韓国から「アンニョンハシムニカ?」 長澤久美子 ● アンテオケ宣教会
私は日本の宣教団体、アンテオケ宣教会から派遣されている宣教師です。昭和31年3月7日に九州福岡の久留米で生まれ、6歳の時に山形の上山(父の実家)へ移り、そこで育ちました。ですから山形弁もペラペラの東北人です。上山温泉とおいしい漬物、そして蔵王山と三吉山を見て育ちました。東北美人と言われたことはありませんが、音楽や運動が大好きな元気で明るい東北人です。 今年で宣教25周年を迎えますが、気持も若く、宣教年齢と同じく精神年齢はただ今25歳! 夫は韓国人で、ろう者の牧師です。息子は3人です。長男ヤコブ(大1)、次男ダビデ(高2)、三男ヨハネ(中3)です。長男はタイでオーストラリアのネヴィル・ミュアー宣教師より洗礼を受け、下の2人は主人より洗礼を受けました。 さて宣教師としての召命についてお話しします。高校1年の終り頃に、3番目のクリスチャンの兄に誘われ、山形東原バプテスト教会での特別集会で自分の打算的な罪をはっきりと示され、イエス様を救い主として受け入れ信じました。その喜びは大きく、たくさんの人々に伝えました。ある晩、みことばを読んでいるときに「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」(マコ 16:15)が示され、誰も見ていないベッドの上で一人で手をあげて、世界宣教のために自分自身をささげる決心をしました。もちろん、その時は自分がどこの国に派遣されるか知りませんでした。 その12年後、京都のMTC(ラウンドヒル師による宣教師訓練コース)で備えているときに、韓国でろうあ者宣教をしておられるオーストラリアのネヴィル・ミュアー宣教師のところで1ヶ月間実習をさせていただきました。 そして、主の導きであると確信し、1984年から韓国の地で宣教奉仕をさせていただいています。韓国に来る前に「なぜ韓国に行くのですか。韓国にはあんなに教会があるのに」と言われたことがあり、少しがっかりしたことがありました。しかし、韓国に来てから神様のすばらしい導きが多くあり、感謝しています。 今現在は、江華島にある江華インマヌエルろうあ者教会でも主人とともに教会教育をしております。また韓国全国にある、ほかのろうあ者教会で呼ばれ、執事や壮年、婦人や青年のための特別集会でもお話をします。 教会では、ハングルの読めない方々のためにハングルを教えたり、また韓国の手話や聖書を教えています。また親子間の通訳、学校、就職先のコンタクトや職場内での問題、病院関係、生活の中での問題を助けています。そのほかに、礼拝での通訳、賛美指導(手話)など、多くの役割を担っています。 そして、基督教韓国バプテスト会(毎月1回のソウル地方会、教職者会での通訳)、DMI(国際ろう者宣教会)関係の仕事、フィリピンにいるろう者の神学生の学びの奉仕、また韓国より派遣したろう者宣教師たちの支援、そして外国からのお客さまたちのもてなしなどもさせていただいています。 このように多くの奉仕があり、主人とともに奉仕をしていますが、ろう者のたましいが信仰を持ち、成長するには、長い忍耐と愛、霊肉ともに精神的にも大きな力が必要です。しかし、主は一人一人の方たちをよく知っておられ、差別も偏見なく愛しておられます。主の大宣教命令はすべての人に福音を宣べ伝えることです。 どうか、天よりの力、すなわち聖霊の力でろうあ者宣教の御業が進められていきますようにお祈りください。25年という、これまでのご支援に深く感謝しつつ、またこれからもさらに熱いご支援をどうぞよろしくお願いいたします。主にある日本の皆さまと教会の上に、神様の大いなる恵みと祝福を信じ、祈りつつ。
¦ 祈りの課題 ¦ 1. 主人と私の霊肉の健康のために。 2. いつも御霊に導かれ、聖霊に満たされて宣教奉仕ができるように。 3. 3人の息子が主を愛し、神と人に用いられるように。 4. 祈り、支えてくださる方々の信仰の祝福と恵みにあふれるように。
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