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5月 こどもの日特集
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三世代がQTをする家庭 生きる姿を通して教えたQTが、最高の遺産 |
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最高の信仰教育は、神様とともに歩む方法を教えることです。 どんな状況でもみことばを握り、神様だけを待ち望む姿を 先に親が見せるのです。 今月は、子どもとその次の世代に QTによって信仰を受け継いでいるご家庭をご紹介します。
1989年からオンヌリ教会に通いはじめたソン・ジェギルさん(77)とキム・グァンジャさん(74)夫妻は、韓国にQTが普及する前の1994年からQTを学びはじめました。ご夫妻の長男ソン・ヒョンホさん(44)は、両親がQTを始めてから変えられたことに感動し、イエス様と親しくなりました。結婚をとおしてクリスチャン家庭に入った嫁のイ・ヒョンスクさん(40)は、子どものチュハちゃん(10)とヨンフくん(7)をみことばによって養育するために、毎日一緒にQTをしています。 ソン・ジェギルさん夫妻の孫娘であるパク・ウンセムさん(22)も、祖父と祖母の信仰を受け継ぎました。高校生のときから中高生用のQT教材である『sena』(韓国語版)を用いてみことばを黙想してきました。 今回、こちらのご家族7人が集まってくださいました。神様を主として生きることが、人生の目的であり望みであると、日々QTに励んでおられるご家族の話をうかがいました。
「QTが私を、そして家庭を生かしました」 聖書を読むと、完璧な家庭、美しく幸せな家庭の人々が、信仰の先祖になったのではありません。多くの苦難やわざわいに会いながらも、神様を尊んだ人たちが、信仰の先祖となりました。「QTが私を生かしました」と自信を持って話すソン・ジェギルさんの姿からも、神様を恐れる心が感じられます。 「教会に通いながらも、どんな奉仕をしたらよいか、決断できないでいました。そんな中、QTに関する講義を聞くことになりました。神様のみことばを深く黙想するQTの喜びに浸り、QTの働きに献身することにしました。牧師の中にもQTに慣れていない方が多かった頃なので、QTを学ぼうとする外部の教会にも、信徒の私が講義をしに行くことがよくありました。国内はもちろん、中国の家の教会のリーダーにも教えました。私の霊性が足りなかったので、QTの働きをするためにみことばに集中して生きるしかありませんでした」 ソン・ジェギルさんの妻のキム・グァンジャさんもQTの講義に同行しました。人を生かすための働きでもありましたが、何よりも彼ら自身が驚くべき回復の恵みを味わいました。 「夫と一緒にQTをする前は、互いに霊的な会話ができず、いつももどかしく思っていました。ところが、神様が夫の内面を練ってくださいました。互いに話が通じるようになりました。こんなとき、夫は傷ついただろうな、かなりつらかっただろうな、というふうに夫に共感できるようになり、夫婦間に深い親密感が生まれました。話しているうちに、夜が明けたこともあるほどなんです」 この夫妻は、同じ聖書個所でQTをしながら、心が一つになったとつけ加えました。 「私たち夫婦は、ふだん早天礼拝をささげて帰宅したあと、朝の時間にQTの分かち合いをしています。夜、眠っていても、みことばに悟りが与えられると、妻を起こして分かち合ったりもしました。神の国とその義とをまず第一に求めるなら、自分の主張や考えに執着せず、夫婦が一致することができます」
日々勝利する秘訣 ソン・ジェギルさんの2男1女のうち、長男であるヒョンホさんの心のうちにも、QTをとおして両親の関係や人生がどのように変えられたのか、その変化がはっきりと残っています。 「子どもの頃は、両親がよくけんかをしていました。でも、私が兵役服務中に、両親がQTを始めたそうです。QTをとおして、父が家庭の祭司として立てられたので、母がどんな状況でも父を尊重するのを見ることができました。家庭に経済的な問題が生じても、霊的には動揺しない両親の姿から、多くのことを学ばされました」 子どもは親の姿を見て学びます。ヒョンホさんも、問題が生じると、両親のようにみことばを握りました。 「職場で人間関係のために葛藤があったとき、QTをしました。上司との関係が難しくなったとき、テモテへの手紙第一6章1節を黙想しました。『自分の主人を十分に尊敬すべき人だと考えなさい』とありますが、その理由が『それは神の御名と教えとがそしられないためです』となっています。目下の人と接するときは、神様はご自分を尊ぶ者を尊ぶというみことば(Ⅰサム 2:30)を黙想しました。