未来の希望!教会学校座談会
日本CGNTVでは、日本の幼児・児童教育、教会学校にビジョンを持っておられる先生方をゲストにお迎えし、教会学校座談会を開催しました。司会には町田クリスチャンセンターの教育主事の杉本玲子先生を迎え、ゲストには国分福音教会の丸本浩先生、ジャパンクリエイティブミニストリー代表の藤田圭子先生、恵泉キリスト教会関宿チャペルの後平一先生、グレイスクリスチャンフェローシップのウィルソン利恵先生をお迎えしました。 今回はまず、先生方ご自身に与えられている 子ども伝道に関するみことばから語っていただきました。丸本先生は、マタイの福音書13章12節「持っている者はさらに与えられて豊かになり、持たない者は持っているものまでも取り上げられてしまうからです」というみことばを取り上げ、「これは一つのサイクルを表していて、教会に子どもたちがいるということは、その子どもたちが大人になって戦力になっていき、またその子どもたちが教会に集って来るということであり、子どもたちがいる教会は、さらに与えられて豊かになる可能性がある」と語ってくださいました。藤田先生は、テモテへの手紙第二2章1~2節「そこで、わが子よ。キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。多くの証人の前で私から聞いたことを、他の人にも教える力のある忠実な人たちにゆだねなさい」という個所を取り上げ、「子どもを救いに導くだけではなく、弟子化して将来のリーダーとして育てるために、神様から『この働きをしなさい』と言われたと確信しています」と語ってくださいました。後平先生は、伝道者の書12章1節「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ」を取り上げられました。このみことばは、先生自身が求道するきっかけになった個所で、中学教師をしていた頃、成績が悪いことを気にした生徒から「私はサルに近いんでしょうか」と相談され、神を抜きにした教育は自尊心を傷つけると実感したと分かち合ってくださいました。ウィルソン利恵先生は、エレミヤ書29章11節を取り上げ、神は子どもたちにすばらしい将来と希望を与えておられ、それを彼らが見られるよう手伝うのが自分たちの役割だと語ってくださいました。 その後、全体の姿勢が変わり、教会学校の働きもがらっと変わったという「神の家族 主イエス・キリスト教会」の働きのVTRを見ました。3年前までクリスチャンホームの子どもが数名だったいう教会ですが、牧師の決断により、教会員全員が子ども教育に取り組む教会へと変えられていきました。現在集っている子どものほとんどがノンクリスチャンの家庭の子どもたちで、暴力的だった子は穏やかになり、沈んでいた子の表情は明るくなりました。このような子どもたちの姿を見て、大人たちの意識が変えられていったという、この教会の祝福の秘訣について話し合われました。 その後、先生方がご自身の教会で取り組まれている教会学校のプログラムについて語られ、利恵先生の教会で行われているバケーションバイブルスクール、後平先生の教会で持たれている未就園児の親子を対象にしたプログラムについて分かち合ってくださいました。また、藤田先生や丸本先生の教会ではキャンプに力を入れていて、夏だけでなく冬のキャンプやお泊り会などを通して、子どもたちの霊的な成長を助け、キャンプを通して大人も教会に関わることができ、またメッセージもわかりやすいので、子どもにも大人にも伝道できる機会として用いられていると語ってくださいました。 また、子どもたちの奉仕について話し合われました。子どもたちがキッズダンス教室で学んだダンスを教会で披露したり、教会学校の賛美をピアノやリコーダーで伴奏したり、中高生に教会学校の先生やトラクト配布をしてもらったりする関わり方があり、また掃除や食事の片づけなどの裏方奉仕も、子どもたちのできる奉仕の一つであるという意見も出されました。 最後に、教会学校に重荷を持っている方々へのアドバイスとして、一人でも関わりのある子どもがいたら、その子と関わっていくことが大切で、もし子どもがいなければ、周りの子どもたちのためにできることを祈りながら、喜びをもって考えていくことが大事だという意見が出されました。また教師ではなくても「ここはあなたの居場所だよ」という気持ちで子どもと関わることが大切で、律法的にならず、長い目で関わっていくことが大切だというアドバイスも挙げられました。また家庭の役割に関しては、親が子どもに信仰を伝える重要性を意識して子どもに関わってほしい、神に信頼することを普段の生活の中で経験してほしい、そして、家庭と教会の役割がそれぞれ補い合っていくことが理想だという意見が出されました。
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