クァク・アブラハム、シン・サラ キリスト教大韓ホーリネス教会 派遣宣教師
2014年のある夏の日を思い出します。インドで未伝道の貧民村まで入ることができたのは、4年間続けてきた子ども伝道ミニストリーの実でした。私たちは「グッドニュースクラブ」を作って多くの子どもたちと若者にイエス様を伝えました。そして、コルカタ(カルカッタ)北部地域の3つの貧民村に「グッドニュースクラブ」が作られる恵みを経験しました。しかし、いくら生活費や諸経費を節約しても、お金が足りませんでした。何よりも心が痛んだのは、「グッドニュースクラブ」に来る未就学児に、おやつすらろくに買ってあげることができないことでした。 心の負担を感じた私は、同労者たちとともに一週間祈ることにました。毎週金曜日には朝の断食をしながら礼拝をささげました。それから1週間ほど過ぎた頃、電話が鳴りました。韓国のあるキリスト教企業付設の福祉財団からでした。彼らはチャイルドスポンサーを通して私たちの学校を支援したいという思いを伝えてくれました。主の正確なタイミングと細かな導きに驚きながら、学校関連の資料を韓国に送りました。2週間後、現地調査チームが訪問しました。そして、彼らから、その企業で海外支社のある国の宣教師3人を支援することになり、推薦してもらったところ、そのうちの一人が私だったという話を聞きました。私は、それが主の特別なプレゼントであることを悟りました。 それから3年が経った今、コルカタを超えてバングラデシュの国境地域、ネパールの山岳国境地域、中国・チベット自治区と小王国ブータンの国境に10の教育センターと2つの学校が建てられました。平日には約800人、聖日には3千人以上の子どもや若者たちが福音の中で育てられています。 取るに足りない私に、ヒマラヤの人々に対するビジョンが与えられてから25年が経とうとしています。日々、いのちのみことばによって心を新たにし、人生を聖い、生きた供え物として神にささげたいと思います。私たちがともにQTをする中で受け取ったイザヤ書48章のみことばのように、偶像がなくなり、リバイバルのみわざが起こり、恵みが届かない所がなくなるまで、貧しくて疎外された人々のもとに行き、愛の実を結ぶ一粒の麦となれるように、きょうも信仰の歩みを踏み出します。
| 国家情報 | インドは、古代インダス文明とヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、シーク教の発祥地です。国土面積は世界で7番目に広く、人口は世界第2位です。パキスタン、中国、ネパール、ブータン、ミャンマー、バングラデシュと国境を接しています。首都はニューデリーです。公式原語はヒンドゥー語と英語ですが、実際には多様な言語が使われています。宗教はヒンドゥー教を始め、イスラム教、キリスト教、シーク教、仏教、ジャイナ教などです。インド東部地域の主要都市コルカタ(カルカッタ)は、ベンガル語を使う文化圏で、インドの主要な港町のうちの一つです。
| 祈りの情報 | 2001年にカルカッタという都市名はコルカタに変わりましたが、この名前自体が女神カーリーと関連しています。市内の中央にあるヒンドゥー教寺院には、女神を拝むために人々の行列が続きます。都市人口の80%以上がカーリーを崇拝するヒンドゥー教徒です。比率は低いですが、過激なイスラム教徒の増加も、キリスト教宣教師の身辺と宣教活動に大きな脅威となっています。継続する弾圧の中でもリバイバルを経験しているバングラデシュ、ネパール、ブータン辺境地域の地下教会、村の唯一のキリスト教学校である「喜びの学校」と「喜びの教会」に聖霊の強いみわざが持続的に起こるように祈りましょう。
| クァク・アブラハム、シン・サラ宣教師の祈りの課題 | 1.ヒマラヤ・ブレッシング・ネットワークの「喜びの子ども福祉センター」(教育センター10ヶ所、学校2ヶ所)の子どもと若者が、主だけを礼拝し、主に似ていくように。 2.チャイルドスポンサーを通して、センターに入って勉強したがっている待機児童たちに、支援者がつながるように。 3.フィリピンのMK学校で4年目の生活をしているヨハン(10学年)、チュウン(9学年)、両親とともにインドで生活しているキップム(5学年)を主が守ってくださり、家庭の必要を満たしてくださるように。
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