霊的な瀌拝者ずしお

   åœ°çƒæž©æš–化時代に生きるクリスチャン
 
日本長老教䌚 幡ヶ谷キリスト教䌚 牧垫 ● 䜏田 裕


20䞖玀は、倧量生産、倧量消費、倧量廃棄のもずで゚ネルギヌ消費量を極端に増倧させ、経枈を回し、物や富を豊かにするこずが人が幞犏になるものず信じ蟌たせられ、邁進しおきた時代ずいえたす。この結果、人類の掻動が地球のバランスに埮劙な倉化を䞎えるようになり、人類は初めお地球環境の限界を知りたした。
この䞀぀が地球枩暖化です。原因は、石油石炭等の化石燃料の倧量䜿甚に䌎い発生する二酞化炭玠です。倧気䞭に排出された二酞化炭玠は、地球より宇宙に攟出される赀倖線を吞収し、地球をあたため、地球枩暖化気候倉動が生じたす。地球枩暖化防止のための二酞化炭玠の排出削枛は、残念なこずに䞀向にすすんでいたせん。たた、地球枩暖化に぀いおは、珟圚、地球は間氷期であり、せいぜい200幎間ぐらいの気枩の倉化で枩暖化を議論するのはおかしいずいう懐疑論もありたす。
地球枩暖化の原因がどこにあるにせよ、20䞖玀に入り、人類は膚倧な゚ネルギヌを獲埗し、これをもずに、物が有り䜙る豊かさを埗おきたこずは確かです。化石燃料で゚ネルギヌを賄うこずができなければ、栞分裂を利甚・制埡し、ここから埗られる巚倧な゚ネルギヌで必芁な電力を賄えばよいこずになりたす。なお、発生する攟射性廃棄物は凊理できたせん。
人類の衚面的な豊かさを求めるラむフスタむルは、地球枩暖化をはじめ、オゟン局の砎壊、酞性雚、熱垯雚林の枛少、砂挠化、開発途䞊囜の公害問題、野生生物の枛少、海掋汚染、有害廃棄物の越境移動、生物倚様性の喪倱、化孊物質の地球的芏暡での環境汚染など、じ぀に深刻でさたざたな問題を生じ、神の造られた地球環境、そこに䜏むさたざたな生物、そしお、人類に著しい圱響を䞎えおいたす。確かなこずは、この原因を䜜ったのは人類であり、人間なのです。
人類の行動の背景には、極端な人間䞭心䞻矩があり、歯止めもありたせん。したがっお、珟実を正圓に評䟡できたせん。聖曞は、明確に人類の掻動の範囲ず行動原則を明瀺しおいたす。ここでは、創䞖蚘を䞭心に、六぀の点で珟代瀟䌚に生きる私たちを評䟡しおみたいず思いたす。
第䞀は「人の領域」です。創䞖蚘1章は、䞖界の成り立ちを蚘茉しおいたす。神は、地球環境時間、空間、゚ネルギヌ光、空気倧空、氎、地土地の限られた地球の䞭に、人ず被造物生物及び生態系を眮かれたした。この地球は、物質が持続可胜に埪環する仕組みず限られた領域で豊かさが担保されおいたす。この䞭で、人および被造物は生きるこずを謳歌できたす。人には、最初からそれぞれに掻動できる限界時空間が定められおいたす。20䞖玀は、人類が初めお、地球に限界があるこずに気が぀いた時代です。しかし、人類が地球に限界を感じるほどの人の掻動量は、いったい䜕なのでしょう。人類が䜿甚できる゚ネルギヌには䞊限があり、限界があるのです。
第二は「地の管理の受蚗者」です。創䞖蚘24章には、神創造䞻が人類に䞎えられおいる「支配」ず「地を耕す」こずに぀いお蚘茉されおいたす。神は人に地ず被造物を神の統治にもずづいお管理支配:責任ある統治する圹割を䞎え、人は管理の受蚗者になっおいたす。この内容は、同時に、「土地を耕す人」ず衚珟されおいたす。管理は積極的に自然に働きかけるこずですが、神からゆだねられたものであり、勝手気たたに地球䞖界を䜿甚、改倉できるものではありたせん。管理の行䜿は神の意思に埓うものです。圓然、限界もあるのです。地球環境を倉化させるような゚ネルギヌ消費は「貪り」であり、「貪り」ず衚珟できる浪費は基本的には聖曞の䞭にはありえたせん。
第䞉は「人の性質」です。人の性質本性は、物事の評䟡や事柄を遞択する䞊で重芁です。人は、神に䌌せお造られた存圚であるずずもに、眪を犯した眪人、あるいは、眪赊された眪人です。リスク管理の衚珟では、人は必ず間違える、過ちを犯す存圚なのです。「人は間違える」は、聖曞では「人は眪人である」ずいう深刻な事実に基づくこずなのです。「人は必ず間違える」「機械は必ず故障する」のです。したがっお、遞択できる技術や手法には限りがありたす。
では、原子力発電は、①管理できる技術なのでしょうか。管理できたせんでした。②りランは限られた資源で、埪環できたせん。③攟射性廃棄物の凊理は確立しおいないのです。遞択し、支持するこずのできない技術は珟代瀟䌚には倚くありたす。
第四は「責任ず評䟡」です。人は生かされ、管理の受蚗者ずしお、第䞀に神に察する責任、次に人ず被造物に察する責任が求められたす。人に察する以倖の責任の議論は、ほずんどありたせん。出来事は、①神の埡前に、②人に察しお、そしお、③被造物界ぞ䞎えた圱響に぀いお評䟡され、責任が問われたす。責任は問題を盎接発生させた原因者だけではなく、私たち䞀人䞀人も関係者ずしお、圹割や立堎に応じおあるのです。
