ヤン・スンユン ウル山・良い隣人ウリ教会 派遣宣教師、WEC所属宣教師
2010年にセネガルに到着し、宣教する場所を探しているとき、「ソニンケ」という名が目に入りました。見慣れた名でした。2008年に未伝道部族のための祈り会を導くときに、「ソニンケ族」のために祈ったことを思い出しました。この部族に働き人を送ってくださるよう祈っていましたが、主が私たち家族をそこに送ってくださるとは、夢にも思っていませんでした。しかし、私はその後、ソニンケ族が住んでいる田舎の村に定着し、村の人々と交わりながら関係を結んでいます。 田舎の村での働きは、生活そのものです。ソニンケ族は、人口の99%がイスラム教を信奉しています。私たちが定着した人口4百人ほどの小さな村、サンダガも、住民全員がイスラム教徒です。村の中に外国人が、それもイエスを信じる東洋人家族が来て住むこと自体が、彼らにとって新鮮で、おかしなことであるに違いありません。当然、私たち家族に対する多くの人々の関心と好奇心の目が集まるのは仕方なく、大きな負担にもなりますが、一方では、これこそ私たちが実生活を通してイエス様を示すことのできる最良の環境だとも思わされます。それで、どうすれば彼らと心から深く交わることができるかと悩みました。 私たちは、特別なことをするよりも、彼らと日常を分かち合うことにしました。村の人々のほとんどが農業をしています。農業を一度もしたことのない都会出身の私が、セネガルの田舎村に来て犂を握ること自体がチャレンジでした。人を溶かすような日差しの下で数時間仕事をすると、頭がぼうっとして、からだも思いどおりに動きません。農業は雑草との戦いであることを、ここに来て全身で体験しています。疲れて木の下で休んでいると、同居しているカマラの家族が喜んでいるように見えます。そのようにして、少しずつ彼らと親しくなりました。 「イエスは彼らに言われた。『わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう』」(マタ 4:19)。人間をとる漁師にするという主の約束を信じてやって来たソニンケ村。イエス様が人間の姿で来られたことをいつも心に刻み、ソニンケ族を訪ねられたイエス様が、私たち家族を通して完全に現わされるように歩んでいきたいと思います。
| 国家情報 | アフリカ西部に位置するセネガル共和国は、西は大西洋と面し、北はセネガル川がモーリタニアとの国境となり、東はマリ、南はギニア、ギニアビサウと接しています。最も多いウォロフ族(約43%)をはじめ、さまざまな部族で構成されています。1960年にフランスから独立しましたが、いまだに政治、経済、文化など社会全般にわたってフランスの影響が強く残っています。公用語はフランス語で、首都はダカールです。国民の94%がイスラム教で、ピーナッツ栽培と観光事業がおもな所得源です。
| 祈りの情報 | セネガルは、イスラム教が公式宗教ですが、宣教師ビザで入国できる国です。セネガルでの宣教の働きが多くの霊的妨害要因に打ち勝ち、実を結べるように祈りましょう。また、セネガルが西部アフリカ宣教の戦略的な要衝の地となるように祈りましょう。セネガルの部族の一つであるソニンケ族はイスラム教を信奉し、人口は約25万人です。彼らはセネガルだけでなく、マリ、モーリタニアにも住んでいます。ソニンケ族に仕える働き人はまだ多くありません。ソニンケ族をはじめ、さまざまな未伝道部族に仕える宣教師たちを遣わしてくださるように祈りましょう。
| ヤン・スンユン宣教師の祈りの課題 | 1.栄養失調撲滅のための牛乳の配布、文盲をなくすための教育活動を通して、ソニンケ族への福音伝道の機会が増えるように。 2.家族全員の霊肉ともの健康が守られ、イエス様に従うことに疲れないように。 3.長・短期の宣教師がこの地に多く遣わされるように。 4.ソニンケ語で脚色されたイエス様の映画を製作中であるが、録音にたずさわる人々がイエス様を知り、この映画を通して福音の種が広く蒔かれるように。
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