日本CGNTVドキュメンタリー番組より
杜の都「仙台」は、大学や専門学校が多いため、若者の人口比率が比較的高いと言われています。そんな仙台市で、2007年に超教派で始まったミニストリー「プレイズ・ステーション」を紹介します。彼らから発信する新しい賛美は、中高生を対象とする賛美集会や礼拝でも用いられ、その賛美を耳にした人も多く、「プレイズ・ステーション」を賛美グループとして認識している人も少なくありません。 中山有太氏と阿見高洋氏は、プレイズ・ステーションが始まったときから共にこの働きに仕えています。「じいちゃんになってもやります」と意気込みを語る阿見さんは、「それとともに、どんどん次世代に明け渡していきたい。若い人たちがいろんなミニストリーができるように後方で支援していきたい」と長期的なビジョンを語ってくれました。そのことばどおり、集会をリードする機会が新しい世代に与えられています。また、この日の集会の賛美リードをした土井さんは、「伝道に関しても、信仰に関しても、中高生の意識がとても高く、とても励まされて、その中で自分も成長することができています」と語ります。そんなプレイズ・ステーションで、共に奉仕をし、共に祈り、共に聖書を学ぶという「プレステ塾」という新しい試みも、2013年4月から始まっています。 「プレイズ・ステーションは、賛美や礼拝の働きだけでなく、そのステーションからいろいろな働きが生まれてくることを目指しています。つまり、その働きそのものが一つのハブのような形になるというわけです」とプレイズ・ステーションのスーパーバイザーである東北中央教会の永井信義牧師は語ります。「そもそも、若い子たちを集めていろいろなことをしたいという思いが、何人かの教会のリーダーたちに与えられていました。それで、どうせやるんだったら今までと同じではなく、哲学を持ってやったほうがいいのではないかと思いました。」「自分たちを売り出すのではなく、あくまでも自分たちが売り出したいのはイエスとその福音です。そういう働きとしてプレイズ・ステーションを継続させていくためにも、やり方は重要です」という永井牧師のアドバイスのもとに、この働きが始まりました。ただ集まるだけで一時的に楽しんで終わるものではなく、中高生一人一人の生活が主に喜ばれるものに変えられ、聖書にある本当の幸いを得るためにチャレンジを与えていくという役割を、プレイズ・ステーションは果たしています。 プレイズ・ステーションが結成されて5年目の2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。この出来事が、彼らにとっての大きなターニングポイントとなりました。プレイズ・ステーションのリーダーの阿見さんは、「それぞれの教会での奉仕も大変ですし、生活も大変ですし、超教派のミニストリーはもうできないと思いました」と語ります。しかし、必死に神に祈り求める中で、「やめないで、もっとやりなさい」という神の導きを受け取って考えが変えられ、「今こそ出ていく時だ」という情熱が与えられたそうです。この震災は危機のように見えましたが、プレイズ・ステーションは聖霊の力を受けて、さらに押し出されていきました。 プレイズ・ステーションのほとんどの曲の作詞作曲している中山有太氏は、毎朝、教会の早天祈祷で主の御前に出て、聖書を通読し、メッセージを聞いています。早天の後は、主に任されているさまざまな仕事をしています。「聖日礼拝や賛美集会だけでなく、毎日自分が置かれている場所で神に礼拝をささげています。それは賛美だけでなく、自分に与えられた仕事だったり、学業だったり、あるいは家庭での一つ一つの働きだったり、そのすべてが礼拝になります。神に仕えるように人に仕えるとき、それは礼拝となるのではないでしょうか。」中山さんは、日々の生活の中で、あふれる主への思いを書き留めていきます。それぞれの生活の中で賛美と礼拝をささげていくということ、そして、自分の教会で本当の礼拝者になっていくということ、それが中山さんの願いです。 プレイズ・ステーションで仕えるメンバーたちが、それぞれの思いを語ってくれました。「神が働いてくださるときは、音楽とか自分の演奏とかを思い出さずに、神様ありがとうございます!という気持ちになります。」「賛美をささげきったとき、ものすごい充実感があり、喜びが爆発します。」「一人一人が技術的なことではなく、集った人たちが神様を賛美できるよう導くことに集中しています。」「集会が終わった時に賛美リーダーがだれだったか思い出せないくらい神様に集中するのが理想です。」 「真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。今がその時です」(ヨハ4:23)
|