霊的に目ざめる日本の教会

   リバイバルの春を待ち望んで
 
オンヌリ教会 主任牧師 イ・ジェフン


冬の厳しい寒さに打ち勝てるのは、春への希望のゆえです。五旬節の聖霊降臨の出来事は、欠乏と不在、喪失が与えた贈り物でした。イエス様は復活されましたが、弟子たちのそばに長くとどまられず、弟子たちは再び主の不在と喪失を経験します。そのような中で弟子たちは五旬節の聖霊降臨を経験し、聖霊のみわざにより新しい時代を開いていきます。
欠乏と不在、喪失は、願わしくない断面ですが、そこに生じる霊的飢え渇きの中で、新たな変化が始まります。冬の間、春を夢見る人が冬の厳しさを乗り越え、ついに春を迎えるように、リバイバルへの望みを捨てない人には、神様が新しい時代を開いてくださいます。
キリスト教の長い歴史にもかかわらず、日本の教会は沈滞を味わってきました。しかし、その中で、神様は霊的リバイバルへの飢え渇きを植えつけられ、今や新しい変化の風を感じ取ることができます。日本の教会に聖霊のリバイバルの風が吹くことを期待します。
キリスト教の到来以降、韓国と日本の教会は多くの迫害に耐えてきました。しかし両国は、それぞれ別の道を歩んできました。韓国の教会は経済成長期を経てまばゆい成長の道を歩みましたが、日本の教会は出口の見えない沈滞の中にありました。外見はそうでした。現在の韓国の教会はリバイバルと外的成長を同一視してきた後遺症に苦しんでいます。しかし、日本の教会は沈滞の中で内的に堅固になっていきました。韓国と日本の両国は、互いの良いところに似る必要があります。日本の教会は内的な堅固さを土台に外的成長を遂げるべきであり、韓国の教会は成長を支える内的な堅固さが必要な時期です。農夫は冬の間、休みません。春に備えなければ、いざ春が来ても、その華やかな時期をだだやり過ごすしかないからです。まだ冬のこの時、リバイバルの春に備えなければなりません。
日本の教会のリバイバルへのために、重要な課題が三つあります。第一に、教会のつながりです。教会は組織ではなく、からだにたとえられる共同体です。初代教会は、愛をもって分かち合い、交わりながら成長しました。リバイバルは、聖徒が愛により互いに結びつくとき、自然に与えられるのです。しかし、愛により結びついた共同体は、外的成長は遂げられても、内的堅固さは容易に備わりません。そのため必要なのが真理なのです。愛はつながりを可能にし、真理はつながりを堅固にします。教会は内部ではなく、外部に目を向けるとき、存在の意味を持ちますす。日本の教会が愛と真理により、教会内だけでなく、教会どうしのつながりを実現していくなら、現実の壁を超える驚くべきリバイバルを経験できるでしょう。
第二に、次世代への関心です。教会は伝統的に保守的な立場を見せてきました。外部の迫害だけでなく、異端や偽教師からの攻撃と戦うべき教会が保守的な立場を取るのは、当然かもしれません。しかし、そのような保守的な態度が、世の文化の中で育ってきた若い世代に対して適用されることがあります。その結果、教会で若い世代がいなくなっています。若者たちが去った教会に未来があるでしょうか。リバイバルが一時的な現象で終わらないために、教会は次世代に対する関心を持ち、投資しなければなりません。教会は若い世代の文化を理解し、それを福音的に解釈する努力し、文化的な対案を提示する必要があります。
福音を伝える過程での柔軟性が失われてはなりません(Ⅰコリ 9:22)。教会には、世代をつなぎ、福音的伝統を伝えるべき責任があります。しかし、福音をさえぎる伝統を捨てる勇気も必要です。教会が次世代に耳を傾ける努力を惜しまないとき、リバイバルの火種が世代を超え、燃え上がる炎となることでしょう。
第三に、宣教への献身です。宣教は教会の存在理由です。宣教に献身しない教会の外的な成長と内的な堅固さは、リバイバルの証拠にはなりません。教会のリバイバルは宣教的な観点から評価するべきです。主は聖霊の臨在とみわざを、宣教という目的を成就する過程で説明されました。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります」(使 1:8)。
聖霊のみわざがなくては宣教への献身は不可能です。宣教に献身する教会は、聖霊のみわざのうちにある教会であり、主がそのような教会に宣教の召命をになうのに必要な力量を注いでくださるのです。宣教はすべてが備わったときに可能なのではなく、宣教という召命に献身するとき、必要が満たされるのです。
私は日本の教会にリバイバルが起こると信じます。春が訪れを待ち、リバイバルに備える教会と聖徒すべてのために、韓国の教会は応援し、祈ります。前が見えない暗やみの中で信仰を守り、光の召命を担ってきた日本の牧会者と聖徒の皆さまに、心からの愛と感謝を伝えたいと思います。


イ・ジェフン
ニュージャージー初代教会元主任牧師。
米国トリニティ神学大学(修士課程)修了。
ゴードン・コンウェル神学大学(博士課程)修了。
現在、オンヌリ教会主任牧師。

 

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