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日本の教会の未来を見つめて
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日本のビジョン-週2時間から始められる |
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チア・にっぽん 代表 ● 稲葉寛夫
ある著名なリーダーの方が「どの教会にも次世代がほとんどいない。日本の教会の将来はない」と言われたことがありましました。一方、家族・教育が聖書に立ち返る、チャーチ&ホームスクーリングムーブメントが起こり、10年が経ちました。チャーチ&ホームスクーラー、家族、祖父母等、サポートしている方々は、3000家族・教会、およそ1万5千名あまり(就学前の児童を含む)に迫り、霊に燃えたクリスチャンの若者たちが着実に育ってきています。霊的な暗闇に覆われてきた次世代の教育。聖書はどのように教育せよと命じているのか、その原点に返るところから日本の将来を開く源泉があるのではと感じています。
聖書に立つ教育を授けるか、離れるか 教育問題への唯一、根本的な解決をもっているのは聖書です。聖書の教えにそって、教育を授けていくならば、祝福が待ち、聖書から離れれば離れるほど、その結果は悲しみと滅びに向かいます。クリスチャンが、聖書が示す教育に立ち返るならば、やみの中で強い光を輝かすことができます。この時代、その選択が迫られていると思います。 聖書は、学校や国、教育委員会に子どもたちを委ねよとは書いていません。子どもたちの教育の責任は親にあり、その親を助ける使命が、祖父母、クリスチャン、教会にある、この聖書に立つ教育の原点に立ち返ろうというのが、チャーチ&ホームスクーリングです。
聖書が命じる教育とは 「主は私たちの神。主はただひとりである。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。私がきょう、あなた(親・祖父母)に命じるこれらのことばを、あなた(親・祖父母)の心に刻みなさい」(申6:4~6)。これはイエス様が聖書で最も大切な命令はと聞かれて、答えた時に用いた箇所でもあります。続けて、子どもたちにどのように教えるか、命じられます。「これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい」(7節)。主を恐れ、愛することは、人間が忘れやすいことです。あきらめず、気を抜かず、失望せずに、主を愛し、恐れることを、繰り返し教えなさいと命じられています。 それでは、親は、いつ、どこで、教育をなすべきでしょうか。「あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい」(7節)。すなわち24時間、あらゆる場面で教える、これが聖書が命じる教育の原点です。この命令にただ 「はい」と答え、行動した姿が、ホームスクーリングです。この原点を心に、教会で親を助けようと、「学校スタイル」で取り組んでいるのが、チャーチスクールです。また、週1日や2日、教会に集まり、親たちをサポートしている教会もあります。形はさまざま、でも大事な本質は学校任せではなく、親が責任と実践をもち、繰り返し、朝も昼も夜も、子どもたちを教えていくことです。
チャーチ&ホームスクーリングの三つの目的 チャーチ&ホームスクーリングには、三つの目的があります。一つめは、魂の救いです。二つめは、キリストの弟子の心を与えることです。聖書には、クリスチャンは二つに分かれると書かれてあります。肉に属するクリスチャンと御霊に属するクリスチャンです。肉に属するクリスチャンとして、この世の人々と同じように悩み、苦しみ、主や親に逆らい、火の中をくぐるようにして、天国にかろうじて入るケースがあります。一方、聖霊の実を結び、謙遜に成長して使命を果たす、御霊に属するクリスチャンのコースがあります。子どもたちが本気で御霊に属することを願い、親や教師は、犠牲を払い、力を尽くします。 三つめは、伝道・世界宣教です。地上でしかできない使命、それは伝道です。年を取っても、体が動かなくても、伝道トラクトが配れるかもしれない。祈れるかもしれない。そうした人生の究極の本質、伝道の喜びと使命を教えることが、チャーチ&ホームスクーリングの強い目的です。親や教師の犠牲と悔い改めの中、主の助けによって進んでいます。
週2時間からのホームスクーリング ホームスクーリングという形を追い求めているのではありません。たとえばご主人がクリスチャンではなく、24時間ホームスクーリングに踏みきれないかもしれません。でも、土曜日、週2時間からのホームスクーリングマインドから始められます。2時間ができたら、4時間、そして週2日と伸ばすことができます。 具体的なアクションプランがあります。5月中旬から、関西と東京で、チア・コンベンションがあります。ぜひ、事務局に問い合わせてください(048-854-1725 www.cheajapan.com)。 クリスチャンも、教会も、ミッションスクールも、みんなで、子育て、親育てを応援し、サポートしていきましょう。かけがえの無い、魂の救いのために。家族・教育が聖書に回復し、次世代、また、その次の世代が築かれていく。そこに日本の霊的扉開かれる、大きな鍵が隠されていると思います。
稲葉寛夫 前NHKディレクター。フラー神学校世界宣教学部修士課程を卒業。ハリウッドに在住し、「ロード・オブ・ザ・リング」「ナルニア」らの制作チームと聖書大作映画「Kingdom Come」(2012年世界同時公開予定)を制作中。エグゼクティブ・プロデューサーとして並行し「家族・教育は聖書に立ち返ろう!」と、チャーチ&ホームスクーリングムーブメントを展開中。
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