聖書の初めである創世記1章1節から、「地」は登場します。「初めに、神(創造主)が天と地を創造した。｣その創造主は、創造の後も「地」に特別に関わりを持たれました。
特に創造主が「地」に具体的に関わられたのは、罪と悪が満ちあふれたために全人類を裁かれたときでした。それが創世記の洪水の出来事です。創世記の洪水を記録した部分には「地」という単語が数十回登場します。ですから創世記の洪水は間違いなく「地」に関する出来事なのです。
本書を通して、地に刻まれた創世記の洪水の確かな証拠をご覧いただきたいと思います。「地に話しかけよ」と言ったヨブの確信を理解し、聖書によらなければ「地」の歴史を知りようがないことを確かめていただきたいのです。また、「地」を創造し、関わられる造り主との出会いを、この方が与えられた本、聖書が私たちの手にあるという感激を共有できればと願っています。(本文より)

「地」が告げる創造の明らかな証拠
全地球的規模の大激変であった創世記の洪水。
本書は地球の至るところに刻まれた創世記の洪水の証拠を通し、聖書こそが地球の真実の歴史を語ることを明らかにする。
創造論に立つ地質学者、イ･ジェマン教授、待望の第二作。

推薦のことば
まえがき　地に話しかけよ
Step1　聖書が語る過去の出来事を知る方法
Step2　ノアの洪水の記録
第1章　洪水期前期_洪水の始まりと世界の変遷　　　　　　　　　　　　　
第2章　洪水期後期_洪水の水が引いて出現した世界
第3章　進化論のパラダイム_食べるのに良く、目に慕わしい誘惑の縛り
第4章　もっと知りたい！創造論_地球の年齢を測定するさまざまな研究
STEP3　私たちの本当の歴史_創造主の真実を伝えたいという願い
STEP4　洪水の終わり_キリストと私たちの居場所

イ･ジェマン
韓国の江原大学地質学修士課程修了。進化論に立つ地質学を学ぶ中、ミシガン州立大学に留学、創造科学に出会う。進化論の偽りを悟り、創造主が聖書のとおりに行われた事実を伝え始める。
現在、韓国ハンドン大学教授、創造科学宣教会(韓国創造科学会アメリカ支部)の副会長を務め、創造科学を道具として福音を伝えている。1999年より始まったグランドキャニオンを中心とする創造科学探査旅行は100回を超える。日本で2009年より行われている「日韓ラブ･クリエーションセミナー」の主講師を務める。

1859年に『種の起源』が出現した時、最も喜んだ人間の一人はマルクスであった。それは何よりも「神否定」の理論であり、「進化する」のであるから、人間も時と共に進化し、その進化する人間によってつくられる社会も、ますます進化し、遂には神の助けなしに、ユートピアが実現する訳で、マルクスはその「進化論」を基礎理論とし「社会ダーウィン主義」が生まれた。
ところがもともと進化論は「仮説」に過ぎない。しかし「基礎理論」としたものが仮説では困るので、社会学者らはさかんに「進化論は真理だ」とプロパガンダしたのである。こうして社会学者らは人類に対して二つの「大罪」を犯した。一つは「共産主義は平等である」と言う偽り。これはすでに暴露された。もう一つが「進化論は真理だ」と言う虚偽である。
　この虚偽はすでに「進化論・危機にある学説」（マイケル・デントン）などと学問的に暴露されているが、多くの人はこの事実を知らない。そこでイ・ジェマン師の『創世記の洪水コンサート』を是非とも読んでいただきたい。必ずや「目からウロコ」。しっかりと聖書に立つことが出来るようになるからである。

世界宣教センター所長　奥山実牧師


聖書の「創世記の洪水」の記述は、かつてのメソポタミア地域における洪水に由来するおとぎ話にすぎないのか、それとも全地球的規模で大洪水が生じたという歴史的事実なのか。地質学、神学の専門家として長年にわたる研究の結果、イジェマン教授は「創世記の洪水」物語が歴史的事実そのものであることを確信した。それは科学的真実だと信じられている「進化論」を根底からくつがえすものである。ヒマラヤの山頂もグランドキャニオンもノアの洪水によって水没したという事実を裏付ける数々の証拠の発見は、私たちの既成概念の大転換を迫る。聖書のことば、すなわち創造主の真実は、いつも人間の想像の産物にすぎない虚構を打ち破る。本書において、「創世記の洪水」という歴史的事実を前にして、サタンの最高傑作といわれる巧妙な虚偽の仮説「進化論」が粉々に砕かれていくのを見るであろう。聖書に書かれている偉大な愛に満ちた創造主による天地創造の真実を、私たちは声を大にして人々に伝えていく責務を負っている。


弁護士　佐々木　満男