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霊的な礼拝者として
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信仰によって生きる |
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衆議院議員 ● 柴橋正直
1.政治への志 私が、政治への志を立てるきっかけとなった出来事は、UFJ銀行に勤めていた時の経験でした。当時、新規開拓を任され、愛知県一宮市を中心に、木曽川の両岸を走り回り、中小企業に飛び込んで、融資案件をとってくる仕事をしていました。折しも、新自由主義経済が持てはやされ、竹中平蔵金融担当大臣による厳しい金融庁検査によって、銀行界がバッシングされた時代でもありました。経営者自らが機械を操作し、油まみれになりながら部品を作っておられる中小企業を訪問し、何とか応援したいと銀行担当者として努力したにもかかわらず、金融庁による銀行への指導の影響で、融資をすることができない悔しさを味わいました。 当時、ご縁があって、小沢一郎政治塾の3期生として、銀行に勤めるかたわら、政治の勉強をしていました。箱根での小沢グループの研修会に向かう途上の新幹線で、神様は突然「断食に行きなさい」と迫られました。神様のこうした迫りは、これが初めてではありませんでした。大学を卒業する時、旅行先のポルトガルで、「この国を愛し、この国のために働くことは幸いである。この地はあなたに、それを求めた」との召しを受けました。その後、UFJ銀行に入行しましたが、折に触れて「この国を愛し、この国のために働くとは、どういうことですか」と神様に祈り求めていました。銀行マンとして、どれだけ頑張っても、中小企業のひとつすら助けることができない無力さ、仮に銀行の頭取になったとしても、政治の力には敵わないとの思いを抱いていた時の神様からの迫りでした。 私は、即座に断食に行くことを決意しました。牧師である父に相談し、韓国のオサンリ祈祷院を紹介していただきました。2004年9月に、銀行の支店長に退職願を提出し、10月末に銀行を退職しました。そして、11月に13日間、韓国に行き、オサンリで8日間の断食をしました。「この国を愛し、この国のために働くことは幸いである。この地はあなたに、それを求めた」との神様の召しを断食と祈りを通して再確認し、「わたしは、あなたの口を聞いた。わたしは、あなたの叫びを聞いた」との確信をいただいて、帰国しました。その後、民主党の候補者公募を受け、なんと1票差で候補者として選ばれました。それから、政治家としての歩みがスタートしたのです。
2.クリスチャンホームで育つ 私は、クリスチャンの両親の下に生まれました。京都市中京区にある「福音の家」というキリスト教書店の二階に住んでいました。母の胎内に宿っている時から、賛美を聴き、御言葉を聴き、祈っていただいていました。父が神学校に通うため、家族で神戸に引っ越してからは、水曜日と金曜日は祈祷会、土曜日は礼拝の準備、日曜日は教会学校に始まり、聖日礼拝、路傍伝道、夕拝、片付けと、神様一色の生活でした。その後、牧師になった父が岐阜の教会に赴任することになり、岐阜へ引っ越しました。わが家では、車には「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」とラッピングされ、部活動の野球の試合でのチームメイトの送迎も、その車で行われました。毎週1聖句ずつ暗唱聖句を家族全員で行い、年末には全週分、父の前で暗唱するのが恒例行事でした。父は、開拓伝道に入ってから、平日はトラックの運転手をして家族を養い、日曜日は家庭の教会で礼拝を続けました。早朝にトラックを運転する前、必ず母と祈り、子どもたちひとりひとりに按手して、出勤していたことを、覚えています。オサンリ祈祷院でも、「敏隆、五登子の信仰のゆえに」と神様は語ってくださいました。両親の信仰生活を、神様は喜んでくださっていることを、いつも神様は語ってくださいます。
3.神様との出会い 私が、初めて神様と出会ったのは、大学受験の時でした。大阪大学の前期試験に失敗し、浪人を覚悟して伏せっていた私に、「わたしがあなたを大阪に連れて行く」と神様は迫ってくださいました。あまりに明確だったので、私は布団を出て、勉強を再開しました。後期試験では、得意分野が出題され、大阪大学に合格。神様の明確な迫りの最初の体験でした。この時の体験が、神様への信仰の土台になっています。そして、神様の迫りを受け入れ、信じる時に道は拓かれるというその後の人生の出発点でもありました。
