QTで立てる教会 韓国 主の平和教会

   QTで始まる祈りの合奏曲
 
27坪の地下室から始まり、
在席人数4,500人の
教会へと成長しました。
壮年3,000人と、幼少年1,500人が
神様に熱い礼拝をささげる教会、
新しい教会員が毎週10人以上
登録する主の平和教会を
訪問しました。


東西に山と川を抱え、秀でた風景を誇る古めかしい道。その道のわきに位置し、銀色に輝く主の平和教会。教会を囲む山々は、不可能のない神の長い御手のようです。花嵐が吹き荒れる中でも、教会周辺には名も知らない草が青々と輝き、きらびやかな春を待ち望みます。主の平和教会のリバイバルの熱気で野の草も目を覚ましたのでしょうか。南楊州市好坪洞は、各種の文化施設と便益施設が備わった庭園都市です。美しい景色と澄んだ空気、ソウルへの通勤がどこよりも便利だという理由から、若い世代がどんどん集まってきています。そのため、主の平和教会には30~40代の夫婦がたくさんいます。

リバイバルの完成をQTで
ジョン・グィソク主任牧師は、「主の平和教会は昨年2015年に、創立20周年を迎えました。教会が今日に至るまで、神様がすべてのことをなしてくださいました。開拓後は聖徒がいなくて、ひとりのたましいを切実に求めていた時期もありましたし、大きなリバイバルも経験しました。2008年3月に入堂したこの礼拝堂を建てるときも、奇蹟のような恵みを数多く体験しました。このすべての過程を通して、先に大きなビジョンを示してくださり、勇気を与え、ついには道を開いてくださる神様の恵みを味わいました」と告白します。
ジョン牧師は、「準備もなく始めた開拓初期に苦難の時間を過ごしながら、苦難の中にある神の宝を得ました。苦しい過程を通過する者とともにおられる神の臨在も経験しました。この過程を通り抜けた私の人生と働きの力はQTにあります」と語ります。学生時代からQTをしてきた牧師は、10年前からQT本文で早天祈祷を導き、そのみことばにすがって教会建築後の財政問題や数多くの難関を克服してきました。
「QTを通して、聖徒が神様のことばに導かれさえすれば、神様の御前に純粋で真実な聖徒として育つだろうと考え、2014年から本格的にQT牧会を始めました。神様が喜ばれる教会を築くためには、良い人が教会の中にたくさん必要です。QTを通してすべての聖徒は、神の良い人として立てられます。今年はリーダーたちにさらに深いQT訓練をする計画で、すべての聖徒はグループごとの礼拝を通してさらにQTのチャンレンジを受けるでしょう」と、ジョン牧師は語ります。

