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QTで立てる教会 韓国 済州ソンアン教会
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神様のことばにより人生を導く教会 |
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済州島初の教会、 済州島で最も多くの聖徒が集まる教会、 若い世代が集まる教会、
教会創立100周年と これからの100年へのビジョンを宣言し 済州島の全き福音化を求める 済州ソンアン教会を訪問しました。
109年前、不毛の済州島の地に福音を携えて来たある宣教師がいました。1907年、朝鮮人初の牧師按手を受けた7人の中のひとりである李基豊宣教師です。李宣教師は、済州島のあちこちを巡りながら福音を伝えましたが、多神を信じていた文化的背景とキリスト教に対する否定的な目線のため、多くの困難を味わいました。済州島の住民が信じていた神々は1万8千にも及びます。神様は唯一の神ですが、彼らにとっては神々のうちの一つにすぎませんでした。そんな中、李宣教師はすでに信仰を持っていたキム・ジェウォン聖徒に出会い、済州島初の教会、「済州ソンアン教会」を建てました。済州ソンアン教会は済州の母教会として、これまで済州地域の福音化のために努力してきました。済州島は、今も福音化率が7.2%(2005年統計)しかなく、特に、移住民よりも土着民の福音化率が低いです。済州ソンアン教会(リュ・ジョンギル主任牧師)は、済州島が福音の波に満ちることを望み、礼拝やさまざまな養育プログラムを通して生活の中で実践する信仰生活を強調しています。
礼拝に集中 2009年9月に赴任したリュ・ジョンギル牧師は、プログラムよりも本質を回復することのほうが大切だと考え、礼拝に集中しました。現在も1部礼拝は祈り中心の礼拝、2部は敬虔中心の礼拝、3部は賛美中心の礼拝をささげ、4部は若者の礼拝、5部は安息の礼拝など、さまざまな形の礼拝をささげます。礼拝を通してたましいを回復させた後、少しずつ養育過程を始めました。QT、とりなしの祈り、アルファコース、聖書的財政教育などを通して、聖徒が生活の中でキリストの香りを放つことができるように養育した結果、現在約4千人(大人3千人、教会学校1千人)の聖徒が集まる教会に成長しました。「赴任した当初、済州ソンアン教会は、長い歴史を持つ伝統的な教会でした。新しい礼拝堂に移ってから2年経った頃、すべての面で新しくなり、情熱と熱意のある教会になりました。それでも、教会が克服すべき問題がありました。中でも最初に考えたのが、霊的成熟です。そのため、礼拝に集中し、内面を扱うプログラムにより聖徒たちを養育し始めました。」 リュ牧師は牧会の中心を済州の福音化に置きます。それは済州ソンアン教会だけが成長するのではなく、地域教会が連合して社会を変えることを意味します。そのようにして、福音に満たされた済州の地を作るのです。
QT、人生の道しるべ 礼拝が安定すると、リュ牧師は聖徒とともに2014年からQTの働きを始めました。リュ牧師にとってQTは特別な意味があります。「QTは私の人生の道しるべです。私がどこに行くべきか、どのようにするべきかを求めるたびに、神様はQTのみことばを通して具体的に語ってくださいました。私が今、済州ソンアン教会に主任牧師としているのも、QTの応答によります。教会から要請を受け、済州島からソウルに上りながら神様の応答を求めたのですが、神様はその翌日のQTを通して応答してくださいました。」 以前からQTを通して驚くべき信仰のみわざを経験してきたリュ牧師は、自分がQTを通して経験したことを聖徒たちも経験し、自分がQTを人生の道しるべとしたように、聖徒たちもそうすることを切実に望みました。QTの働きができる働き人を尋ね回っていたとき、クォン・インスク牧師に出会い、QTの働きの下絵を描きました。一日も早くQTの働きを始めようとしたリュ牧師に対しクォン牧師は、神様のことばをしっかりと黙想し、人生が変わるQTをしてほしいと話したので、リュ牧師は1年間QTの働きをするための準備期間を持ちました。リュ牧師は、「その時急いで始めていたなら、定着させるのに大変な苦労をしたことでしょう。しかし、十分な準備期間を持ったため、今、QTの働きが根を下ろし始めています」と話します。 2014年に1~2期、2015年に3~6期のQT学校を通して162人の修了生が輩出され、毎年4回にわたって4週間教育を行い、リーダーのためのQTセミナーも同時に進めます。2015年にはQTの働きのための委員会を作り、実行委員が担当牧会者とともにQTの働きを導くようにしました。その結果、現在12の分かち合いグループでリーダー教育を受けたリーダーたちが、みことばによって変えられた人生の話を分かち合っています。
