高橋富三 ● チャーチ・オブ・ゴッド酒田キリスト教会 牧師
「リビングライフ」は、聖書通読を教会全体に奨めるのに有効です。現在、私たちの教会で購読されている方は83人です。それは教会全体の約80%です。何よりも、同じ聖書箇所を読み合っていることで共通意識が生まれ、励ましとなっています。
「リビングライフ」を用いる理由 このようになったのは、2007年の仙台ラブ・ソナタに参加したことがきっかけです。 そのファローアップ集会で「一対一弟子養育聖書研究」に出会いました。私がこれまで大切に意識していたことがありました。①個人の信仰、②公同の礼拝でした。それがここにあった!という実感でした。数あるデボーションのテキストの中で「リビングライフ」を使用している理由は二つです。第一は、韓国語と英語のテキストが日本語と同じくあることです。現在の私たちの教会に韓国語を話される方と、英語を話される方が少なくありません。その必要に答えていただいております。国籍を異にしても、お互いが同じ聖書の箇所を毎日読み進み、各自の分かち合いが盛り上がっております。 第二の理由は、説教者のための「リビングライフ+PLUS」が発行されていることです。これには毎日の聖書箇所の本文注解があり、ヘブル語、ギリシャ語の原語解説、説教の指針、背景資料、主題説教までまさにプラスされています。日曜日の礼拝メッセージも基本的にはその週の箇所を見わたして語ることにしています。週報に来週のメッセージの箇所と主題を予告しています。各自がデボーションですでに読んでいるところですから、牧師が語る内容に期待して来られる方も少なくありません。
「リビングライフ」の祝福 水曜日の夜の祈祷会と木曜日の朝の祈祷会では、証しで「きょうのリビングライフの箇所から証しさせていただきます」との言葉を多く聴き、みことばの良き分かち合いとなっています。また、「礼拝・祈祷会メッセージを聞いて、○○が示されました。そして、○○を決心しました」などと証しをしていただくと、みことばが浸透していることを感じさせられます。火曜から土曜日までの10人前後の早天祈祷会では、その日のリビングライフの聖書箇所を輪読して、分かち合い、その後に一斉祈祷します。 求道者がやがて信仰決心されたなら、「いのちのパン」「霊の糧」をできるだけ早く供給できるように願っていますが、「リビングライフ」は初心者にも使用可能です。それは、心にいのちを与えるのはみことばだからです。みことばに触れた方のいのちが解き明かされているので、いのちを求めているだれにも当てはまるからと言えます。私が使用した前月のものを「これは聖書を読むためのたいへん良い手引き書です。利用してみてください。よかったら、来月から購読してみませんか」と言って差し上げたりして、利用者を広げております。 使用の仕方によっては、「お忙しい時には、5分間だけでも聖書と解説をお読みください」と奨め、「時間の余裕があれば、50分かけてデボーションをしましょう」とお誘いしております。
みことばが生活に活かされて 聖書通読の習慣が「一日一章」や、「一年で聖書完読」などのあい言葉で進められてきましたが、「リビングライフ」を活用してのデボーションのQTでは「適用」が意識されるようになりました。祈り心で聖書を読み、黙想して、教えられたことを書き留めて、多くの励ましを受けてきたと思います。それにもう一歩、QTでは、明確な意識を与えてくださいました。それが「適用」です。聖書から示された励ましを、その日の自分の生活の中で実行しようとして思い巡らし、いかに実践すべきかを祈り、待ち望むことを導いてくださっています。 ある祈祷会での証しです。「神は愛ですと教えられ、最も身近な主人を本心から愛せなかったことが示されて、きょうから愛せるように、神の愛を信じて求めていきます。」「『思い煩うな』とのみことばを信じて、思い悩まないことにしました。」信仰の成長が生活を変えてきています。
高橋富三 昭和22年7月24日生れ。山形県河北町谷地出身。昭和38年高校2年生の時に受洗。昭和43年川崎聖書学院卒業、昭和47年東京聖書学院卒業、同年川崎南部キリスト教会伝道師就任。昭和50年酒田キリスト教会牧師就任、現在に至る。牧師、カウンセラーとして酒田、庄内地域で活躍し、親しまれている。
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