笹川洋史 ● キリスト兄弟団旭川栄光教会牧師
私の家庭では、毎朝、家族で短く祈る時間から始まります。その後、部屋でひとりになってQTを始めます。今までいろいろな方法でQTに取り組みましたが、今は『リビングライフ』を使って、充実した主との交わりをもっています。 私たちの教会では、週報に『リビングライフ』と同じ聖書個所をそのまま記載しています。さらに、聖書を読む助けとして、観察を促す短い質問を記しています。 それは、質問の答えを出すのが目的なのではなく、まず聖書をきちんと読むことを大切にしたいと願っているからです。聖書を読んではいても、読んでいるつもりで終わってしまうことが多いものです。 私の場合は、まず、主がどのようなお方か知りたいという願いで、みことばを読みます。赤いボールペンで、神さまに関することばに印をつけます。2度目の読んだ時に、印のついていない神さまを表す単語を発見することがあります。読んだつもりになっていることに気づかされます。「私たちは知ろう。主を知ることを切に追い求めよう」(ホセ 6:3)という姿勢を、いつも新しくさせられています。 週報に質問を載せるために、前の週に一度、聖書個所を読んでいます。そして当日には、自分で作った質問に、自分で答えながら、みことばを黙想しています。教会の方々に参考になればと思い、私が教えられたポイントを、ブログにアップしています。そして、祈りをもってQTを終了し、QTの恵みを感謝しつつ、朝食を食べます。 ある日のQTは、士師記17章でした。ミカによって好待遇を約束されて、ミカの所有する神の宮の祭司となった若いレビ人の話でした。彼は、家の父として霊的な指導者となるべき存在でしたのに、条件を優先したため、息子のひとりのように養われる愚かな存在になってしまったことを教えられました(士 17:10~11)。 このことは、私自身の献身の思いを新しくさせられました。献身は、好条件、好待遇を求めるのではなく、すべてを捨てても、なお豊かに導いてくださるお方に従ってこそ、霊的な指導者として歩みを進めることができるのだと、確認させられました。主が教えてくださったことと感謝しています。 今年も、毎朝QTで豊かな恵みを受け、おいしく朝食をいただき、喜びをもって一日を過ごしたいと願っています。
笹川洋史 1961年、北海道生まれ。 キリスト兄弟団旭川栄光教会牧師
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