日本プロテンスタント150周年記念大聖会の奇蹟 世界宣教センター所長 ● 奥山実
関東地区に、「関東宣教協力会」という超教派の交わりがあり、聖霊派の牧師たち12, 3名が時々集まって、日本のリバイバルのために祈っています。 数年前「先生方、実は2009年は日本のプロテスタント宣教150周年になるのですが、福音同盟は2009年の9月に『伝道会議』を持ちます。それを150周年の記念とするようですし、NCC(日本基督教団など)関係はその働きがないようですので、聖霊派だけでも、本格的に150周年を記念して大聖会を持ってはいかがでしょうか」と提案したところ、「それはすばらしい」と満場一致で決定しました。そしてそれを2009年の10月に開催することにし、アッセンブリー教団の船津先生が実行委員長、私が大会会長となりました。 その後、私はもう一つの提案をしました。「私たち聖霊派が本格的にそれをすることはすばらしいのですが、もっとすばらしいのはNCC関係、福音派、聖霊派が教派教団の壁を越えて、一つとなって150周年記念聖会を持つことではないでしょうか。」この二つ目の提案には、しばしの沈黙がありました。それは確かにすばらしいことでした。しかし、一体どのようにして、伝統あるNCC関係や福音派の大きな群れにアプローチしたらよいのでしょうか。三者の中で、最も小さく若いのは聖霊派です。この小さな群れの、三者合一で大聖会を持つという提案が受け入れられるのは難しいことのように思われました。 その時、おそらく日野の加藤先生と思うのですが、「先生方、こういうアプローチはいかがでしょうか。われわれ、聖霊派は『水汲むしもべ』になって、裏の奉仕をいたしますから、どうか先生方は、表でわれわれの先に立って導いてください。私どもは教派を超えて、みんなで一致して歴史的な日本プロテスタント宣教150周年記念の聖会を持ちたいのです。」 こうして聖霊派の代表が、日本基督教団議長の山北先生、福音同盟理事長の峯野先生にアプローチしたのです。 その時、お二人の先生方が立派でした。私たちの提案を受け入れてくださいました。それぞれが大きな群れの説得をしてくださり、見事に実現したのです。 それぞれの代表が、初めて顔をあわせたとき、ある先生は「こうして三者が集って、一つのテーブルで会議を持つだけでも奇蹟です」と感動をあらわにされました。 そしてそれが、7月7日から9日にかけて実現しようとしています。周知のごとく、主なる神の恵みが自然にまで及ぶ「トランスフォーメーション」の奇蹟は、その大リバイバルの条件は「教会の一致」です。 こうして「三者合一」の、日本プロテスタント宣教150周年記念大聖会の実現は聖霊派の先生方の「水汲むしもべとなります」という謙遜と、聖霊派のアプローチを受け入れてくださった山北先生、峯野先生の寛容によります。そして忘れてならないのは、聖霊派の代表としてこのお二人にアプローチした大川先生の聖霊充満の人格によります。そしてまた、聖霊様は、日本聖書教会の総主事であられる渡部先生を大会事務局長として選んでくださいました。 これらの事実を見るにつけ、これらの奇蹟的な恵みの背後に聖霊の力強い御手が、すべてを導いておられることを知ります。つまり、大きな「祈りの支え」です。 それは何でしょうか。それは韓国のハ・ヨンジョ先生を中心とする日本への愛に基づいたオンヌリ教会の祈りです。 実にオンヌリ教会の祈りが、日本における教会一致の奇蹟を生んだのです。実は「教会一致」の動きは、CGNTVの開始によって日本のあちらこちらで、少しずつ始まっていたのです。それはCGNTVが教派の壁を越えるようにと、各地の説教者の選抜においても配慮をされ、聞くところによれば北九州などでは教派を越えての牧師の交わりが始まっているとのことです。 このようにして、オンヌリ教会から流れる神の恵みは全日本をおおう勢いです。主なる神の御恵みが、ハ先生とオンヌリ教会の上に、そのすべてのミニストリーの上に豊かに豊かにあるようにお祈りいたします。 「わたしたちが一つであるように、彼らも一つであるためです」(ヨハ 17:22)。
奥山実(おくやま みのる) 1932年福島県郡山市に生まれる。県立安積高校卒業。1953年日本基督教団阿漕教会にて受洗。関西大学経済学部卒業。2年間のサラリーマン生活の後に、神戸改革派神学校に入学。1961年同校を卒業、京都福音自由教会牧師。八尾福音自由教会を開拓後、1966年に宣教師としてインドネシアに渡る。8年後の1974年病に倒れ、帰国。1975年片柳福音自由教会牧師(11年間牧会)。1986年宣教師訓練センター所長となり、現在に至る。日本リバイバル同盟(NRA)初代委員長、現在理事。第三世界宣教団体協議会委員長。宣教学博士。著書に「もう一つの人生」(新生運動)、「悪霊を追い出せ!」「世界宣教と教会」「日本のリバイバルを求めて」「漱石・芥川・太宰と聖書」(いずれもマルコーシュ・パブリケーション)がある。
|