日本にささげるLove Sonata

   平和の波
 

平和の波

ハ・ヨンジョ

オンヌリ教会主任牧師

私は牧師になって以来、数多くの結婚式の司式をしましたが、そのたびに語ってきたみことばがあります。聖書の第一コリント13:13のみことばです。
私がこのみことばを語る理由は、信仰と希望と愛にまさる偉大な力はないからです。世の中の人々はどんな力を好みますか。まずお金の力です。お金を礼拝し、そのためには何でもします。次に権力です。そして、快楽です。現代人はもうすでに性的中毒者になってしまっています。
しかし、お金の力、権力の力、快楽の力の結果は何ですか。それは永遠ではありません。それらを追求する人々の最後には、空しさしか残りません。そして結局、自殺にまで至ってしまいます。それらの力は永遠ではありません。しかし、信仰、希望、愛は永遠です。変わることがありません。それは奇蹟を生み出します。今回、この三つの祝福についてお話したいと思います。

本当の信仰を見せてくださった方
第一に信仰の力についてお話したいと思います。信仰は見えないものを見えるようにします。信仰の力は理性の力や合理的な力より一段階上にあるものです。私たちはこの世で理性と合理性によって生きていますが、それらによってすべてを解決することはできません。災難、貧困、病気、死の前ではそれらは何の力も発揮できません。しかし、信仰の世界はどうですか。信仰の世界には超自然的な奇蹟が日々起こるのです。目には見えず、耳には聞こえませんが、神秘的な世界があるということです。私たちが一度も考えたことのない、そのような世界が信仰の人には見えるのです。それだけでなく、信仰は神が存在するということを教えてくれるものです。信仰は天地を創造された創造主について知らせてくれます。信仰はイエス・キリストが私たちの罪のために十字架にかかってくださったということを教えてくれるのです。人生の危機にあるとき、死の前に立ったとき、信仰によって生きるなら病気が癒され、嵐が静まり、自殺するしかないと思っていた絶望的な状況が希望に変わり、不可能が可能に変わるのです。これが信仰の力です。
しかし、私たちは合理性や理性の力に浸って生きています。信仰といってもすべてが本物ではありません。世の中にはあまりにも偽者が多いのです。信仰にも偽りの信仰があります。私たちが作った信仰は偽りの信仰です。それは永遠でもなく、奇蹟も起こしません。自分たちがつくった信念が何か奇蹟を起こしますか。それは自分の水準に合ったものでしかありません。
本当の信仰とは何でしょうか。それは神がくださるものです。それは永遠であり、奇蹟を起こします。このような本当の信仰を見せてくださる方がおられます。そのお方がイエス・キリストです。イエスは神がどのような方であるかを教えてくださいました。見えない人を見えるようにし、耳の聞こえない人を聞こえるようにし、悪霊につかれた人を自由にし、死んだ人を生き返らされた方、それがイエス・キリストです。このようなことをどのようにされましたか。信仰によってされたのです。この驚くべき世界に入りたいと願われませんか。私たちが心に決めたこと、信じているものはいつかは消えるものです。自分が作った信仰ではなく、神がくださる信仰を求めてください。それは実に偉大なものです。しかもただで与えられるのです。今、求めれば神がくださるのです。

