アローハ!主の御名を賛美します
冬木友博 ● インターナショナル・ジャパニーズキリスト教会
こんにちは。ハワイのホノルルにあるインターナショナル・ジャパニーズキリスト教会の牧師である冬木友博です。私たちの教会は、IJCCという呼び名でも親しまれており、とても明るいアットホームな教会です。1982年に札幌キリスト福音館から三橋恵理哉牧師夫妻が宣教師としてハワイに遣わされ、始められた新1世の開拓教会です。特長は、聖書信仰に立つプロテスタントの超教派単立教会です。 私たち夫婦は、1992年にアメリカの永住権が抽選で当たり、海外邦人伝道の召しを受けていたので、テントメーカーの立場で、IJCCのスタッフとして、三橋牧師夫妻と共に宣教活動に従事してきました。1998年に日本の神学校の通信教育を終えて、IJCCにて按手礼を受けて牧師となり、三橋主任牧師夫妻と共に13年間IJCCで奉仕をしてきました。2005年に三橋主任牧師が札幌キリスト福音館から招聘され、帰国されると同時に、IJCCの牧会の責任をバトンタッチして今に至っています。 ハワイにある伝統的日本人教会の多くは、日本人の日本語教会としてスタートしましたが、100年というハワイの移民史の中で3世以降になると立派なアメリカ人として英語社会で活躍するようになります。すると、日本語中心から英語中心となり、日本語を話す高齢者の日本語部は、英語部にお世話されるグループという状況になってしまいました。 1980年代にはバブル経済の影響もあり、留学生や駐在の新1世の家族、国際結婚をされている若い奥さん方など、ハワイには新1世が活躍するようにもなってきました。しかし、ハワイの日本語教会は高齢化によって対応が遅れ、新しい邦人伝道への道が開かれなかったという現実があります。そのただ中でIJCCは、留学生と駐在の方々への宣教からスタートしました。 国際結婚では言葉や文化などの違いとコミュニケーションの難しさから夫婦関係や子育ての問題を多く抱え、また自然環境の良さとは反対に仕事や経済において苦しいハワイ生活を送っています。狭い日本人社会の中で多くの新興宗教もハワイに入ってきて信仰が試され、たいへん厳しいというのが今のハワイの現実です。そのような中でも、日本国内より海外にいるほうが、霊的に心を開く機会が多く、神を求め、日本語でのコミュニケーションを求めて、多くの方が教会に来てくださっています。 IJCCでは子どものミニストリーが用いられ、親子教室が木曜日と金曜日に持たれています。総勢60組以上の親子が参加されていて、その多くが礼拝・サンデースクールにつながり救われています。最近の傾向は、国際結婚の若い夫婦が増えてきて、英語の働きの必要が大きくなってきていることと、それと同時に日本語文化でもなく英語文化でもない、バイリンガル文化のユースの働きが独立して必要であることです。 ハワイの生活の特徴としては、住居費・消費物価はニューヨーク並みに高くて、観光業が中心で他に産業はありません。911以来観光客が減少し、経済は不安定で収入は全米でも低い水準です。共働きが当たり前で、健康保険制度も不十分であり、医療費の個人負担も高いという非常に厳しい状況です。 日本語が通じる環境が多いので、ハワイで英語を勉強するのは不利かもしれませんが、それでも日本人語学留学生が多くいます。逆に宣教という観点からでは、宣教のハートを持った学生が英語を勉強しながら伝道するという機会は日本より多いと思います。宣教のハートを持った学生を大歓迎します。マリンスポーツが大好きな青年たちも、宣教という目的をもってハワイに留学して来てほしいと勝手に願っています。宣教のハートを持ったネイティブな英語を話せる方で日本語ができる働き人(元日本への宣教師、宣教師の家族)も大歓迎です。宣教地ハワイには、まだまだ多くのユニークな働き人が必要です。「百聞は一見にしかず」です。宣教地としてのハワイを視察に来てください。すばらしい自然が待っています。 「そのとき、弟子たちに言われた。『収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい』」(マタ 9:37~38)。
| 祈りの課題 | 1. バイリンガル教会として、日本語と英語ができるバイリンガルのリーダーが与えられ、チームワークを持って牧会と宣教ができるように。 2. 新しい皮袋として海外法人伝道のリーダーシップが与えられて、新しいリーダーを送り出せるように。 3. ハワイに住む日本語理解者が救われ、主の弟子として整えられて、天国のハーモニーが広がっていくように。
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