パク・キョンベ、キム・ヒジュン 大韓イエス教長老会 キョンヒャン教会 派遣宣教師
5年前、国際失明救護団体「ビジョンケア」の支部長としてエチオピアに来ました。引退後に宣教師になった私たち夫婦は、70歳を目前にしていましたが、綿密に立てられた神のご計画に従って、ここに遣わされました。私たちが宣教活動している村は、海抜3100メートルの山奥で、半径10km内に500世帯余りが散在して暮らしています。大麦や小麦を栽培する農業や、羊ややぎを育てながら暮らす村の人々のほとんどは、農地を持たず、毎日の食事にも事欠いていました。文盲率が50%以上で、村人たちのほとんどがエチオピア正教会の考え方に縛られ、プロテスタントに反感を持っていました。そんな彼らが私たち夫婦の目には家族のようであり、友だちのようでもあり、天国でともに行進する救われた民のように見えました。彼らに会うたびに恋人に会ったかのように胸がときめき、毎日会いたいと思いました。これは確かに主の恵みでした。私たちが村に入って初めにしたことは、飲料水用のパイプを埋めて村にきれいな水を供給することでした。アフリカはどこも水の供給が困難ですが、最も切実な問題を解決することで、彼らも私たちに近づいてくれました。また、鉛筆もノートもない状態で小学校に通う400人余りの子どもたちに学用品を支援し、50世帯余りの貧困家庭に生活必需品を供給し、子どもたちが働かずに学校に通えるように助けました。特に、幼稚園を開設し、子どもたちに給食を提供して、彼らが栄養失調から抜け出せるように助けました。昨年7月には、この幼稚園の最初の卒園生30人を送り出し、とても感動しました。 働きを振り返りながら、「遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう」(ロマ 10:15)というみことばを黙想しました。主が私たちを遣わされ、主の御名を告げ知らせるために助けてくださるのだと感じます。真の神を知らない正教会の信者たちに、真の救いの福音を伝える教会を建てることこそ、私たちがここにいる理由であり、目的ではないでしょうか。エチオピアの失われたたましいを捜すために、私たち夫婦のようなつまらない者を用いてくださり感謝しています。召されたこの場所で、生涯を終えるまで、福音を伝えることに尽力することができますように。
| 国家情報 | エチオピア連邦民主共和国は、東アフリカに位置し、エリトリア、ジブチ、ソマリア、ケニア、スーダン、南スーダンに囲まれています。人口は約1億4百万人でアフリカで2番目に多く、首都はアディスアベバです。2000年から経済的に成長していますが、いまだ1人当たりの国民総生産は世界182か国中169位で、最下位圏に属します。人口の4分の1が国際貧困ラインである1日1ドル未満で生活しています。宗教は人口の約45%がエチオピア正教会、約34%がイスラム教、約18%がキリスト教です。
| 祈りの情報 | 80余りの部族からなるエチオピアは、部族間の葛藤によって長い間、国家非常事態が宣言されるなどの苦難の中にありました。また、貧富の差が激しく、政府に対する不信感が国民間に広がっています。部族間の葛藤をはじめ、社会内の様々な葛藤が非暴力的に解決されるように祈りましょう。最近、イスラム教の勢力が急速に広がっており、エチオピア正教会と同じくらいの勢力を持つようになっています。エチオピアに福音が伝えられるように祈りましょう。特に2016年のエチオピアの世界飢餓指数(GHI)は最下位圏に属しています。深刻な飢餓問題が解決され、政治的・社会的・宗教的に安定するように祈りましょう。
| パク・キョンベ、キム・ヒジュン宣教師の祈りの課題 | 1.現地NGOに登録したHaPo Korea Charity Associationの働きが多くの人に伝えられるように。 2.新しく建築された教会(放課後学校)が、妨害されることなく福音をしっかり伝えられるように。 3.村の住民が早く心を開いて、救いの福音を受け入れられるように。 4.良い信仰をもった現地同労者を与えてくださり、言語の問題なく、現地人に福音をしっかり伝えられるように。
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