吉原学 ● 名古屋オンヌリ教会担当牧師
人の中に罪が入ったその日から、失われたものが一つあります。それが神のみことばです。神との交わりに生きていた人間が、みことばを失った日から、孤独と死と罪の中を生きるようになりました。しかし、神は主イエスを通して、私たちの内に失われた髪のことばを回復してくださいました。 その一番の目的は、私たちを霊の人へと生まれ変わらせることでした(ヨハ 3:5, 6)。使徒の働きの初代教会を見る時に、彼らは一致した共同体であり、そこには、分かち合いやいやし、たましいの救いがありました。初代教会のポイントはただ祈って聖霊が注がれて初代教会が生まれたのではなく、自分たちの力で一致したわけでもありませんでした。そのポイントは、信徒一人一人が霊の人として生まれ変わり、御霊による一致がなした御業でした。そのカギは、使徒の働き2章46節のみことばです。彼らは、何よりも日々みことばを食べ、そして分かち合いました。その時に、みなが霊の人として生まれ変わったので、その結果一致し、仕え、宣教する教会となりました。神は、教会を造る前に、まずみことばによって霊の人を造られました。 オンヌリ教会は、宣教の教会だと言われます。ハ先生が何度も言われたことは、「始めの5年間は、組織も作らず、みことばの働きだけに専念した。一対一の学びが本堂でなされ、全信徒がQTによってみことばを分かち合った。みことばのリバイバルが起きて、次に聖霊のリバイバルが起きた」ということでした。順番がある!みことばによって、一人一人が聖霊の人に変えられた結果、聖霊の共同体が生まれ、その実として宣教がなされるということです。 ある一人の姉妹が証しをしました。「何十年も変わらなかった自分の信仰がQTによって変えられた。今までは、感情で自分や人を傷つけていたが、今はみことばによって、常に自分の心を見張り、人を励ます者へと変えられた。」この姉妹は、今、QTの分かち合いを導き、一対一の指導者として用いられています。 救いは、みことばの回復に始まり、みことばは、私たちを霊の人へと造り変えます。そして、霊の人は、みことばによって宣教し、神に栄光を帰します。すべては、神のみことばによってなされる御業です(Ⅰコリ 2:4)。アーメン!
吉原学 1968年徳島県生まれ。多摩美術大学でデザインを専攻し、ミサワホームに勤務。2000年に韓国に留学、長老会神学大学院。2002年からオンヌリ教会日本語礼拝部の伝道師、担当牧師を歴任。2006年名古屋オンヌリ教会の担当牧師、現在に至る。
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