人生の変化を導くQT 養育プログラムよりも礼拝に集中していた済州ソンアン教会では、養育に対する飢え渇きが聖徒たちにあったため、養育プログラムが開設されると、多くの聖徒が参加しました。QT教育にも6期まで162人が参加するほど多くの聖徒が参加し、修了した聖徒たちは、リーダーを中心に分かち合いグループでQTの分かち合いを続けています。 しかし、このような養育プログラムを進めながら、少しずつ困難が生じました。信仰と情熱に満たされた聖徒よりも、聖日にだけ礼拝をささげるサンデークリスチャンの比率が多いことがわかったのです。また、高年齢層の参加率が、若い層の参加率よりもかなり低いという問題点も明らかになりました。特に、長老の参加率が低かったため、リュ牧師は高年齢層の参加率を高められる方法、そして特に長老たちのためのQT教育を計画しています。 リュ牧師はQTによって変えられた人生を経験した聖徒の証しを通して、QTの重要性を強調します。実際に分かち合いグループの中でQTを通して人生が変えられた聖徒が増えるにつれ、周りでも「私もQTをしてみたい」と考えて参加する聖徒が増えているそうです。QT教育を受け、分かち合いグループのリーダーをしているキム・ギョンミン長老は、最初は毎日QTをすることがつらかったそうですが、今では分かち合いグループの聖徒とともにQTを分かち合いながら幸せを感じると告白します。毎日自分の短所や足りない点を発見し、自ら謙遜な人生を生きるようになったと言い、黙想したみことばを毎日どのように適用するのか悩み、実践する自分の姿を見て、家族全員がQTに参加するようになったと言いながら笑います。 QTを始めて4年になるハン・ソクヒさんは、QTをしながらビジネスへの心が変わったと話します。ハンさんは、QTを通して父なる神様の心を知り、どんな状況でも父の心で見つめる努力をし、みことばを通して神様がきょう自分の人生にどのように適用することを望んでおられるのかを考え、実践するようになったと証します。特に、以前はビジネスにおいて利益だけを考えていましたが、今は神様がいつも見ておられると思い、「正直」になったと告白します。しかし、その正直さが後には自分を守ってくれることを経験し、神のことばに従うことがどれほど大きな喜びであるのかを学んでいるそうです。
次の世代もともに行うQT リュ牧師は、済州ソンアン教会のすべての聖徒が、神のことばによって一日を始め、みことばが導く人生を生きることを望みます。20~40代の聖徒の比率が高い済州ソンアン教会は、さまざまなIT機器を通して若い世代が生活の中でどのようにみことばにアプローチできるかについて悩んでいます。また、幼い頃から神のことばを黙想して生活に適用できるように、次世代のためのQTの働きを準備しています。そのために、教会学校のコンサルティングを受ける予定で、教会学校の現状を確認し、何が足りないかを調べ、教会学校という大きな枠の中でQTの働きをどのように導いていくかを研究してから始める予定です。リュ牧師の言葉の中には、神のことばに対する愛と決断が染み込んでいます。「聖徒間の対話が、一般の人々のように世の中の話をすることから離れ、神のことばと自分が経験した神様の恵みを分かち合うようになるまで、QTを勧め続けます。」
「QTとは自分が行くべき方向を知らせてくれる羅針盤です。 QTを通して、自分の考えや自分の計画よりも 神のことばに従って 自分の行くべき方向を見いだすのです。 QTは毎日神の計画に従って生きる人生へと導きます。」
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