キム・ジョンウ パウロ宣教会 派遣宣教師
2005年、ウースター山に登り、神の導きを求めてみことばを黙想しているとき、詩篇2篇7~8節からキリスト教学校を建てるビジョンを抱くようになりました。それは、以前、大学に落ちて落胆していた私に、神様が与えてくださったみことばです。「わたしは主の定めについて語ろう。主はわたしに言われた。『あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。わたしに求めよ。わたしは国々をあなたへのゆずりとして与え、地をその果て果てまで、あなたの所有として与える』」(詩 2:7~8)。当時は、このみことばを与えられた神様が理解できず、私にはふさわしくないみことばだと思い、忘れたまま過ごしていました。 もう一度挑戦して入った神学大学に通っているとき、母が突然末期ガンで世を去りました。私の信仰は根底から揺れ始め、酒におぼれた暮らしを始めました。その日も友人と酒に酔いつぶれていましたが、イエス様が私の心の中に来られ、約束のみことばを思い出させてくださいました。その日、たくさん泣き、どのように家に帰ったか覚えていません。神様に再会したその日、私は悔い改めて、もう一度神学を学び始めました。そして、ここ南アフリカ共和国に宣教師として来ることになりました。 ぶどう園の農場地域であるウースターは、住民の60%が酒飲みです。その中でもロソンビルという地域は、住民の90%がアルコール中毒者です。酒と麻薬、性暴力と家族との別居という、傷を抱いて生きる幼いたましいのために、神様は「ライフスタイル・クリスチャンアカデミー」という学校を建ててくださり、20年前に飲んだくれであった私を遣わし、この働きをゆだねてくださいました。今、私たちの学校はこの地域の親が子どもを通わせたいと願う学校になりました。まだ韓国をよく知らない人々はこう話します。「子どもをどの学校に送ろうか」「ライフスタイルって学校がいいらしいよ。そこに送ってみれば?」「ああ、中国のカンフー俳優ジェット・リーが校長だというあの学校?あっはっは。」中国人であろうと韓国人であろうと、何の関係があるでしょうか。この学校の主人はイエス様です。 時には苦い失敗を経験しても、主の約束は必ず成就します。きょうも約束のみことばをつかみ、みことばが生きて働く奇蹟と証しのある学校を目指して進みます。
| 国家情報 | 南アフリカ共和国は、アフリカ大陸の最南端に位置し、人口は約5千万人です。行政区域は9つの州に分かれており、首都は3つあります。行政府はプレトリア、立法府はケープタウン、司法府はブルームフォンテーンです。人種は、白人が10%、黒人が80%、アジア系及び混血が10%などからなり、言語は英語とオランダ系のアフリカーンス語と、その他さまざまな土着語が使われています。宗教はキリスト教が70~80%、それ以外にヒンドゥー教、ユダヤ教、イスラム教や土着信仰が共存しています。
| 祈りの情報 | 20世紀の間、南アフリカ共和国政府はアパルトヘイト(人種差別政策)を繰り広げ、国際社会から非難されました。1994年、ネルソン・マンデラの黒人多数党が政権を執り、この政策は廃止されました。しかし、今でも人種間に緊張があり、経済面でも大きな差があります。教会が差別と抑圧の傷を清算するために努力できるように祈りましょう。また、警察兵力が整っていないため、暴力犯罪が公然と行われ、増加しています。高い犯罪率が低くなり、子どもたちをはじめとする社会的弱者が守られるように祈りましょう。
| キム・ジョンウ、キム・ヒョンジュ宣教師の祈りの課題 | 1.人種差別、酒、麻薬、性暴力によって苦しむ子どもたちが、主に出会って希望の道を歩むことができるように。 2.新しい大リバイバルが教会内に起こり、多くのたましいが主に立ち返るように。 3.ライフスタイルで勉強する学生たちのために奨学会が活性化され、中高等学校が建てられ、もっと多くの学生がみことばの中で教育を受けられるように。 4.みことばによって武装する、謙遜な家庭となるように。
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