中島順子 ● ニューコミュニティー西宮チャペル
人生の嵐に遭った5年前、『リビングライフ』でのQTを通してみことばに従って歩むことを教えられ、イエス様に守られたことについての証しです。 息子は福祉関係の仕事に就職しましたが、喜びも束の間、施設長からパワハラを受けるようになりました。別件でその施設に関わりのあった母親である私も呼び出されました。険しい顔つきで、息子を誹謗する施設長。息子に自主退職を迫ります。それを息子が拒否すると、さらに侮辱する行為がはじまりました。数名の職員は息子の理解者でした。しかし、私は怒りと悲しみに支配されて、心が堅くなっていきました。 その頃、QTの中でこのみことばが示されました。「あなたの片方の頬を打つ者には、ほかの頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着も拒んではいけません」(ルカ 6:29)。ハ・ヨンジョ牧師の著書には、「主は権利を主張されず、かえって損をし、迫害を受け、それどころか人を赦し、愛し、和解者となってくださいました。どんなに計画的で、致命的な侮辱でも、それに対して怒ったり、復讐してはなりません」と書かれていました。心を探られながら、自分の現状と照らし合わせつつ、何度も読み返しました。「このみことば以外に道はない。従ってみよう」と決心しました。 まず、施設の発展を願っているという旨を伝え、私にできる範囲で心を込めた寄付金を持参し、女性施設長の好きな花を準備し、感謝を込めて渡しました。降誕節には、毎年美しいカードを贈ろうと決めました。息子は結果的に退職し、主の慰めの中で次の職場に導かれましたが、私の中では、十字架を仰ぎ、彼女を愛する訓練はその後も続きました。不思議なことですが、祈りの中で、彼女の救いを願うように心が変えられていきました。 数か月前、彼女と駅で出会いました。笑顔であいさつを交わした後、予期せぬことでしたが、彼女は自分の行いを悔いており、息子が再度その施設で働くことを希望していると言われたのです。 十分に謝罪の気持ちが伝わってきました。お別れした後、神様に向かって感謝があふれ、心は羽のように軽く、空を舞っているようでした。人を憎む罪から私を救ってくださったばかりか、すべてを良いものに変えてくださった神様。イエス様の十字架の救いと恵みはなんとすばらしいことでしょう。悩みのただ中で聞いた毎日のQTのみことばにより、いのちの道へと導いてくださいました。ハレルヤ!
|