キム・ジョンミョン 大韓イエス教長老会統合所属 宣教師
宣教師となる夢を抱いてアジア連合神学大学に入学し、そこで「神本主義、福音主義、アジアの福音化」というビジョンを抱きました。私たちの学校は1968年にシンガポールで開催された「アジア・南太平洋伝道大会」で、「アジア福音化」を促進するための決議の内容にのっとって建てられました。だからでしょうか。私は神学を学びながら、「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」(使 1:8)というみことばを最もよく黙想しました。そして「アジア福音化」という言葉が私の心に蒔かれました。そして、私は自分の弱さにもかかわらず、シンガポール宣教師としての使命を与えられました。これは決して偶然ではなく、神のご計画であったと信じます。QTの中で抱いたみことばのとおりに導かれたからです。 現在仕えているシンガポール韓国人教会は、「宣教する教会」というビジョンにのっとり、5人の宣教師を派遣し、18人の協力宣教師を支援しています。教会で養育された聖徒は、その影響があってか、自然にアジア宣教の使命を持つクリスチャンとして新しく生まれ変わります。留学生や交換留学生として来た若者、駐在員として派遣され、2~3年ほど教会に通った壮年層の人々が、宣教師の姿勢で生きるようになります。そして帰国した後も、アジア宣教を物心両面から支援する働き人になります。 宣教活動をしながら、何よりも私自身が大きな変化を経験しました。去年9月、インドネシアのバタム地域に建てられたジンスン学校を訪れたときのことです。幼稚園児から高校生まで数百人の子どもたちが、狭くてエアコンもない蒸し暑い教室の中で熱く賛美し、祈る姿を見ました。ふと「愛は死のように強く……大水もその愛を消すことができません」(雅 8:6~7)というみことばが思い浮かびました。すべての悪条件を克服して神への愛を表現する彼らを見ながら、シンガポールの快適な環境で礼拝しながらも神への熱い愛のない自分の姿を悔い改めました。「アジア福音化」のために、主の驚くべき愛を、主が再び来られる日まで休むことなく伝えることを決心します。
| 国家情報 | シンガポール共和国は、マレー半島の南端に位置しています。総面積は東京の約3分の1の都市国家で、大きな島一つといくつかの小さな島から成り立っています。北側にはジョホール海峡を挟んでマレーシア、南側にはシンガポール海峡を挟んでインドネシアがあります。人口は約560万人にすぎませんが、1965年にマレーシアから独立後、超高速経済成長を遂げ、一人当たりのGDPが5万ドルを超える先進国です。人口の約74%が中国系で、マレー系13%、インド系9.1%で、宗教も仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教など多様です。英語、マレー語、標準中国語、タミル語が公用語として使われています。
| 祈りの情報 | シンガポールは、一つの教会に対する派遣宣教師の比率が世界で最も高い国の一つです。多様な派遣方法を通して、多くのクリスチャンが宣教活動を続けられるように祈りましょう。宗教の自由が認められていても、特定の事案については制限があるため、シンガポール内のイスラム教徒とヒンドゥー教徒には福音がほとんど伝えられていません。このような心理的・政治的・霊的な壁を克服し、すべての民に福音が伝えられるように祈りましょう。特に、クリスチャンが富のわなにかからないように、霊的に敏感になって大胆に効果的に福音を伝えられるように祈りましょう。
| キム・ジョンミョン宣教師の祈りの課題 | 1.シンガポール韓国人教会の派遣宣教師、協力宣教師を通して福音が世界中に宣べ伝えられるように。 2.教会がインドネシアに建てたバタム・ジンスン学校が、奉仕と福音伝道の道具として用いられるように。 3.宗教の自由を保障する名目で伝道が制限された状況の中で、クリスチャンの信仰が怠惰になることのないように。 4.シンガポールのイスラム教徒とヒンドゥー教徒に知恵深く接近し、福音を伝えられるように。
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