中道善次 ● 茅ヶ崎ホーリネス教会 牧師
1.リビングライフとの出会い 私の書棚には、1995年8月号のリビングライフがあります。これはリビングライフ日本語版の第一号です。当時翻訳をしておられた先生から紹介され、いただきました。しかしこの時は、プレゼントされた数ヶ月間、その本を読んでみたという程度でした。 その翌年、金サムエル先生から指導を受け、開拓伝道に携わっておられる方からオンヌリ教会を紹介されました。当時私たちの教会に出席していた韓国人夫妻が、「先生、どこでオンヌリ教会を知ったの?」と驚き、「是非訪れるといいですよ」と勧めてくれました。 1998年5月にオンヌリ教会を訪れ、当時の宣教部長金サムエル先生とお会いし、オンヌリ教会の宣教のスピリットに心打たれました。そこで、はじめてリビングライフとオンヌリ教会が結びつきました。オンヌリ教会の「霊の流れ」を私たちの教会に流したい。そのような強い願いから、私は教会にリビングライフを紹介し、1998年9月から購読をはじめました。それ以来、14年間の長いお付き合いです。
2. 聖書日課とリビングライフ リビングライフの購読者は、礼拝出席者の半数ほどでした。しかし、私は教会のみんなにリビングライフの恵みを分かち合いたいと願いました。 茅ヶ崎教会に赴任して以来、私は毎週、一日一章の聖書日課を書いてきました。リビングライフの購読をきっかけに、私は聖書日課のスタイルを変更しました。私は一週間先のリビングライフの聖書箇所を読み、黙想し、時には独自の学びを加え、リビングライフの聖書箇所を通して得た恵みを聖書日課に書きました。そのようにすれば、リビングライフを購読していない人も、同じ聖書箇所を読み、恵みを分かち合うことができると思いました。リビングライフを購読していない教会員も、聖書日課を通して間接的にリビングライフの恵みに触れ、霊の流れの中にいることができます。 現在、私は複数の教会を牧会しております。それらの教会も聖書日課配布の要望があり、毎週110部ほど印刷しております。 3. 分かち合い 私たちの教会では、毎週金曜日、婦人の方々が教会に集まり、会堂清掃をし、その後、祈祷会を守ってきました。リビングライフ購読をきっかけに、祈祷会では、リビングライフの分かち合いを行い、お互いが恵みの刺激を受け合う時となりました(現在は、清掃当番変更のため、月一度になりましたが)。牧師は、みなさんの分かち合いを聞き、時には質問に答え、最後に自分の分かち合いを行って、祝福の祈りをします。 別のタイプの分かち合いもありました。それは、聖書日課を書いてくれる信徒の方が数人起こされたことです(いずれも数ヶ月間でしたが)。メールで送られてくる彼らの原稿に、私が筆を加え、私が書いたようにして印刷したのです。その間、だれも文体が変わったとか、内容が違うという指摘はありませんでした。彼らが聖書日課に記した分かち合いが、十分人々を養ったのです。聖書日課を書いてくれた一人は今神学校で学んでおります。彼は、「リビングライフを読み、聖書日課を書かせていただいたことが、神学校に入るよき備えとなりました」と述べてくれました。
4. 霊の流れを大切に リビングライフを購読して、すぐに何かが起こったわけではありません。急激な教会内の変化も爆発的な成長も。しかし、振り返ると、過去14年間に二つの教会を開拓し、ミャンマー宣教と孤児支援を行い、学生街でのコーヒーハウス(Jロッジ)開業という主の働きを私たちの教会は手がけてきました。これらはリビングライフを通して流れてくるオンヌリ教会の宣教のスピリットと深いところで繋がっていると私は信じています。 これからもリビングライフと長くお付き合いさせていただきたいと思います。
中道善次(なかみち よしつぐ) 1959年、京都生まれ。1976年、信仰告白をして洗礼を受ける(高校3年生)。1978年、東京聖書学院に入学。1983年7月~1988年3月、米国留学(アズサ大学とフラー神学校で学ぶ:神学修士)。1989年、茅ヶ崎ホーリネス教会に赴任(今年で24年目)。現在、三つの教会の主任牧師、学生伝道のカフェの責任教会の牧師。
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