4.政治家としての使命 私は、神様の知恵をいただき、神様の召しに従って行動することを旨としています。二つの具体的な行動をご紹介します。 一つめは、小沢一郎民主党代表(当時)とのことです。前述のように、私は小沢一郎政治塾の出身です。候補者であった当時の後ろ盾でもありました。しかし、神様は2009年の総選挙前に、「代価を払わなければならない」と迫られました。アブラハムがイサクを神様にささげたようにです。拠って立つ土台は、人ではなく、神様であるとの試練を通らされたのだと思います。当時、西松問題で揺れていましたが、「代表を辞めるべきです」と小沢代表に申し上げました。神様が私に行けと迫られたこともお話ししました。それ以来、小沢グループとの関係はなくなりました。神様に従った結果です。二つめは、昨年のパレスチナ問題について、野田佳彦総理に提言しました。左ページは、私が総理に提言した文書です。結果として、日本はパレスチナ国家樹立決議を支持しませんでした。神様の御心を聴き、神様の召しに従うことは、信仰によって生きるということです。私はこれからも、どのようなリーダーに対しても、神様の御心を伝え続けます。
5.日本のビジョン 最後に、これからのビジョンについて、お話しします。日本人は、神様に祝福されていると確信しています。日本が神様にあって変えられるために、まず日本のリーダーたち、政治が変えられなければなりません。私は、その政治の世界に、神様によって送り込まれました。日本が抱えている人口減少・高齢社会と社会保障、財政悪化、地方の衰退、原発問題、大震災、環境問題と省エネなどの諸課題を、世界に先駆けて日本が解決することで、日本モデルとして世界・人類を救うことができます。同時に、毎年3万人もの日本人が自ら命を絶つ日本において、家族同士で傷つけ合い、職場で傷つけ合う社会のいびつさは、神様の愛と赦しなくして、救われる道はありません。人生には、一人一人に目的があり、神様の使命があります。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザ 43:4)という聖書の御言葉と、神様に似せて創られた人、神様に愛されるために創られた人の存在を、日本において復興すること、すなわち神様の救いが日本に注がれることこそ、私が政治を通じて神様の栄光をあらわしたいことです。聖書の価値観を土台とした国づくりを始めます。今、私が所属する政党は、政権交代時の期待がなくなり、厳しい評価を受けています。私もその例外ではありません。しかし、神様が私に使命を与えてくださり、神様の召しによって、政治家として働かせていただいています。これから、神様がどのような大逆転劇を描いておられるのか、どのようにして神様の栄光があらわされるのか、私は神様に期待しています。それは、信仰によって神様に従ってきた私と神様の信頼関係でもあります。
内閣総理大臣 野田佳彦 様
2011年9月16日
衆議院議員 柴橋正直
国連総会におけるパレスチナ国家樹立決議への対応について ~聖書の観点から日本の取るべき道を考える~
謹啓 ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、野田総理には、日本を建て直す使命のもと、長期間、安定して政権を運営していただきたいと願っています。そこで、掲題の件に関しまして、聖書に基づいた正しい判断をしていただきたく、僭越ながらご提言いたします。神様が、総理を祝福されますように、お祈りいたします。
Ⅰ.パレスチナ国家樹立の国連決議について ・ヨルダン川西岸におけるイスラエルの入植中止。 ・エルサレム(東エルサレム―旧市街)をパレスチナ国家の首都とする。 ・国境を、1967年6月(第三次中東戦争)以前に戻す。 9月下旬の国連総会で、決議が出される見込みです。
Ⅱ.聖書の観点 日本はパレスチナ国家樹立にコミットすべきではない ・イスラエルは、神様がイスラエルの祖アブラハムに約束した地である。イスラエルをのろう者は、神様からのろわれる。 「主はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」創世記12章1節~3節 ・エルサレムは、神様がイスラエルのために選んだ街である。神様が定めた地境を、人間が変えることはできない。 「主は、聖なる地で、ユダに割り当て地を分け与え、エルサレムを再び選ばれる。」ゼカリヤ書2章12節
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