井上眞一 ● 日本基督教団ベテル清水教会
「神の恵みによって、私は今の私になりました」(Ⅰコリ 15:10)。 2009年10月22日。この日は私にとって忘れることのできない日となりました。 私はラブソナタ教会リバイバル兵庫協力会の先生方と一緒に、韓国・オンヌリ教会のリーダーシップ祝典に参加していました。講師のフィリップ・ヤンシー氏が「神の恵みよりも墜落することはない」と語り、その言葉が私の心を捉えました。 翌朝、5時からの早天祈祷会に出席しました。礼拝堂には主のご臨在があり、座っただけで涙があふれてきました。その日のQT個所は、歴代誌第二の1章でした。「あなたに何を与えようか。願え」(Ⅱ歴 1:7)。今、私に必要なものは何だろうか。私は聖霊と知恵を求めて祈りました。神は私の願いに応え、聖霊で満たし、神の恵みを悟る知恵を与えてくださったのです。 キリストは神の恵みです。神の恵みにより、私は救われました。キリストは陰府にまで下りました。どん底にまで神の恵みは下って行きました。「たとえ、どん底に落ちても、神の恵みより墜落することはなく、いつも神の恵みが備えられている」というヤンシー氏の語る神の恵みのメッセージは、私のために備えられたものでした。 実は、この時私は、自分の弱さ、罪深さ、愛のなさを痛感し、どん底状態にいました。「牧師が変われば信徒が変わる。信徒が変われば教会が変わる。」教会を変えるためには、まず私が変わらなければなりません。「チェンジ」と叫んだのですが、自分を変えることができずにいました。この日、神は私をどん底から救い出してくださったのです。 あの日から三年が過ぎました。神は祈りに答えてくださり、私自身も、教会も変えられました。念願の新会堂も与えられ、喜びの内に献堂式を行うことができました。この日の体験が牧会の理念となりました。神の恵みに感謝します。 神に栄光がありますように。 ベテルチャーチの三本柱 「礼拝」を人生の中心に! ~神と共に生きる~ 「恵み」を存在の基盤に! ~キリストと共に生きる~ 「QT」を生活の基本に! ~聖霊と共に生きる~。
井上眞一 1962年大阪で生まれる。1975年に高知ペンテコステ教会で受洗する。1992年に日本聖書神学校を卒業する。1992年から1994年まで日本基督教団高砂教会伝道師、副牧師を経て、現在日本基督教団べテル清水教会牧師として在籍。
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