相手を制圧するのではなく、人格的に尊ばなければならないと思うようになりました」 イ・ヒョンスクさんも、夫との関係が悪い時期がありましたが、自分自身をちりあくたと思い、自尊心を捨てなければならないということを、ピリピ人への手紙3章8節を黙想していたときに気づかされました。自尊心を捨てると、夫に素直に仕える心が与えられたと告白しました。特に、二人目の子どもが生まれて、肉体的・精神的につらかった時期に、本格的にQTを始めました。 「子どもをうまく育てることができるか、悩んでいたのですが、子ども用のQT教材『イエス様大好き』(韓国語版)があることを知りました。私は、子どもの頃から教会に通い、いつも祈る母の姿を見て育ちましたが、聖書を深く読み、黙想しても、神様に出会う機会がありませんでした。でも、わが家の子どもたちは、どんなときもみことばに触れ、神様を知っていくことができることを願っています」 チュハちゃんのQT誌には、適用質問に対する答えに「チュハの神様。チュハの神様。これからは弟をもっと大切にします」と書いてありました。「神なんていない」と言う友だちに、「違う! 神様は私たちを救ってくださったんだよ」と言ってあげるという決心も書いてありました。 孫娘で大学生のパク・ウンセムさんは、QTをする中で起こった変化について、次のように話しました。 「私は子どもの頃、祖父母と一緒に暮らしていたときに、生活の中でQTを自然に知るようになりました。祖父母は一日も欠かさず早天礼拝をささげ、QTもしていたからです。わが家も経済的に余裕がなかったので大変でしたが、神様に出会って、自分の罪がわかるようになりました。父を嫌い、赦せなかったのですが、みことばを黙想しているうちに、父がかわいそうだと思うようになり、父のための祈りが口から出てきました。すると、『私はどうしてこうなのだろうか』という思いがなくなり、自由になりました。苦難の中にあっても平安がありました」 問題や葛藤のない家庭はありません。しかし、QTを通して日々イエス・キリストを王としてお迎えすることによって複雑にもつれた問題を解釈することができるようになり、周りの家庭を助ける使命の道が見えてきます。
神様が練られる家庭 「長男は、結婚する前は、私にプレゼントもたくさん買ってきて、親を大切にする子だったのに、結婚してからは、私のことには関心がなくなってしまいました。それで、寂しくもあったのですが、QTをしながら、何よりもまず夫婦の関係が立て直されなければならないことに気づかされました。結婚すれば、父母を離れ、夫婦が一体とならなければならないと、神様が言われたからです(創 2:24)。『息子夫婦が仲良く暮らしてこそ、私たちの心も平安だ』というように考え方を変えると、不満がなくなりました」 キム・グァンジャさんは、QTのおかげで嫁姑の葛藤をしなくてすんだと証ししました。折に触れ、息子夫婦と会い、QTの分かち合いの時間を持ったりもします。嫁であるイ・ヒョンスクさんのほうから、定期的にQTの分かち合いをしようと提案したそうです。 「お義父さんとお義母さんの黙想が深いので、一緒に分かち合いをすると、私が気がつかなかったことを教えてもらえます。両親のことも理解できるようになり、私たちのために本当に熱心に祈ってくださっているのを感じます。両親を通して霊的にどれほど助けられて暮らしているかと思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私たちも子どもたちに上の世代の信仰をしっかりと受け継がせる親になれるよう祈っています」 お金や名誉、学歴が偶像になっているこの時代、神様が最も大切だと告白し、子どもにそのように教えながら生きることは、容易ではありません。しかし、子どもに肉的な必要だけを満たすことが親の役目ではないはずです。霊的な祝福が必要でない人は、だれもいません。どんな状況でも、子どもの前で親がQTをすることは、神様を離れては生きられないということを、全身で見せることです。それが生きた信仰教育です。 キリストを信じ、みことばに従って生きる信仰を受け継がせる親が、最高の親です。聖い価値観へと変えられ、神様を最も尊く思う親は、子どもの尊敬と愛を受けることでしょう。QTをする家庭に、このすべての祝福の実が豊かに実ることでしょう。
QTをすると、夫と話が通じるようになりました。 あのとき、夫は傷ついただろうなと、共感できる ようになり、夫婦間に深い親密感が生まれました。
みことばを黙想すると、父がかわいそうだと思う ようになり、父のための祈りが口から出てきました。苦難の中にあっても、自由と平安がありました。
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