日本のリバイバルと成長に目を向けて
立山 仰 & 千里 ● Ealing Christian Centre Japanese Fellowship
私は、イギリスの西ロンドンにあるイーリングという地域で「イーリング・クリスチャン・センター日本語教会」の牧師をしている立山仰と申します。妻の千里と、6歳の娘である碧と共に、2008年9月よりロンドンで日本人伝道をしています。 「どうしてロンドンで日本人伝道?」と思う方がおられるかもしれません。ロンドンには約4万人の日本人が住んでいると言われています。その日本人が、日本での多忙な生活から解放され、時間に比較的余裕のあるイギリス生活の中、また不自由なことも多い海外生活の中、イエス様に出会い、信仰を持つケースがたくさんあるのです。なんとその確率は日本に在住している日本人がクリスチャンになる可能性の数十倍とも言われています。 私たちは2008年8月まで、イギリス北西にあるリージェンツ神学校に在学していました。その在学中にキャンパス内の日本人語学学生を対象に伝道をしていました。そこでの伝道はとても実りあるもので、多くの日本人がイエス様を救い主と受け入れ、そしてキリストの弟子として成長していきました。そのときから「イギリス・ロンドンで日本人伝道をしたい」というビジョンが心の中に燃え上がってきました。それは統計上の「日本人が海外でイエス様に出会い、信仰を持つ可能性が高い」ということを、私たちが実際に体験したからでした。 私たちのロンドンでの日本語教会の理想の形は、日本から支援され、送られる「日本人宣教師」による日本語教会ではなく、イギリス・ロンドンにあるイギリスの教会にサポートされた日本語教会というものでした。それは永続的なロンドンでの日本語教会を確立するための最善を私たちなりに考えた結果でした。そのビジョンを基に、日本語教会をサポートしてくれるイギリスの教会を探すために駆け回り、その結果、「イーリング・クリスチャン・センター」が支援をしてくれることとなりました。そして、2008年9月に「イーリング・クリスチャン・センター日本語教会」は始まりました。 私たちの教会は、多くの日本人の方々にアウトリーチすることを大切にし、英会話教室や幼いお子さんを持つお母さんのためのプレイグループを教会で行っています。また、季節に合わせた教会の楽しいイベントなどを日曜礼拝の中で行い、ノン・クリスチャンの方でも教会に足を運びやすい雰囲気を作ることに工夫をこらしています。とにかく、教会の存在が多くの日本人に知られるように、そして多くの方が福音を聞くことができるように、教会員一人一人が日々奔走しています。 この教会が始って1年が過ぎましたが、この生まれたばかりの教会にこれまでも多くの日本人クリスチャンやノン・クリスチャンの方々が足を運んでくださっています。また、2009年の1月には2人の受洗者も与えられました。 現在、教会に集っているのは20名あまりで、それぞれが各セルグループに属し、平日に集まっては、聖書を学び、祈り合っています。また、日本に帰国するクリスチャンのための特別な学びや祈りにとても力を入れています。 私たち家族にとって、イギリスでの生活・伝道の中で海外ならではの苦労が多いのも事実です。しかし支えてくださっているイギリスの教会の方々、イギリス人牧師のサポート、そして日本からの祈りは大きな力であり、ロンドンでの日本人伝道を継続していく上で、何ものにも変えがたい大きな励ましとなっています。 また、私たちの教会には、日本人伝道に情熱がある外国人クリスチャンの方が訪ねて来て、日本のことを話し合い、共に祈る機会も多くあります。私たちの教会は「日本人だけが日本人伝道をする」というありかたに留まったものではなく、海外にある日本語教会としての特性を生かし、「日本のリバイバルとその成長に目を向ける」、そのような教会であり続けたいと願っています。 産声を上げたばかりの新しい教会ですが、ロンドン在住日本人の救いのため、そして私たちイーリング・クリスチャン・センター日本語教会のため、祈りに覚えてくだされば感謝です。創造主である主をともに賛美しましょう。
| 祈りの課題 | 1. ロンドンの地に滞在している多くの日本人に、神様の愛、福音が伝わり、さらには、彼らが日本へ帰国するときには、その福音が日本にいる日本人に伝わりますように。 2. そのために私たちの教会の一人一人が大いに用いられますように。
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