GIM(スモールグループのとりなしの祈りの働き)代表の キム・ヒョンミ牧師は、「祈り-QT」専門の働き人です。 祈りと聖書のどちらかに偏らず、みことばをかみ砕いて味わう キム牧師から「祈り-QT」の真髄について聞きました。
みことばを握って祈る 「1日に聖書を3章ずつ、赤ボールペンを手にして、心に響くところに線を引きながら読みなさい」。結婚して最初の子どもを妊娠したとき、私のために祈ってくださっていた方の言葉です。私は、なぜかそれを、神様からのことばとして受けとめました。毎日欠かさず、聖書を3章ずつ、線を引きながら読みました。そうするうちに、自然に「祈り-QT」をするようになりました。聖霊様がどのようにQTをするべきかを教えてくださったのです。 簡単に言うと、線を引いたみことばを握って祈るという方法です。みことばを心に照らして深く黙想していると、主が私に語りかけ、教えてくださるのを感じます。そのたびに悔い改め、みことばからチャレンジと希望を見いだし、そのみことばに従う決断をする敬虔の訓練が、「祈り-QT」でした。「祈り-QT」をすると、私の考えが神様の御心に反する頻度が減っていきます。そのように毎日続けていると、みことばに支配されるようになります。 例えば、私を苦しめる人のせいで悩み、彼らが理解できないときがあります。みことばがなければ、「私は親切にしているのに、あの人はなぜ私にこうするのだろう」と不満を抱き、その人を憎むでしょう。しかし、みことばを黙想していると、その人が悪いのではなく、自分の考えが間違っていたことに気づきます。罪人であり、利己的な人同士が会えば、ぶつかるのは当然だと気づかされます。そうすると、人間関係で苦しまなくなるのです。その人は、神様が私を整えるために用いられる杖にすぎないと思うことができ、私に触れてくださる神様の愛に気づかされるのです。 私の場合、神様の愛を知ってから、関係が良くなかった夫を赦し、夫のために祈ることができるようになりました。時を経て、夫も神様に深く出会うことができました。
QTをすると用いられる 『リビングライフ』を使ってQTをするようになったのは、オンヌリ教会に通いはじめた1994年からです。教会では、スモールグループのリーダーと、平日のとりなしの祈りの働きを任されました。私がQTのみことばと祈りを通して悟ったことを分かち合う中で、スモールグループも祈祷会も急速にリバイバルしました。 今も私は、みことばなしには一日も働きをこなすことができません。賢くもなく、私に誇れるものは何一つないので、QTをしなければ、伝えるものがないのです。私が出会ったイエス様、私のうちにおられるイエス様を紹介するときにのみ、人々が力を得るのを見ます。 早天祈祷が終わるとQTを始めますが、ふつう2時間ほどかかります。前日にあったことを振り返りながら悔い改め、その日の日程を思い浮かべながら、みことばを土台に方向を設定します。人に会うとき、どんなみことばをもって、どのように接するかなどについて悩みながら、きょうの聖書個所と関連のある注解を調べたり、信仰書を読んだりしながら、深い黙想をします。そのようにQTをすると、祈祷会を導く準備も全部できます。集まりでは、各自黙想した内容を分かち合い、互いに決断したことが守れるようにとりなしの祈りをするからです。説教の準備にも苦労しません。集会や外部の集まりに行っても、その日の『リビングライフ』のみことばから、最も記憶に残っていることを伝えればいいからです。
QTと祈りは切っても切れない関係 QTは、主が私たちの古い人を新しい人に造り変えられる過程です。古い人で生きていた悪の姿があったら示してくださいと祈りながら、みことばを読んでみてください。黙想と祈りは切っても切れない関係があります。 またQTは、きょうを生き抜くための、いのちのことばを受け取る時間です。自分の人生の中で神様の御心を成し遂げるために、きょう一日をどの方向に向かって進むべきかを示してくれる道しるべなのです。
キム・ヒョンミ牧師の「祈り-QT」の4つのステップ 1. きのうのQTと歩みを振り返る 2. みことばを理解する 3. みことばを握って祈る ・自分の心に照らす→悔い改めの祈り ・チャンレンジと希望のみことばを捜す→宣言の祈り ・従順と決断のみことばを捜す→願い求める祈り 4. 感謝の祈り
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