日本CGNTV番組より
賛美ユニットDOG(Destination of God)のメンバーであり、現役高校生である梶山大さん、町田路架さん、佐藤恵太さんの3人が、福島の現状を知り、主の証しをするために福島に向かいました。彼らは、3・11東日本大震災により、原子力災害の被害を受けた地域に住むお母さんや子どもたちのために、無料で安全な水や食料を運ぶNPO法人「FUKUSHIMAいのちの水」を訪問しました。 一日目は「FUKUSHIMAいのちの水」代表の坪井永人牧師より、プロジェクトの説明と福島の現状についてお聞きしました。 坪井牧師 (倉庫にある水の箱を指しながら)「これは、1本120~130円くらいですが、売れ残ったら企業は廃棄物処理業者に持って行って処理します。それにかかるお金は1本あたり70円。日本全国で捨てる食料品や水は、年間で約2兆円分あります。売れ残ったら大変な損になってしまうんです。それを私たちがタダでもらうときには、かかるのは運送費だけです。そうして私たちがもらったものを福島の子どもたちにあげるという事業をやっているんです。水はキリストの血です。食べ物はキリストのからだです。だから、福島県の子どもたちみんなをイエス・キリストの血潮とからだで聖餐式をするために配る。それが私たちの仕事です。」 「放射能が屋根にたまると、雨が降ったときに雨どいを伝わり落ち、地面に集中します。空気中では放射能が0.16で日本の法律内ですが、地面に近づけると数値は1.5になります。チェルノブイリが0.5ですから、その3倍です。もし子どもが地面に触った手で食べたら、体内に入ってしまいます。私たちは、そのようなことを教えたり、子どもたちに安全な食べ物を提供するために、メーカーが放射能を正しく図り、管理している物を配ったりしています。」 福島の現状を知った後、DOGの3人に感想を聞いてみました。 佐藤 「福島の現状を理解していませんでしたが、教会や自分が知らなければならない問題だと思います。日本の痛みに目を向けていなかったことを悔い改めさせられました。これをいろいろな人に知ってもらい、一緒に悔い改めたいと思います。」 町田 「関東にいると、自分で積極的に知ろうとしない限り入ってこない情報を知ることができました。今聞いたことを、これからの人生で大きく生かしていきたいと思います。」 梶山 「日本に対して、東北に対して、福島に対して無関心だった部分がたくさんあることに気づかされ、悔い改めなければならないと思いました。今自分が置かれている場所で働くことが、世界宣教につながっていくという言葉が、すごく心に響きました。」
翌朝、3人は、猪苗代湖で礼拝をささげた後、トラクト配りに町に出かけました。 梶山 「何よりもイエス様を伝えることが重要だと思います。きのう福島のことを坪井先生から聞き、一番大事なのは、自分たちが何かするというのではなく、自分たちは何もない存在だけど、イエス様の血潮によって赦され、贖われて、神様によって生かされているということが一番大事なのだと感じました。」 その後3人は、伝道ライブのために郡山駅前に向かいました。しかし、機材トラブルが発生し、復旧に時間がかかったため、予定よりも短くなりましたが、無事にライブを終えました。 梶山 「機材トラブルが起こり、ぼくはリーダーとして何ができたのかというと、正直何もできませんでした。自分たちの曲をやりたいという肉的な思いがあったのですが、2人が率先して前にでてくれたから、ぼくもついて行くことができました。路上ライブをやるということ自体に驚きましたが、現場に着いたとき、まずい、と思いました。最初緊張していてガチガチだったんです。でも、賛美しているうちに自然に喜びが満ちあふれて、神様の喜びを賛美しながら、ぼくはこの福島の教会のために祈りたいと思いました。少しですが、お手伝いさせてもらう中で、本当に働き手が少ないことを感じました。政府が見放している状況でも、ひとりの人が立ち上がり、小さな働きだとしても、それが世界宣教につながって、回復にもつながっていくのだと、ぼくは信じています。」 町田 「ぼくは高校生なので、福島の高校生のために祈っていきたいし、小さなお子さんを育てているお母さんのためにも祈っていきたいです。まだ頭の中が整理できていない状態ですが、福島のことを常に覚えて祈っていきたいと思います。」 佐藤 「これからのDOGは、音楽だけにとどまらず、神様の栄光を現し、日本のクリスチャン文化を支えていく存在になりたいと思います。神様の栄光を現す時に満たされる感覚、それがほかの人にも影響を及ぼすということに、今回のライブを通して気づかされ、ただ神様の栄光を現すしもべでありたいと思いました。」 梶山 「まだぼくたちは、基礎を作っている段階だと思います。今回は自分たちの曲はできず、ずっと賛美をしました。自分たちはパフォーマーである前に、礼拝者として、それぞれ置かれている場所で、神様に礼拝をささげていきたいと思います。」
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