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神戸改革派神学校校長 吉田 隆


教会の制度と霊的命
ルターとは親子ほど年齢が違うジャン・カルヴァンは、宗教改革者の第二世代です。カルヴァンは第二世代としてのメリットを最大限に活かし、宗教改革が“打ち上げ花火”で終わらぬように、聖書と経験に基づくさまざまなシステムを作り出しました。例えば、礼拝規則や教会運営規則の作成、礼拝や説教のスタイル、教会における教育システムなどです。それらはすべて、この世にありながら、この世のものとは異なるキリストの共同体の形成(教会の自律性)のためでした。
それらのシステムの多くは、時代や地域を超えて、今日のプロテスタント教会の中に生き続けています。しかし、システムというものは、当初のエネルギーやモチベーションを失うと、容易に形骸化・世俗化するものです。ですから、何としても失ってはいけないのは、最初のインパクトです。そもそもこのシステムが何のために、またどのような信仰のもとに生み出されたのかを絶えず思い起こし、その“霊的いのち”を回復し続けることが決定的に重要です。
カルヴァンの場合の“霊的いのち”とは、神の絶対的な主権を信じて生きるという信仰でした。そして、この信仰こそが、カルヴァンによる宗教改革が生み出した教会と神学の中心に息づいている信仰なのです。それは、「孤立無援の中の信仰」あるいは「逆境の神学」と表現できるかもしれません。
カルヴァンが規則やシステムを大切にしたのは、教会の営みが人間的な力や考えに左右されないためでした。そして、さまざまな妨害や迫害の中でも立ち続けられたのは、神の永遠の選び(予定)を信じていたからです。弱く罪深い自分の力に拠り頼むのではなく、そのような私たちを一方的な恩寵によってキリストにあって選んでくださった、神の絶対的な救いに信頼する。この信仰が、カルヴァンとその教会を支えたのです。
世の中が一見平和で物事が順調に進んでいるような時に、しばしば教会は形骸化し、堕落するものです。人の思いに頼りがちだからです。しかし、キリストの教会は、逆境の時にこそ、その真価が試されます。私たちは、今日、この国において進みつつある逆境的な状況において、このカルヴァンの信仰と神学から―― 改革派の伝統に立つ者であろうとなかろうと―― 学び直す必要があるのではないでしょうか。

教会の多様性と一致
カルヴァンは、他方で、このシステムをジュネーヴの教会だけで完結させようとは考えませんでした。実際、カルヴァンが願ったことは、国境を超え、時には教派を超えて、神の御国が前進することでした。キリストのからだなる教会の一致のためなら、自分は「七つの海をも超えて行く覚悟だ」と言ったほどです。
キリストの教会は、しばしば建物や植物にたとえられます。教会の力が最大に発揮されるためには、そのいのちが維持されると同時に、さまざまな働きが組み合わさっていく必要があるのです。多様な要素が組み合わさって、それぞれの特徴が活かされ、うまく機能していくときに、教会はいっそう豊かに成長し、堅固なものとされていくからです。
とはいえ、カルヴァンは、そのような教会間の関係や一致を、決して画一的には考えませんでした。教会の事情が多様であればこそ、いろいろなレベルの関係や一致があると考えたのです。その際、大切なのは、何が本質的なことで、何がそうでないかを見分ける心です。
カルヴァンが「真の教会のしるし」として挙げたのは、正しいみことばの説教と正しい礼典の執行、これだけでした。これらが正しく守られているならば、あとは、さまざまな神学的主張の違いがあろうとも、真の教会であると認めたのです。
あれから500年。今日、無数の教派が存在し、その伝統も特徴もまちまちです。しかし、御国の前進のために、今日ほど超教派的な協働が求められている時代はないと思うのです。多くの困難があり、とても一つや二つの教会・教派では解決できない問題、社会的課題があるからです。
悪魔の力は、キリストの教会を分裂させるために働きます。しかし、真の教会は、キリストにある愛の一致を目指します。実際に教会が教派を超えて協働するためには、多くの難しさがあるでしょう。しかし、カルヴァンがしたように、私たちもまた、何が譲れない本質的な違いであり、何が単に伝統や慣習に基づく違いなのかを見極める必要があります。その上で、ただ神の御国の前進のために力を合わせて働く。このことの意義と素晴しさをも、私たちはジュネーヴの実践から学ぶことができるのではないかと思うのです。


吉田 隆
神戸改革派神学校校長。甲子園教会牧師。神戸改革派神学校、プリンストン神学校、カルヴィン神学校卒業(Ph.D.)。著書に『カルヴァンの終末論』『ハイデルベルク信仰問答』などがある。

 

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