尾﨑恵 ● ニューライフキリスト教会
「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました」(詩 119:71)。
今年7月、神戸5期「母の学校」のご奉仕を、主の守りの中、無事終えることができ、感謝に満たされています。思い起こせば、2011年、私にさまざまなことが起こりました。急性盲腸炎で盲腸が破裂し、1週間我慢したため大腸を50㎝切除することになりました。その時、骨盤内に末期寸前のガンが発見され、即、抗ガン剤治療を受け、4か月後に再び大手術。 2~3年前から極度の疲労感、めまいなど危険信号を送ってくださっていたのに…。不健全な罪意識を持ち、自己分析し罪悪感に陥り、主に心を向け、御声を聴く姿勢すら失っていました。 以前、在籍していた教会で、2007年から『リビングライフ』を用いてのQTを始めて、ラブソナタ神戸、QTセミナーなどに参加したりと、恵まれた信仰生活を与えてくださっていたのに現実に振り回されていました。しかし、主の忌み嫌われることをすべて兼ね備えているような私を、主はあわれみ、力強い御手で引き戻してくださいました。イエス様とともに過ごす入院生活。荒野でイスラエルの民を導いたように、わたしの人生を火と雲の柱で導いてくださる確信の中での平安。つらい治療では、イエス様の十字架を思い、自分の思いを御前に下ろし、「この身をお捧げします。主の栄光のために用いてください」と全幅の信頼を持って祈れたことが大きな恵みでした。多くの方々の祈りと御言葉だけが心の支えとなり、QTの大切さを実感しました。未信者の時、2回の乳ガンで両胸を失っても、結婚して2人の子どもも授かり、愛と慈しみを与え続けてくださった主が、女性としての臓器をすべて失った悲しみをはるかに超える喜びで満たしてくださったのです。時同じくして、末期ガンで余命宣告された母にも、完全なるいやしが与えられ、母の学校で信仰告白に導かれ、驚くばかりの恵みも体験させていただきました。「私は主の恵みを、とこしえに歌います。あなたの真実を世々限りなく私の口で知らせます」(詩 89:1)。
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