必ずなされる約束
二番目の祝福は何でしょうか。それは希望という祝福です。希望は未来を開くドアです。未来は未開拓の地であり、新しい地です。私たちは未来を見ることができないため、絶望するのです。私たちは未来のドアを開くことができないとき、絶望します。未来のドアを開くことのできる人はだれですか。夢とビジョンを持っている人、希望を持っている人が未来のドアを開くことができます。未来の主人公は希望を持っている人です。ここに未来の希望の力があります。「求めなさいそうすれば、与えられます。捜しなさい、そうすれば見つかります。たたきなさい、そうすれば開かれます。」この聖書のみことばを覚えてください。
希望は私たちの人生の灯台のようなものです。希望があれば私たちは絶望したり、諦めることがなく、挫折することもありません。聖書は希望ということばを約束だと語っています。約束とは何でしょうか。未来に起こる出来事です。約束のない未来はなく、約束のない希望もなく、約束のない祝福もありません。約束があってこそ、希望が与えられるのです。聖書は私たちに多くの約束を与えています。神は私たちを愛してくださっているのです。心配せず重荷をゆだねて、わたしを信じなさいと言われます。救いを約束してくださっています。罪の問題も解決できると約束しておられます。その約束は必ず実現するのです。
希望にも偽りの希望があり、本物の希望があります。自分が作った希望は偽りの希望です。それはただの願い事にすぎません。それは未来を生み出しません。本当の希望が必要です。それは私たちがつくるものではなく、神がくださる約束です。その約束は永遠です。この地のものではなく、天のものです。瞬間的なものではなく、永遠の約束です。
歴史を振り返るときに、この約束を信じ、未来の希望に向かって情熱を注いだ人々がいます。マルティン・ルターやカルヴァンは宗教改革を起こし、リビングストーンはアフリカに旅立ち、アブラハム・リンカーンは黒人解放のために戦争で戦いました。キング牧師は人権問題のために戦い、マザー・テレサはインドの貧しい人々のために自分の人生をすべてささげました。
この未来のドアを突き破ることのできる希望を持ちたいと願われませんか。自分が作る空しい願いではなく、神が約束された確かな希望を持ちたいと願われませんか。この希望を持った瞬間に、信仰のドアが開き始め、私たちの中に新しい情熱が生まれ、神秘的な人生を歩み始めることができるのです。
イエスと出会ってください。人生が変わります。新しい世界が開かれます。考えもしなかったような夢やビジョンが与えられます。生きる力がわきあがり、喜びが満ち、感動的な人生を歩むことができるのです。

神の愛だけが正答
最後に愛の力について語りたいと思います。信仰の力も偉大であり、希望の力も偉大ですが、その力とは比べ物にならないのが、愛の力です。愛を必要としない人はひとりもいません。なぜ人間はさびしいのでしょうか。なぜ死にたいと思うのでしょうか。なぜ諦めようと思うのでしょうか。病気になったからではなく、お金がないからではなく、愛を受けていないからなのです。私たちは愛されるために生まれてきました。人を愛するために生まれてきました。愛の力を発見した人は奇蹟の人生を歩むことができます。
愛にも偽りがあり、本当の愛があります。自分の力で愛する愛は偽りの愛です。本当の愛とは何でしょうか。神がくださる愛です。人間の愛はまねることはできますが、神の愛はまねることができないのです。人間の愛はすぐに渇き、すぐに消え去り、条件的なものです。ですから、人間の愛には裏切りがあり、復讐があり、死の陰があるのです。人間の愛はそのようなものです。それがたとえ、子どもを愛する愛であっても、夫婦の愛であっても傷が残ってしまいます。しかし、神の愛はそうではありません。満たされていて、限りがなく、条件のない愛です。本当の愛はすべてのものを受け入れます。失敗や間違いや、深刻な罪さえも受け入れることができます。神の愛はすべてをいやし、理解し、回復させ、生かします。
人間の愛には、裏切りの傷、利己的で、自分勝手な傷、暴力の傷があります。だれがこのような人の深い傷をいやしてくれますか。自殺を考えるしかないこの傷をだれが癒してくれますか。それは神の愛だけです。人間の努力や愛はすばらしいものですが、正答ではありません。夫婦の間に問題がありませんか。それを隠していませんか。隠したからといって問題がなくなりますか。すでにどれだけ努力してきたでしょうか。しかし、傷が深くなるだけではなかったでしょうか。神の愛を受け入れてください。その愛はいやしを与えます。まことの回復をもたらします。
神に希望を求めてください。神に愛を求めてください。神は私たち一人ひとりをよくご存知で、天から雨を注ぐように、愛を注いでくださいます。お金の力、権力の力、快楽の力は永遠ではないのです。今までそのようなものを求めていたなら、手放してください。これからは、信仰の力、希望の力、愛の力を求めてください。
神はあなたを呼んでおられます。お金の力、権力の力、快楽の力によらず、永遠の力、真実の力、幸せをもたらす力を求めてください。神は朝ごとに、夜ごとに、一日中あなただけを見ておられます。そして、あなたに向かって叫んでおられます。ドアをたたいておられます。「神様、私は神様に向かってドアを開きます。私はここにいます。実は私も心の中であなたを求めていたのです。」そう思う方は静かに胸に手を当ててみてください。私は葛藤が多く、自分の力ではもう解決することができません。そのように思う方はこのように祈ってみてください。
「父なる神様。私の人生を今まで自分の思い通りに生きて来ました。成功できると、幸せになれると思っていましたが、結果はそうではありませんでした。今、あなたを信じたいです。どうか私のもとに来てください。私をつかんでください。私を救ってください。まことの信仰の力と希望と愛を私に注いでください。もう一度生き返りたいです。今、イエス様を信じて本当に救われたいと願います。どうか私たちの家族を救ってください。私たち夫婦の関係をもう一度いやし、回復させてください。私たちの社会をもう一度いやしてください。イエス様の御名によって祈ります。アーメン。」


