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すべてを耐えて荒野に咲いた花
 
著者
:
 
定価
:
 
ページ数
:
148ページ
 
ISBN
:
978-4-931534-47-6
 
Cコード
:
0016
 
寸法
:
128×182
  カスタマーレビュー
 
 
本の紹介
避難所を回る中で、ボランティアで来ていたクリスチャンを通してイエス様を信じた婦人が毎日のようにセンターに見えるようになりました。二十キロ圏内の楢葉町に住んでいた方で、震災後半年経って脱力感に襲われている事を教えてくださいました。家があっても帰れない。将来について明確な答えが国からもらえない。義援金やお見舞金ではこれからの生活がどうなるか分からないということで、本当に悩んでおられます。このような方たちが大勢いるので、私は、彼らにキリストにある愛を伝えたくて、今回の福島第一原発まで行く事を決めたのでした。放射線を恐れる方たちと寄り添いたい。また、原発の影響でどうすることもできない住民の方達のためになんとか光が射すように、たった一滴の雫のような行動でもしていきたいと思わされたのです。実際に二十キロ圏内に入って放射線量を計ると、高いところもあれば、問題ないところもあり、それは様々なのです。私たちは今回放射線の除染の試験も試みましたが、隣人になるために、どんなことでもできることをさせてもらえたらと思っています。これから、実際に住む事ができない津波の被災地や二十キロ圏内でも特に放射線値の高い地域の方たちや、家族を失ったり、将来に不安を抱えている方たちのために、祈り合い、愛し合い、助け合うコミュニティ作りがしたいです。雇用を生み出し、安心して暮らせる場所が人々に与えられるようにと祈りながら、主と共に歩んでいきたいです。(本文より)

本の紹介

苦しむ人の気持ちに最も近くで寄り添えるのは、やはり同じ苦しみを体験した人ではないでしょうか。本書は、東日本大震災という未曾有の災害に遭った被災者クリスチャンたちによる証し集です。被災後6ヶ月という復興の真っ最中にあって、また悲しみも癒えない中で、お一人おひとりが筆を執り、自らの体験を綴っています。地震、津波、原発事故により大きな喪失を経験した彼らからは、「神のご計画」を見上げ、苦しみの中にもいつも共におられ、支えてくださる主への信頼と希望が語られます。
さらに本書では、被災地に根ざし、必要な物資の配布、瓦礫や家屋の片付け、掃除といったボランティアに携わるクリスチャンたちの活動についても紹介しています。
今も不安の中におられる多くの方に、本書のメッセージが励ましになればと願います。
目次
プロローグ
推薦の言葉

1章
大震災に遭遇して 田中時雄
ひとりではない!いつもともにおられる神 永井信義
天の故郷を伝えたい 〜歌にのせて〜 森 祐理
心の時計は止まったままでも 青柳のぞみ
ダニエルの祈りを 吉田陽美

2章
闇に輝く光 佐藤 彰
一人の子のいのちを救うために 坪井永人
美しいハーモニーを奏でてくれた人々 Hope Japan  笹沼塩美
奥多摩福音の家に導かれて 佐藤ちえ子
恵みの証し 持谷春美
南関東教職者会にて 下田恵子

3章
三・一一大震災を体験して 内藤智裕
いわきでの救援活動創世記 阿部俊哉
想像を超える災害の中にあって 阿部かよ子
世界を繋ぐ神様の愛 〜震災にお寄せくださったご支援に感謝して〜 阿部八重子
一日も早い復興を願いつつ 志田ひろみ

4章
東日本大震災より六ケ月 森田為吉
新しい目標に向かって 〜東日本大震災の体験で始まった新たな季節〜 森 章
東日本大震災に遭って 内海祐也
三・一一の震災を体験して 横山恭子
今こそとりなしの祈りを 堀井記尅

5章
神の先見としての地域教会 阿部 一
東日本大震災から半年を経て 五十嵐義隆
救い主に出会って 金子恭大
肩をならべ分かち合う希望 クラッシュ・ジャパン ジョナサン・ウィルソン
茨城人の懇願 田所清夫
子どものための詩 Steven A Jameson
エピローグ
推薦のことば
先ず何よりも第一に、この書の証言を通して本書を読むすべての者の心の内に、決して時間と共に風化したり、忘れ去られてはならない大震災・津波・原発事故の恐怖と悲しみ、苦悩に満ちた悲惨な現実を深く銘記することにより、本書をお互いがこれからの更なる復興と再建のために、その痛みを深く理解し、心から共に連帯し、労苦して行く一助としたいものです。・・・・・・長い間福音未伝地が多く、かつとかく福音宣教の不毛地のように言われて来た奥羽・東北の地と被災者の心に、キリストにある愛の奉仕活動が展開され、その結果一気に「慰めと癒し」の福音の種蒔きがなされ、キリストの愛の福音が芽吹き、花咲く好機を迎えた感を強くさせられます。
ウェスレアン・ホーリネス教団 淀橋教会 主管牧師 峯野龍弘


震災は被災者の心身を疲弊させます。そのようなとき、私たちクリスチャンは、主が私たちに「雄々しくあれ、心を強くせよ。」と命じておられることばに従って立ち上がれる存在だと思います。震災を経験した方々の証しは、私たちを励まし、私たちクリスチャンが世にあってどのような存在かを思い起こさせてくれます。イエス様を信じて救われた者として、自分の置かれた状況の中でどう行動したらよいか、イエス様は自分にどう行動してほしいと望まれるかを考え備えるためにも人々の証しは大変参考になることと思います。また、本書が未だ被災に苦しんでいる方々の励ましとなりますようお祈り致します。
ジェネシスジャパン会長 水戸第一聖書バプテスト教会牧師 宇佐神 実