æ¬¡ä¸–代に信仰を受け継ぐために

   æ±æ—¥æœ¬å¤§éœ‡ç½ã‚’契機に見る宣教戦略 ~注目すべきは聖書のパラダイム~
 
C-BTE 仙台バプテスト神学校校長 森谷正志


はじめに
10年ほど前、本校はこれまでの伝統的な神学教育・指導者育成からのパラダイム転換を決意しました。パラダイム転換については、ハンス・キュングやデイヴィッド・ボッシュが聖書時代から近代までのパラダイムを分析し、ポストモダンにおける新たなパラダイムの変革を提言しています。注目する点は、個々の教会の存在とその働きの重要性、地域教会の再発見です。さらに50年ほど前から欧米の伝統的キリスト教会が衰退傾向にあることに問題意識を持ち、改めて聖書に戻って教会を再考しようとする聖書学者たちが起こされました。それは、ブルース・ウィンター、N. T. ライトらで、すべての手法を新約聖書から再考しようとしています。東日本大震災は私たちにとって再考の契機となり、福音による「良いわざ」の先に宣教の門が開かれることを実感しました。

一、プログラム中心から生き方中心の宣教へ
教会に託された最も大切な使命は、主の「宣教大命令」です。『使徒の働き』には、宣教命令の展開、量的・質的・地理的な発展が記されています。同時に、教会に宛てられた書簡では、救われたクリスチャンたちが福音に基づく「良いわざ」に励むよう勧められています。勤勉に働き、自分の必要を自ら満たし、家族を支え、豊かな富を持つ者は永遠に残るもののために、福音を飾る「良いわざ」のために用いるようにという勧めです。つまり、神の似姿としての人格、キリストにある神の再創造のみわざを実証しつつ、聖書の原則に基づいた生き方を確立することで、宣教の働きが拡大していったのです。

二、組織神学から統合された聖書神学へ
組織神学それ自体は否定されませんが、組織神学は人間による範疇に基づくもので、聖書自体のカテゴリーではありません。本来の神学は、知恵を得、「良いわざ」を実現する生き方を確立するためのものでした。その意味で、統合された聖書神学こそ優先すべき課題です。神の救いのご計画には、救われたキリスト者がまず習得すべき聖書の基本原則、福音と教えがあります。このキリストの原則を習得してこそ「良いわざ」を実践し、成熟に至る生き方を確立できるのです。

三、説教中心からクリスチャンの建て上げへ
説教は、教会を建て上げるために有効な手段として用いられます。しかし、お膳立てされた説教だけで「良いわざ」を実現する信徒を健全に建て上げるには限界があります。大変革の時代、不安定な時代であればこそ、自分で考えるクリスチャンを建て上げる学習者主体の教育と訓練が必要です。牧師のリーダーシップは、この世にあって福音の確かさを実証する堅実なクリスチャンを建て上げることにこそ発揮されるべきなのです。

四、集会の教会から神の家族教会共同体へ
奥義として啓示された神の家族教会共同体とは、単に集会のための場所ではなく、文字通り家族共同体です。家族の崩壊は、地域共同体、また国の衰退の源であり、今日の日本が直面している大きな課題です。しかし、聖書には真の家族共同体の豊かさが記されています。教会は、各クリスチャン、各家族を建て上げ、次世代、三世代、四世代に続く家族を建て上げる神の家族共同体です。かつ、地域社会から隠遁することなく、上に立つ権威に対決し、破壊的に対応するのではなく、むしろ尊重し、仕え、祈り、とりなして地域に貢献する存在、つまり、聖書の「良いわざ」により置かれた地域の繁栄に寄与・貢献する共同体なのです。

五、文化に対立ではなく文化を完成する福音
神の再創造としての「良いわざ」、その生き方は「未信者の中でも評判の良い」ものです。時に教会は、「偶像」や「異教文化」という視角から社会に対して分離を強調したり、逆に破壊的態度を取ったり、この世とは相容れない存在と見なされがちです。しかし、使徒たちが建て上げようとした教会、使徒以後の初代教会は全く異なっています。対決姿勢ではなく、上に立つ権威のために祈り、とりなし、助けを必要としている人々に手を差し伸べて「良いわざ」を実践しました。まさに信頼に足る誠実な人々、地域貢献に資する存在、文化を完成する福音に生きる神の家族教会共同体でした。

むすび
今一度、私たちのパラダイムを冷静に再考し、徹底して聖書に戻って考え、神が示された救いのご計画、神の意図を捉え、キリストの原則を解し、その聖書のパラダイムに基づきこの文化の中で神学する教会を建て上げていきたいものです。部分的枝葉の改革ではなく、聖書の規範に基づく刷新への挑戦です。


森谷正志
1944年4月28日生まれ。山形県出身。仙台バプテスト神学校神学専卒業。東北学院大学文学部史学科卒業。仙台バプテスト神学校舎監、塩釜聖書バプテスト教会、蔵王キリスト教会牧師等を歴任。現在、仙台バプテスト神学校専任教師(1988年より)、仙台バプテスト神学校校長牧会メンター、C-BTEジャパン代表

 

     2019å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2019å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2019å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2019å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2018å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2017å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2016å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2015å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2014å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2013å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2012å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2011å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2010å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 12月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 11月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 10月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 09月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 08月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 07月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 06月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 05月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 04月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 03月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 02月    ãƒªãƒ“ングライフ
     2009å¹´ 01月    ãƒªãƒ“ングライフ