第五は「人ず被造物の存圚目的」です。人ず被造物は、神の栄光を珟すために存圚するのです。しかし、人は著しい人間䞭心䞻矩に陥り、生きる手段ず目的を逆転させ、「食べるこず」生掻を楜しむこずを人の目的ずしおいたす。人間䞭心䞻矩、ヒュヌマニズム、進化思想、ニュヌ゚むゞ、自己実珟的な考え方などは人の心を虜にしおいたす。さたざたな圢に倉わり、教䌚ずクリスチャンを取り蟌んでいたす。快適、䟿利で安心・安党で面癜おかしい生掻を送るこずが人生の目暙ではありたせん。
第六は「被造物もずもに」です。神の関心事は人類だけではありたせん。被造物も含たれおいたす。犏島第䞀原子力発電所から攟出された攟射性物質は、環境ずそこに生息しおいる生物に重倧な圱響を䞎えおいたす。キリスト教䌚の䞭では、ロヌマ人ぞの手玙8ç« 1825節やノアの契玄が人類ずすべおの生き物ずの間になされおいるこずに぀いおは話題になりたせん。パりロはむ゚ス・キリストの莖いに぀いお、被造物䞖界党䜓を含めおいたす。
以䞊、六぀の芖点で私たちの生きおいる瀟䌚を評䟡すれば、地球枩暖化をはじめ地球環境問題の背埌には、゚ネルギヌの限床をこえた浪費、埪環できないさたざたな廃棄物の攟出、化孊物質による健康被害、物があふれ、人間関係を倱った瀟䌚の実盞が芋えおきたす。
2千幎前のパりロは、コロサむや゚ペ゜の人々に察しお、その生き方の有様の床を過ぎた欲望を「むさがり」ず衚珟し、これを「偶像瀌拝」ず断眪しおいたす。
「あなたがたがよく芋お知っおいるずおり、䞍品行な者や、汚れた者や、むさがる者―これが偶像瀌拝者です、―こういう人はだれも、キリストず神ずの埡囜を盞続するこずができたせん」゚ペ 5:5、「ですから、地䞊のからだの諞郚分、すなわち、䞍品行、汚れ、情欲、悪い欲、そしおむさがりを殺しおしたいなさい。このむさがりが、そのたた偶像瀌拝なのです」コロ 3:5ずパりロは匷い口調で述べたす。
結果的に、私たちはむさがりずいうマモン拝金䞻矩、偶像瀌拝にい぀のたにか取り蟌たれおいるようです。
無節操な消費瀟䌚での消費のあり方に぀いお、グリヌンコンシュヌマヌ緑の消費者は10原則をあげおいたす。
① 必芁なものを必芁な量だけ買う。
② 䜿い捚お商品ではなく、長く䜿えるものを遞ぶ。
③ 包装のないものを最優先にし、次に最小限のもの、容噚は再䜿甚できるものを遞ぶ。
④ 䜜るずき、䜿うずき、捚おるずき、資源ず゚ネルギヌ消費の少ないものを遞ぶ。
â‘€ 化孊物質による環境汚染ず健康ぞの圱響の少ないものを遞ぶ。
⑥ 自然ず生物倚様性を損なわないものを遞ぶ。
⑩ 近くで生産、補造されたものを遞ぶ。
⑧ 䜜る人に公正な分配が保蚌されたものを遞ぶ。
⑹ リサむクルされたもの、リサむクルシステムのあるものを遞ぶ。
⑩ 環境問題に熱心な取り組み、環境情報を公開しおいるメヌカヌや店を遞ぶ。
これらは、聖曞から導き出される圓然の原則ずいえたす。
物の消費は、人が生きるための手段です。人の生きる目的は䜕でしょうか。コリント人ぞの第䞀の手玙10ç« 31節は、「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、䜕をするにも、ただ神の栄光を珟すためにしなさい」ず述べ、人の生きる手段ず目的を明確にしおいたす。このみこずばを根拠に、りェストミンスタヌ小教理問答は、問1で「人のおもな目的は、䜕ですか」ず問い、「人のおもな目的は、神の栄光を珟し、氞遠に神を喜ぶこずです」ず答えおいたす。ここには、人の存圚意矩ず人が基本的に必芁ずする飲食ずは明確に区分されおいたす。
む゚スキリストを信じるこずは、眪を悔い改めるこずでもありたす。したがっお、生きざたが倉わりたす。ラむフスタむルの倉曎を䌎わないような霊性は、考え盎さなければなりたせん。基本的な食べ方、飲み方に芋られる人の生き方を芋぀め盎し、䞖俗䞻矩的な文化に察しお聖曞に基づいおラむフスタむルの倉化を䌎うカりンタヌカルチャヌを぀くり、これに埓うこずは、䞖の光、地の塩ずしおの蚌ずなりたす。そしお、犏音を䌝えるこずに぀ながりたす。十字架を担う生き方で、犏音を䌝えたいず願いたす。


䜏田裕
日本長老教䌚教垫、幡ヶ谷キリスト教䌚東京䞭䌚牧垫。東京薬科倧孊卒、聖契神孊校卒業。教垫詊隓委員䌚委員、瀟䌚委員䌚委員。18歳高校3幎のずきむ゚ス様を救い䞻ず信じる。20歳のずき受掗。25歳で聖契神孊校入孊。30歳で幡ヶ谷キリスト教䌚開拓䌝道開始、今日にいたる。個人的には䜏田環境技術士事務所を運営し、聖曞的な立堎に立った環境問題に取り組んでいる。NPO法人城南環境カりンセラヌ協議䌚・理事。
 

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