主は、私よりも私のことをご存知であり、最も理解してくださる方です。必要に応じて、みことばをもって助け、励まし、導いてくださる最高の愛のカウンセラーです。日々のQTは、そのカウンセリングの場であると思わされます。 もともと私は、人前に立つと声が出なくなり、歌うことも話すこともできませんでした。歌が好きだった私は、信仰を持ってから「賛美は人にではなく、主に向かって歌うもの」と教えられ、聖歌隊に入りました。そして、「もしこの人たちが黙れば、石が叫びます」(ルカ 19:40)と、主を賛美する弟子たちを制しようとするパリサイ人に対する主のみことばにより、口下手な私でも、賛美を通して主を伝えていけると思いました。すると主は、牧師が指揮をする合唱団に私を導かれ、「メサイア」「エリヤ」「マタイ受難曲」など、舞台に立って人前で歌えるよう訓練されました。そこで満足していた私に、次は歌の個人レッスンをするようチャレンジが与えられ、そこからまた自分との戦いが始まりました。人前での発表は、何度経験しても緊張して思うように声が出ません。「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリ 4:13)というみことばも、その時だけで、次にはまた緊張に悩まされました。 そんな時、QTをしていると「兄弟たちは、小羊の血と、自分たちのあかしのことばのゆえに彼に打ち勝った…」(黙 12:11)というみことばが私の心を捕らえ、キリストの血は私をきよめ、サタンの攻撃から守り、サタンの権威を根こそぎ揺るがす強力な力、やみを追い払う光であるというメッセージをいただきました。主との交わりの中、私の緊張は神ではなく人の目を意識し、自分を思う罪から来るもので、サタンはその弱点を利用し、私を不安に陥れ、賛美を妨げているのだと気づかされました。私が罪を悔い改め、キリストの血と大波のような愛を思い巡らしていたとき、聖霊が働いてくださり、心に平安が与えられました。主は、私を縛っていた縄目を解かれ、自由と勝利を与えてくださいました。そして、すべての力の源はキリストの血であることを体験的に知ることができました。主の似姿へと変えてくださるという約束に感謝し、小さな者にも生きて働かれる最高のカウンセラーに賛美をささげます。
広崎章子 Ι 日本リビングライフ定期購読者
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