èª­è€…反応批評の聖書解釈

   QTと信仰 6
 
イ・ギフン  オンヌリ教会 一対一弟子養育 責任牧師


聖書解釈の方法には、著者を中心に研究する方法(歴史批評など)と、聖書本文を中心に研究する方法(構造主義批評、物語批評など)、そして、読者を中心に研究する方法(読者反応批評など)があります。今回は、QTと最も関連深い「読者反応批評」について見ていきたいと思います。
読者反応批評は、受容美学とも表現されることもありますが、その理由は、本文を解釈するとき、読者の受けとめ方(受容)に焦点を置くからです。
読者反応批評で用いられる聖書解釈法の特徴を調べてみると、次のようになります。第一に、読者反応批評は、読者を中心に聖書を解釈します。「歴史批評」が著者と作品に重きをおいて解釈し、「構造主義批評」が本文の内容的な意味だけを重視するのに対し、「読者反応批評」は、作品を書いた著者よりも、それを読む読者を通して作品の特徴や歴史的意味、本文の意味を探ろうとするものです。
読者反応批評では、読者は本文から独立して存在し、彼らが本文の意味を決めるという点が強調されます。これは、作品は読者の読書という行為を通して完成されるという考え方に基づいています。つまり、作品は、記される時の意味や構成によって完成するのではなく、読者が読む過程で、その意味を独自的に適用また発展させることができるというのです。読者は、自分の理解や経験という枠の中で内容を自分に適用させながら本文の意味を見いだすのです。
第二に、読者反応批評は、今日の読者の観点で過去に書かれた本文を研究します。読者には、過去の読者と今日の読者がいます。読者反応批評では、過去の読者の観点で過去の本文を研究せず、今日の読者の観点で過去の本文を研究します。
読者反応批評は、本文の表面的な意味を無視する後期構造主義と脈絡が同じです。文学作品は、もはや著者のものではなく、読者のものだというのです。牧会者の説教も、説教になった以上、牧会者のものではなく会衆のものとなります。聖書ももはや著者のものではなく、今、聖書を読んでいる読者のものです。聖書は、過去に書かれた文書ですが、黙想を通して今、読者のために与えられる神様のみことばとして完成するのです。
牧会者が説教を準備するとき、会衆によって受け止め方が違います。しかし、読者反応批評は、本文を自分勝手に解釈することを許しているわけではなく、本文の正しい骨組みの中で想像力を発揮するのであって、骨組みを無視して考えるのではありません。
第三に、読者反応批評は、解釈の多様性を提供します。ハンス・ガダマーは、本文を解釈するとき、著者と本文、読者がともに作用し合うと主張しました。著者の世界があるように、本文の世界も読者の世界もあるというのです。読者は、本文を読むことによって著者の世界に出会うだけでなく、本文の意味を見いだし、自身の人生に適用するのです。
新約聖書を通してイエス様のみことばを聞く聴衆は、全部で3タイプです。イエス様のみことばを直接聞いた人々、聖書で間接的に言及されている人々、そして、今日、聖書を読む人々、すなわち読者です。本文に対する解釈は、聴衆によって多様に変わるのです。
しかし、解釈が多様だからといって、本文の語る内容が多様だという意味ではなく、内容は固定されているけれど、読者が適用する領域は多様だという意味です。ハンス・ガダマーは、本文の地平と読者の経験の地平が出会うところで、解釈がなされると言いました。彼は、これを「地平の融合」と呼びました。
人間の考えは、時間の流れとともに変わります。ですから、どの本文でも固定された解釈はなく、いつでも変わりうるのです。
第四に、読者反応批評は、行間を補充します。読者反応批評では読者が重要です。読者には2タイプがいます。ある人は、本文を解釈するとき、自分の立場や解釈を加えず、本来の意味を探そうとします。別の人は「行間補充」をします。行間補充とは、読者が本文を読んでいるとき、あいまいな内容や理解できない部分があれば、自分なりに意味を補って理解することを言います。この場合、読者の想像力や経験、理解によって解釈の仕方が変わります。
第五に、読者反応批評は、解釈学的な循環を要求します。解釈学的な循環とは、過去の状況に適用された本文の意味から現在の状況に適用できる本文の意味を解釈することです。つまり、私たちの生活様式が変わるにつれ、聖書解釈も変わっていくという意味です。
読者反応批評は、聖書本文を読み進めていく過程で、歴史的に決まりきった意味を探し出すのではなく、読者自身の人生に基づいて多様な解釈をしながら、本文の新たな意味を見いだそうとするものです。この方法には、読者が著者並みに本文を完成できるという点と、本文と読者の意思疎通がスムーズにできるという長所があります。
最後に、読者反応批評には、読者の力量によって理解と解釈が変わってきたり、聖書を誤って理解したりする危険性があるのも確かです。しかし、牧師や専門書などの助けを得て、それらの短所を克服できるでしょう。

 

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