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日本のリバイバルを世界に
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偉大なる神のご計画 |
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偉大なる神のご計画 田原寿子●日本バプテスト教会連合
日本バプテスト教会連合より、フィリピンの姉妹団体、バプテスト・カンファレンス・オブ・ザ・フィリピン(BCP)に宣教師として遣わされている田原寿子です。フィリピンで宣教活動をはじめて、今年で19年目になります。 私は高校生の時にHi-B・Aのアメリカ人宣教師を通して初めて福音を聞き、信仰を持ち、そこで世界宣教のチャレンジを受けました。それ以来、海外の、特に東南アジアの貧しい子どもたちに神様の愛を伝えたいという願いが起こされ、神様の導きを求めるようになりました。神様は1984年に私の母教会が所属する日本バプテスト教会連合の青年のためのフィリピン・ミッション・ツアーに参加するように導いてくださいました。私はそこで、フィリピンの貧しい地域とそこに住む人たちの姿に衝撃を受け、アジア唯一のキリスト教国とはいえ、実際は多くの迷信と偶像崇拝に惑わされ、真の救いを体験していない多くの人たちを目にし、彼らもまた真の福音が必要であることを思わされました。 祈りとみことばを通して神様からフィリピン宣教への召命を受け、1989年にフィリピン宣教師としてフィリピンのセブ島に遣わされるに至りました。1年間の語学研修を終えてBCPの一教会、マンダウィ・シティー・バプテスト教会に遣わされ、神様の恵みとあわれみによって、また多くの諸教会、兄弟姉妹方の祈りに支えられて、今日に至るまで現地の牧師とともに、福音宣教のために奉仕させていただいています。 1998年から2003年まで、貧しい地域の子どもたちの教育支援の働きを通して、子どもたちとその家族への伝道と弟子訓練の働きを進めてきましたが、その教育支援を受けている子どもたちの兄弟の中に障害を持った子どもたちがいることに目が留まり、彼らにも神様の愛を伝えたいと願っていました。神様の導きの中で、その教育支援の働きを現地の働き人にゆだねたとき、神様は障害を持った子どもたちとその家族にも福音を伝えるように導いてくださいました。ヨハネ9章3節の「イエスは答えられた。『この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです』」とのみことばに立って、2004年にMandaue Hope Center for Precious Children(MHCPC)という名前で、障害児とその家族への伝道と弟子訓練の働きを新しく立ち上げました。その時に、神様に3つのことを願い求めました。1つ目は人材(奉仕者)、2つ目は資金、3つ目は実際に救われるたましいが起こされることでした。神様はこれらの祈りに真実に答えてくださり、まさに障害児を通して神様の御業を現してくださっています。当初は20名だけでしたが、現在では95名の障害児たちがこの働きに参加するようになりました。必要な人材も起こしてくださり、奉仕者も与えてくださっています。子どもたちが学校に行けるように、また、センターでの活動がより充実したものとなるように、経済的にも支援してくださる子どもたちのスポンサーを、アメリカの姉妹教会や、日本のNGO団体のHFDJやフィリピンの兄姉を通して起こしてくださいました。毎週日曜日に彼らとともに神様を礼拝をし、礼拝後に両親たちはスタッフとともに聖書を学び、障害児たちは4つのクラスに分かれて、それぞれの必要に応じた活動を通して、神様の愛とイエス様にある救いについて学んでいます。感謝なことに、今までに9人の聾唖の青年たちと6人の両親がバプテスマの恵みにあずかるという実が結ばれ、主の御名をあがめています。 実は、私は宣教師になる前に重症心身障害児施設というところで障害児のために働きたいという強い願いを持っていました。ところが先にもお話したように、神様は直接みことばを伝える宣教師になるように導かれました。主の召命に従うために、その願いを断念し神学校に入学したわけですが、その頃はまさか20数年後にこのようにして、宣教師としてフィリピンの教会で、しかも障害児たちとその家族のための働きに導かれるとは夢にも思っていませんでした。「わたしの道はあなたがたの道よりも高く、わたしの思いはあなたがたの思いよりも高い」(イザ 55:9)というみことばの真実を思わされています。 私の今の望みは1人でも多くの日本の兄弟姉妹、特に青年たちにもこの恵みにあずかってもらいたいということです。世界中にはまだまだ福音が伝えられていない国、民族がたくさんあります。私が19年前にフィリピンに来たときは、フィリピンの教会は宣教師を求め受け入れている状態でしたが、今は宣教師を送り出す教会へと成長してきています。そして実際多くの青年たちが世界宣教のために自らの人生をささげていっています。日本の教会でも同じ光景が見られることをフィリピンの地よりお祈りしています。
¦ 祈りの課題 ¦ 1. 障害児のための働き(HCPC)を通して、子どもたちとその家族への伝道と弟子訓練が進むように。 2. 左耳の鼓膜の穴がふさがり、聴力が元に戻るように。 2. 日本にいる家族の救いのために。霊肉ともに支えられて、主に栄光を帰す歩みへと日々導かれるように。
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