きな成長を遂げてきました。 「QTは神様との交わりです。神の御心と計画を知りながらも従わなかったイスラエルの民を見ると、良いビジョンや夢よりも神様との交わりが重要であることがわかります。神様とQTで交わり、みことばが私たちの中に満たされると、それを通して祈りの応答も受け、奇蹟も経験します。神の御心を、まぼろしや御声のような神秘的な方法ではなく、聖書のみことばから聞くなら、みことばが証しているようなみわざが起こります。何よりもQTのすばらしい点は、分かち合いを通して信徒同士の交わりが深まることです。最近のような潤いのない時代でも、神のことばの前で分かち合いをするなら、世に勝つ力を受け、互いに親しくなります。」ソン牧師は、特にクリスチャンリーダーにQTを勧めます。今日は、感性と霊性なくして人の心を動かすことはできないので、神様との交わりがさらに重要だと話します。特に、多数決で義を決定してしまう大衆主義という危険な風潮の中で、クリスチャンリーダーが神の御心を確かに知り、世に打ち勝つ歩みをするためには、自ら行うみことばの訓練であるQTは欠かせないと強調します。
QTを人格変化の動力に これまで悔しい思いをたくさん経験したからでしょうか。ソンサン純福音教会のQTの証しには、とりわけ「赦し」という単語がたくさん出てきます。彼らはQTをしながら他人を配慮するようになり、理解できなかった過去の出来事を解釈し、何よりも自分を傷つけた人の心を理解できるようになったと告白します。QTで得た自信と勇気によって敵のような人々に自分から近づいていって手を指し伸ばすと、相手は申し訳なさそうにし、感謝するようになり、ついにはその人たちの人生も変えられたと証しする人もいます。また、QTを始めた初期の頃は、QTをするたびに「赦しなさい」というみことばが与えられ、悔しくて泣くこともありましたが、今では、自分とともにおられる聖霊の恵みが感じられ、感謝の涙を流すようになったという証しもあります。 家族でQTをするムン・ソジさんは、QTの分かち合いを通して母親を理解できるようになったそうです。長い間聖書を読み、祈ってきた母と分かち合いをしたとき、「いつもみことばを読み聞きしても、自分のうちにみことばがなければ、サタンを追い払うことができないことを悟った」と言い、これからはQTを熱心にすると告白したそうです。「母は1日に3回礼拝し、熱心に祈ってきたのに、なぜいつも苦しそうなのだろう」というムンさんの疑問が解けました。そして、毎日QTで黙想したことを生活の中で具体的に適用しながら、祈りとみことばのバランスをとる必要があることを悟ったそうです。 ジョン・ギョンヒさんは、黙想質問を積極的に活用します。「黙想質問を適用して自分の心をみことばに照らし合わせる中で、神の御心を知ることがあります。主がみことばを通して私の心の奥に入ってこられ、その主が私に語ってくださる御声を聞くのです」と証しし、みことばがこれまで自分の変化を導いてきた力だと語ります。むくっと立ち上がる古い自分の習性を捨てることができず、たくさん泣きましたが、そのたびにみことばによっていやしてくださる神様に出会ったという経験を話してくれました。 セミナーを終えたリーダーたちは、異口同音にQTの必要性を深く認識したと語ります。QTを難しいと思っている区域の仲間に、どのようにアプローチするべきかがわかったと言い、すぐにでも実践する構えです。QTの本文を頭の中に描き、みことばを立体的に理解し、頭だけで知っているみことばではなく、自分の人生に適用したみことばをもって伝えるなら、年配の信徒たちも共感し、ともにいやされ、回復される時間になるだろうと確信し、「本文を分けて読む」ことから勧めようと意気込んでいます。 イ・ヘジャさんは、リーダーとして分かち合いの時間をどのように導くべきかを詳しく学んだことが、大きな収穫だったそうです。これまで、QTは「自己管理」で終わっていましたが、これからは正しい分かち合いを通して、区域の仲間とQTで受けた恵みを分かち合い、互いの人生の変化を目で見ながら、さらに多くの祈りの答えと勝利を得ることができるという確信が生まれたと、笑顔で話してくれました。
神のビジョンを抱く教会 ソンサン純福音教会の信徒のQTは、堅い信仰と熱い祈り、そして霊的体験が土台となり、その恵みが深まっています。QTをするのに慣れている若い世代に比べ、老年世代は、まだうまくこなせないという難しさもありますが、QTに対する教会の関心と、繰り返し行われる学び会、一般信徒リーダーたちの情熱を通して、QTの中で真の交わりの恵みを味わう日も遠くはないでしょう。 月曜日と金曜日の早天礼拝と、月に1度行われる区域礼拝を副教職者が導き、各機関の集まりはQTの分かち合いで始めます。主任牧師の小預言書の講解説教が終わったら、早天礼拝をQTでささげる予定です。これまで3年間、教会はQTを通して多くの交わりの変化を経験しました。命令口調だった伝達方法も、教職者たちが信徒とともにQTを分かち合うことを通して変わり始めています。 ソン牧師は、教会の未来について、自身の考えを次のように語ってくれました。「私の夢は、幼児から中高等部の学生、青年と壮年に至るまで、みんなが来たいと思う教会にすることです。ディズニーランドのような喜びのある教会、礼拝をささげた後に全信徒が真の安息をともに味わう田園のような教会です。信徒は、教会で主のために一生を忠実にささげますが、子が親に対して責任を持たない時代に、若い時から主のために忠実に働く信徒を育てることが教会の責任だと思い、祈っています。」 ソン牧師は、今日の教会は神のビジョンに注目しなければならないと言います。そうするとき、神の思いが自分のものとなり、世に打ち勝てる力が与えられるからです。ソンサン純福音教会は、この信仰により、きょうも神のビジョンを抱き、みこころが天で行われるように、地でも行われる天の御国を宣言します。
QTをこつこつとすれば 聖書全体を見る目が生まれ みことばの核心をとらえる力が身につき 分別力と知恵が与えられます。 これまでの3年間、QTを通して 信徒がみことばを受け入れる 心が広く深くなりました。 説教のメッセージが彼らのうちに 深く吸収されているのを感じます。
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