大和カルバリーチャペル 主任牧師 大川従道
私たちの教会のモットーは、「明るく、元気で、のびのびと」です。日曜日の人気番組のトップ5に『笑点』が入っています。日曜日、明るい話題のある所は視聴率が高くなるわけです。あるノンクリスチャンの方が、教会には「堅い、暗い、つまらない」というイメージがあると言っておられました。ですから、「明るく、元気で、のびのびと」という状況を作ることができれば、一般の方々がもっと集まりやすくなるのではないでしょうか。 教会で特別集会のチラシを作るとき、「牧師のご挨拶」の欄がありますが、人が集まるかどうかは、それで決まると言っても過言ではありません。「今回来るのが難しい方は、毎週やっていますので、もしよろしかったらお越しください」というふうに、地域の人々の心をつかむ表現を考えると良いと思います。また、話題性のあるものをチラシに書き込むことは、とても重要なことです。このようなコラムの表現を普段から意識して考えておくと、チラシを作るときに、とても役立ちます。 どんな言葉を選んで伝えるかということは、とても重要なことです。牧師が人々に説教を語る前に、まず人々を集めなければならないわけですから、どうしたら教会の敷居を低くして人々を集めることができるか、ということが重要なのです。また、どのような言葉を使えば良いのかについて、よく吟味する必要があります。礼拝のプログラムとして、これまでしてきたからするのではなく、プログラムを見直す必要もあるかもしれません。たとえば、初めて来られた方を紹介したほうが良い場合もあるし、紹介しないほうが良い場合もあります。ですから、礼拝の進め方について、一度立ち止まって考えることも大切なことです。教会で語られることが初めて来られた未信者の方に益になるものだったとしても、うまく伝わらないこともよくあります。彼らの心をつかむために工夫を凝らす必要があります。 私たちの教会の様子を一言で言えば、「安心と驚き」です。「安心」は、怒られたり、さばかれたりしないときに感じます。「驚き」は、水がぶどう酒に変わったときの心情です。説教をするとき、真理を難しくしないよう努力する必要があります。礼拝は、私たちが神にささげるものですが、実際は神が私たちに恵みを与えてくださる時間だと感じます。それは、安心と驚きの出会いです。私たちが礼拝の中で恵みを受け、すべてのことを喜び、絶えず感謝していると、それだけで伝道になります。あの笑顔を見たいと思い、教会に来る方々が大勢おられるということを、心にとどめたいと思います。 初代教会の時代、ペテロが捕まった時、教会は熱心に祈っていたとあります(使 12:4~5)。私たちの教会は、現在、日曜日に千人ほどが集まって礼拝をささげています。私が就任した当時、日曜礼拝は27名でささげ、そのうち学生は一人でした。しかし、一年もたたないうちに教会は青年であふれました。夜の伝道集会にも若者が集まるようになりました。洗礼を受けた人は3千人くらいいます。このような奇蹟が起こったのは、祈りを通して聖霊が働いてくださったからです。主の御名をあがめます。主がこの教会を特別に導いてくださったと信じます。 私は自分が祝福されてきたことの要因を、数年前に発見しました。私は13歳の時に救われて献身しました。人は召命を受けなければ牧師になることはできないことは知っていましたが、「こんなに素晴らしい喜びをいただけるなら、私が志願します。牧師にさせてください」と祈って、私のすべてをささげました。こんな私でもおささげしたら、主が祝福してくださり、多くの方々に福音を伝えさせてくださいました。すべてを主にささげる人生を送るなら、驚くべき祝福にあずかることができると、イエスの御名で証しします。 「その日になると、彼の重荷はあなたの肩から、彼のくびきはあなたの首から除かれる」(イザ 10:27)。油注ぎがあればくびきは取り除かれます。礼拝堂に入っただけで涙が出て、不思議に思うことがあります。礼拝堂の中に入ると、罪が示されます。説教が始まっていないのに、賛美の中でいやしが起こります。それは、聖霊の臨在によるものであり、「油注ぎ」をしてくださるからです。私たち日本人は、いつも頭で考えがちですが、霊の世界は違います。聖霊の風は、聖霊の思うままに吹きます。初代教会は、聖霊に励まされて成長しました。鷲が翼を張るかのように、聖霊が励ましてくださる世界があるということを知っていただきたいと願います。聖霊が日本の教会を励ましてくださいます。人口の99%がノンクリスチャンの国だからこそ、神様のリバイバルは必ず起こると信じます。聖霊の励ましを受け取りましょう。 * 文責:日本CGNTV
大川従道 1942年生まれ。東京聖書学院卒。青山学院大学神学科卒。深川教会・サンフランシスコ教会の牧会を経て、現在の座間教会・大和カルバリーチャペルで奉職。主任牧師。ICA理事長、トーチ・トリニティ神学大学院にて名誉博士号を受ける。著書に『バカの壁を超えるもの』『生き方下手でも大丈夫』など多数。
|