ニュージーランドにおける日本人への宣教 渋沢憲一・彩子●JCF(ジャパニーズ・クリスチャン・フェローシップ)
こんにちは。ニュージーランドのクライストチャーチ市に住み、こちらの日本人への宣教および弟子訓練を行っている渋沢憲一と申します。妻の彩子(46歳)、長男の基(19歳)、長女の光(16歳)、次男の宝(14歳)の家族5人でともに主に仕えています。 私たちの教会JCF(ジャパニーズ・クリスチャン・フェローシップ)は 建物がないため、ニュージーランド人の教会「サウスシティクリスチャンセンター」のチャペルを借りて、毎週日曜日の午後4時から聖日礼拝を行なっています。礼拝出席人数は、大人が平均50人、子どもが平均10人です。 JCFの大きな特徴の一つは、毎週4~5人の新来会者が来るということです。クライストチャーチという町が人気のある観光地なため、旅行者やワーキング・ホリデー・ビザで来ている若者たちが多いということが、おもな理由です。日本からの留学生たちも数名います。礼拝出席者の70%ほどが、独身の若者です。その多くが未信者なので、伝道の機会がたくさんあります。 ただし、いくつかの課題も抱えています。例えば、JCFには若いお母さんたちがかなりいるのですが、そのほとんどが国際結婚なため、ご主人もお子さんたちも日本語が不自由であるということです。 また若者が多く、大部分が短期の滞在者で、信仰を持つ前に帰国してしまったり、せっかく信仰を持っても、洗礼を受けずに帰国してしまう人たちが多いからです。礼拝出席者の半数近くは、洗礼を受けていません。 こちらでの宣教活動には秘密があります。それは、「3つの団体がとても良いチームワークで機能している」ということです。その3つの団体とは、サウスシティクリスチャンセンター、私たちJCFそして韓国人クリスチャンの経営するロデムハウスという施設です。 サウスシティクリスチャンセンターでは、毎週木曜日の午後に「タワー・クラブ」という無料英会話レッスンがあり、アジアからの留学生やワーキング・ホリデー・ビザの若者たち、時には旅行者までが参加します。レッスンには毎週約30人の出席者がいます。レッスン後には必ず聖書からのメッセージがあり、その後JCFやロデムハウスの案内もなされ、ここからJCFやロデムハウスに導かれる日本人が多くいます。 またタワー・クラブに続いて、希望者には「アルファ・コース」という聖書の基本的な内容を学ぶ10週間のコースが、毎年3回開講されています。しかも、なんと4カ国語(英語・日本語・韓国語・中国語)で行われています。今現在行われているコースでは、日本人が16人受講しています。 ロデムハウスでは、毎週火曜日の夜に「インターナショナル・ミーティング」というアジア人に対する伝道のための英語集会があります。集会の前には、無料で夕食が出るので、その食事につられて50人ほどの若者が集います。また、英会話の練習ができ、他の国の友だちを作ることができる点でも人気があります。集会の中では、英語での賛美と証し、伝道メッセージがあります。参加者たちはまだ英語があまり上手ではないため、すべてを理解できないのですが、その交わりの温かさやメッセージの後のディスカッションの時間などを通して、信仰へと導かれています。3人の日本人が1度にキリストを受け入れるということもありました。ハレルヤ!そして、ここでも「JCF」や「タワー・クラブ」また「アルファ・コース」の案内がされ、また別の集会へと導かれる人々も多くいます。 クライストチャーチには、短期滞在・長期滞在を含めて、約3千人の日本人が住んでいると報告されています。1人でも多くの在住日本人にみことばを宣べ伝え、訓練し、働き人として日本に送り返したいと願っています。 私たちは、この終わりの時代に日本でのリバイバルを実現するためには、この「国外で信仰を持って日本へ帰って行くクリスチャンの若者たち」が鍵を握っていると感じています。そのために、今後のこちらでの宣教活動として、次のようなことを計画しています。一つ目は、毎年やって来る100人以上の高校留学生たちに対し、戦略的な宣教活動を行うことです。特に「クリスチャン・スクール」がいくつかあるので、学校の理解を得て、構内でのバイブルスタディなどを計画しています。二つ目は、次々救われてくる「ベイビー・クリスチャン」たちを短期間で弟子訓練して、日本に送り返したいと思っています。そのための知恵や時間、資料また働き人を大いに必要としています。 証しと報告の機会を与えてくださり、本当にありがとうございます。どうぞ、引き続きお祈りに覚えてください。すべての栄光が神様にありますように!
¦ 祈りの課題 ¦ 1. 救われるたましいのケアのために、特に若い女性の働き人が与えられるように。 2. 国際結婚後離婚した「シングルマザー」が多いため、彼らの心の傷がいやされるように。 3. 信仰をもって帰国した人が、しっかり神様と、日本の教会につながるように。 また日本の教会が彼らをしっかりつなぎとめることができるように。 4. 私たち家族が霊に燃え、主に仕えていくことができるように。
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