未来の希望!教会学校座談会
日本CGNTVでは、日本の子どもたちと教会学校にビジョンを持って取り組まれている先生方をゲストに迎え、「未来の希望!教会学校座談会」を開催しました。司会には町田クリスチャンセンターの教育主事をされている杉本玲子先生を、ゲストには国分福音教会の丸本浩先生、ジャパンクリエイティブミニストリー代表の藤田圭子先生、恵泉キリスト教会関宿チャペル牧師の後平一先生、グレイスクリスチャンフェローシップのウィルソン利恵先生をお迎えして座談会を開きました。 まず、教会学校の役割について、教会学校に30年以上携わっている藤田先生は、「教会学校は教会の未来であり、子どもたちがクリスチャンとして立派に育ち、クリスチャン家庭を築いていくことは重要だ」と語られました。また、「まだ子どもで福音がわからないからもう少し後にしよう」と思いがちだが、イエスは幼い子どもたちにフォーカスを当てるよう教えているので、教会学校で教えていくことは私たちの使命だと語られました。ご自分の教会で牧会と教会学校をされている後平先生は「子どもたちに福音を伝えることはイエスの御心だというのが一番の理由」と語られ、クリスチャンの8割ほどは幼少期に福音に接しているという統計を見ても、教会学校の役割は非常に重要だと話されました。ウィルソン利恵先生は、子どもたちが教会学校で神のみことばを知り、それを基準に成長することは、その後の人格形成に大きく影響するので、「神からの将来と希望」を教えることは非常に大切だと語られました。 次に、日本の教会学校の現状について、多くの教会では「子どもが来ない」という現状があり、その中で気力を失う教師が増えていること、またひとりの生徒に三人くらいの教師がついて、子どもが硬くなってしまう場合があることなどが挙げられました。また、その中で教会学校の質について話し合われ、「今のおもちゃの質だけを見ても昔とは違うため、昔の教会学校で行っていたことを、そのまま今の教会学校で行っても、子どもたちはなかなかついて来ない。今の時代に合わせて神から知恵を頂きながら進めていかなくてはならない」、また「人数が少ないことに失望しそうになるが、少ないからこそ一人一人に目をかけられる利点もある」という意見が出されました。 また、地域の子どもたちが教会に来ないことに関しては、通学路でアウトリーチすることや、家庭を開放してくれる方の家で子ども会を持つ、公園で行うなど、いろいろな方法を提案してくださいました。丸本浩先生が関わっている超教派の伝道活動である「キッズ・アンド・ファミリーサポートミッション」では、子どもとその親の両方をターゲットにし、親が救われることにも重点を置いていると話されました。ウィルソン利恵先生の教会では、アメリカ人宣教師が子どもたちに空手を教えることで教会を開放するなど、教会の敷居を低くし、子どもたちに来てもらえるよう工夫していると語ってくださいました。 また、一つのイベントが子どもにとって最初で最後になるかもしれないので、まずイエスのことをしっかり伝え、信仰の招きと決心のチャンスを作ることが重要だということと、子どもたちが霊的に生まれ変わると「また来たい」と思ってくれるので、それが彼らが教会につながる一番のポイントになると語られました。そして、そのように子どもを救いに導くためには、まず教師自身が救いを確信し、天国の喜びを子どもたちに分かち合いたいという気持ちを持たなければならないということ、また、伝えたくてもうまく伝わらないとあきらめてしまうことがないよう、教師たち自身が教え方を学ぶことが重要だということが話されました。 教材に関しての話し合いでは、丸本先生の働きの場で自主制作されている『キッズフェイスブック』という教材が紹介され、子どもがわかりやすいよう絵で解説し、伝道集会で決心した子どもに教師がそれを用いて導くことができると語ってくださいました。後平先生は、CS成長センターの働きの中で、新しく教会学校を始めたいとか、もう一度やり直したいと思っておられる方々に役立つようなカリキュラムやメッセージ集、視覚教材など、すぐ使えるものを現在制作中であると語ってくださいました。また、司会者の杉本先生の教会では、聖書を劇にして、0歳の赤ちゃんからお年寄りまでみんなで参加し、子どもを別にするのではなく、大人と合同で礼拝できるプログラムを実現していると語られました。そして、最後に、教会学校の重要性に対する教会全体の認識があってこそ、さまざまなハードルを共に乗り越えることができるということが語られました。
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