オ・ギョンソプ ● オールネイションズ・チャーチ 主任牧師
自然には自然の法則があります。例えば、春が過ぎると夏が来ます。夜が過ぎると朝が来ます。人間においても、単純ですが確かな法則があります。それは、食べないといつかは死んでしまうということです。もちろん、すぐに死ぬことはありません。一連の流れによって死に至ることになります。食べなければ、体のバランス、つまり栄養のバランスが少しずつ崩れるようになります。そして、体力が低下します。というのは免疫力が低下するということです。これが決定的な死に至る原因となります。免疫というのは、外からの細菌やウイルスから私たちの体を守ってくれる力、あるいはシステムです。その力が低下する、つまりそのシステムが崩れてしまうと、外部の敵から自分を守れなくなってしまいます。この法則を、霊的に、または信仰的に当てはめるのがQTであると思います。QTはみことばを黙想することです。「…人はパンだけで生きるのではない、人は主の口から出るすべてのもので生きる…」、この申命記8章3節にあるように、私たちにはパンだけではなく、別の食べ物があります。それがみことばです。それを食べなければ、つまりパンだけを食べていては生きられないという認識が、QTのスタートラインではないかと思います。私がこれに気づくことができたのは大学2年の頃でした。大学に入ったばかりの時、一人の先輩(現在は私の妻です)の紹介でQTに出会い、学ぶようになりました。最初はよくわからず、難しく、やりにくいと思いましたが、やり続けることが大事であると言われたので、とにかく頑張ってみようと思いました。だいたい2年間のわずかな訓練でQTのすべてがわかるはずがありません。しかし、やっと辿り着いたのはQTの意味や価値についての認識でした。そこからこそ本格的なQTの生活、つまり詩篇1章1節から2節の生活を始めることができると思います。その時から20年経過しても、今の私がいろいろな働きや説教、またはみことばの訓練などの宣教師、牧師としての働きに仕えることができる力の源は、やり続けて来たQTであると思います。
オ・ギョンソプ オールネイションズ・敬拝と讃美日本代表宣教師 / オールネイションズ・チャーチ主任牧師
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