祈りの力 安川圭吾・美穂 ● アンテオケ宣教会
救い主イエスさまの御名をほめたたえます。アンテオケ宣教会タンザニア派遣宣教師の安川圭吾と美穂です。 私、圭吾は2007年末まで南大阪福音教会で伝道師として奉仕していましたが、2008年1月タンザニア宣教師だった美穂と結婚し、6月から夫婦で宣教師として主にお仕えすることとなりました。妻は宣教師歴4年ですが、私にとっては初めてのタンザニアだったので、まずスワヒリ語学校で語学の学びからスタートしました。私が入学した語学学校は教会が運営している全寮制の学校だったため、さまざまな国からの宣教師たちと励まし合いながら学ぶことができました。 感謝なことに、4ヶ月の学びで辞書を引きながらスワヒリ語聖書が何とか読めるようになりました。私にとって、寮生活を通して得たさらに大きな収穫は、祈りが深まったことです。ある日、私が寮内を歩いているとクラスメートの韓国人宣教師が話しかけてきました。その兄弟はとても祈りの深い人で、以前から祈りの秘訣を彼から聞いてみたいと思っていましたが、彼の側から突然、祈りについて語りだし、さまざまなことを私に教えてくれました。話し終えた後に、彼はこう言いました。「このことをあなたに話すように神様に示されたんです。」その時、私が切に祈ることを、主が願っておられることを知りました。 その日以来、毎日夜明け前と夜更けに、森の中に出て行って祈るようになりました。詩篇のダビデのように、心のすべてを主に打ち明け、主の御声を聞くときに、恐れや不安が平安に変えられて、賛美がわき上がってきます。主の御名をたたえます。 さて、語学の学びも無事終了し、いよいよ宣教の働きを始めようとしています。現地教会と協力してユースの働きを始めます。信仰に導き、弟子訓練していきたいと願っています。また、妻が重荷をもって取り組んできた、タンザニアに住む南アジア系の未伝民族の人々への伝道も継続して取り組んでまいります。彼らにイエス様の十字架の福音が宣べ伝えられ、たましいが救われるようにお祈りください。 私たちが今住んでいるところは、ダルエスサラームというタンザニア最大の都市です。熱帯地方のため、冬は暑く、夏はさらに暑い所です。タンザニアでの生活は、予期しない問題に直面する毎日です。先日、妻が夜中に部屋の中でサソリに刺されました。スリッパの上に潜んでいることに気づかず、そこに足を降ろしたとたん、釘でも踏みつけたかのような激痛が走ったそうです。妻を背負って近くのクリニックに連れて行きましたが閉まっていたので、お医者さんの家まで押し掛けて治療してもらいました。家に帰って、お医者さんが打ってくれた注射の名前を調べてみると、血清ではなく、リュウマチなどに効く薬だということがわかりました。サソリの毒について何の知識もなく、さらに「だんだんシビレが足の裏から身体の上のほうに上がって来た」という弱々しい美穂の声を聞いて、居ても立ってもいられなくなり、日本に連絡して大勢の方々に祈っていただきました。今は何事もなかったかのように元気に歩いています。祈りには力があります。どうぞ、病気や怪我、事故、犯罪などから守られるようにお祈りください。 タンザニアではいろいろな出来事、時に試練もありますけれども、みことばにある通り神様を愛して、そのご計画に従って召された者のために、神様がすべてのことを働かせて益としてくださることを毎日体験しています。また、毎日祈られていることを感じています。私たちのために多くの主にある兄弟姉妹がとりなしてくださっていることを感謝しております。
¦ 祈りの課題 ¦ 1. ユースの働きが聖霊の導きによって確立されるように。 2. タンザニアに住む未伝のインド系民族の救いと弟子化のため。 3. 宣教の戦いの中で霊・肉・たましいが守られるように。
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