QTで合奏するハーモニー
ジョン牧師は、「QTはこつこつとすることが何よりも重要です。QTが身につくまで、絶えず努力しなければなりません。その努力の中心に『スモールグループのQTの分かち合い』があります。私たちはスモールグループの礼拝をQTの分かち合いで進めます。それは、QTの分かち合いを通してみことばを黙想するとき、神学的誤ちに陥らず、みことばの大きな流れを共有し、教会とともに歩む霊性を育てるためです」と、教会のQT牧会のシステムを紹介します。
主の平和教会のスモールグループの分かち合いは、「教職者のQTの分かち合い」から始まります。火曜日は担任牧師と教区担当の教職者11人による「教職者スモールグループの分かち合い」、水曜日は教区担当の教職者が導く「教区別グループリーダーの分かち合い」、金曜日はグループリーダーが導く「スモールグループの集まり」があります。教会のすべてのスモールグループの集まりは、賛美と祈りで始まり、一週間の生活と祈りの課題を分かち合った後、ともに祈り、QTの分かち合いをします。このとき『リビングライフ』の「グループバイブルスタディ」を活用します。
主の平和教会のQT牧会の特徴は、QTの分かち合いによってつながった祈りの結びつきにあります。スモールグループで分かち合う聖徒の祈りの課題は、リーダーを通して教職者に伝えられ、また各教職者を通して主任牧師に伝えられます。この祈りの課題をもって教職者と聖徒が毎朝祈り、一般信徒からグループリーダー、教職者へと霊的につながります。彼らはこれを祈りの合奏曲と呼んでいます。
このように教職者が力を入れているためか、主の平和教会では生きたQTの証しがたくさんあります。キム・ヨンミさんは、「神様は毎日QTの本文で私に語られます。昨年は本文を黙想しながら、みことばが私の人生の中でそのまま応えられる体験をしました。神様が私の人生に介入され、1か月間ずっとみことばに導かれて生きました。その1か月間、失業後、再就職は難しいと思っていた夫が再就職しました。それ以外にも、私たちの家庭と人生の中に、驚くべき祝福の出来事がたくさんありました」と証しします。カン・ウンミさんは、「QTは私の人生のブレーキであり、力の源泉です。QTをすれば、神様が私の考えを変えてくださり、自分勝手にしようとしていた心から抜け出し、神の御心に従うように導かれます。後で振り返ってみると、その選択が最も正しいのです。毎朝QTをすると、いつも心強いです」と、はにかみます。
QTセミナー担当の教職者であるジョン・ジョンニョ伝道師は、「主の平和教会のQTセミナーは、基礎養育課程に含まれる必須課程で、5週間のコースです。QTは決して難しいものではなく、一日三食ご飯を食べるように、たましいに必ず必要な毎日の糧であるという意識を植えます。本文の内容を観察し、決断と適用の前に研究と黙想に導く訓練を行い、『リビングライフ』活用法を案内して終わります」と語ります。これまで毎学期10人ずつ計65人の聖徒がQTセミナーを修了しました。
この訓練のおかげで、主の平和教会の聖徒は「みことばの要約」から「本文解説」など、『リビングライフ』の各部分を黙想の道具として活用しています。「私は『一目でわかる聖書』が一番好きです。また、『きょうの祈り』も愛用しています。気に入った祈祷文は覚えたりもします」と語るジュ・ナムヒさんに続き、イム・ジョンメさんも「祈れないときには『きょうの祈り』を最初から最後まで読みながら、その文に私の祈りを入れてお祈りします」と話し、「きょうの祈り」は祈りの良い指針となると語ります。SNSを活用してQTの動画を見る聖徒がいたり、「黙想エッセイ」から読む聖徒もいます。ユン・ヘインさんは、「QTをしたくないとき、『黙想エッセイ』を読んでいると、たましいに油を注がれるようにQTをする力が生じます」と語ります。

キリストの季節を待ち望みつつ
南揚州は伝統的に保守的な地域です。霊的保守性もとても強く、伝統的な礼拝をささげる教会がほとんどです。この場所で主の平和教会は熱い賛美と型破りの礼拝により大きくリバイバルしました。伝統を固守しないため教会内に争いもなく、だれでも家族のように歓迎され、働きたい人がいつでも働けるように配慮されているのが、この教会の長所です。「いま20歳になった主の平和教会は、青年から壮年の教会に育っていくことでしょう。みことばによって聖徒の考えが育ち、地境が広がり、隣人と国々、そして地の果てまで抱く教会になるでしょう。いのちのみわざが起こり、やみを照らし、世を変える教会として飛躍することでしょう」と、牧会のビジョンを語るジョン牧師は、創立20周年記念礼拝のときに「さらに美しい飛翔」というスローガンを宣言しました。
切に祈り求め、大きなリバイバルを味わいましたが、主の平和教会はまだ飢え渇いています。彼らは過去の恵みにとどまらず、神の新しいストーリーのために備えています。クリスチャンスクールである「ジュビリースクール」を通して、ヨセフやダニエルのようなクリスチャンの人材を育てています。また、老年世代にキリストの愛で仕え、彼らの人生と家族をキリストに導くなど、さまざまな働きを結びつけ、その時を待っています。
山地であるため、春が遅く来るこの地域は、寒さと季節外れの春の雪に何度も打ち勝つ時期を過ぎたあと、ようやく春が来ます。主の平和教会は知っています。彼らがこの地域に、ソウル近郊東北部の交通の関門に位置する理由を。キリストの心を抱き、南揚州を立ち上がらせ、また南揚州にあふれるほどのキリストのいのちを、東西に、南北に駆け上がらせ、全世界にまで伝えるその日を春のように待ち望みつつ、リバイバルの熱気を温めています。

分かち合いによる根気強いQTを強調するジョン・グィソク牧師

「牧会者と一般信徒リーダーがQTの模範を示すことが重要です。
聖徒の中には、年初めにQTを決心しても途中であきらめてしまう人が多いですが、
リーダーグループが模範を示して励まし続けるなら、
聖徒は再びQTを始めることができます。」

 

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