 

     2023年 11月    リビングライフ
     2023年 10月    リビングライフ
     2023年 09月    リビングライフ
     2023年 08月    リビングライフ
     2023年 07月    リビングライフ
     2023年 06月    リビングライフ
     2023年 05月    リビングライフ
     2023年 04月    リビングライフ
     2023年 03月    リビングライフ
     2023年 02月    リビングライフ
     2022年 12月    リビングライフ
     2022年 11月    リビングライフ
     2019年 04月    リビングライフ
     2019年 03月    リビングライフ
     2019年 02月    リビングライフ
     2019年 01月    リビングライフ
     2018年 12月    リビングライフ
     2018年 11月    リビングライフ
     2018年 10月    リビングライフ
     2018年 09月    リビングライフ
     2018年 08月    リビングライフ
     2018年 07月    リビングライフ
     2018年 06月    リビングライフ
     2018年 05月    リビングライフ
     2018年 04月    リビングライフ
     2018年 03月    リビングライフ
     2018年 02月    リビングライフ
     2018年 01月    リビングライフ
     2017年 12月    リビングライフ
     2017年 11月    リビングライフ
     2017年 10月    リビングライフ
     2017年 09月    リビングライフ
     2017年 08月    リビングライフ
     2017年 07月    リビングライフ
     2017年 06月    リビングライフ
     2017年 05月    リビングライフ
     2017年 04月    リビングライフ
     2017年 03月    リビングライフ
     2017年 02月    リビングライフ
     2017年 01月    リビングライフ
     2016年 12月    リビングライフ
     2016年 11月    リビングライフ
     2016年 10月    リビングライフ
     2016年 09月    リビングライフ
     2016年 08月    リビングライフ
     2016年 07月    リビングライフ
     2016年 06月    リビングライフ
     2016年 05月    リビングライフ
     2016年 04月    リビングライフ
     2016年 03月    リビングライフ
     2016年 02月    リビングライフ
     2016年 01月    リビングライフ
     2015年 12月    リビングライフ
     2015年 11月    リビングライフ
     2015年 10月    リビングライフ
     2015年 09月    リビングライフ
     2015年 08月    リビングライフ
     2015年 07月    リビングライフ
     2015年 06月    リビングライフ
     2015年 05月    リビングライフ
     2015年 04月    リビングライフ
     2015年 03月    リビングライフ
     2015年 02月    リビングライフ
     2015年 01月    リビングライフ
     2014年 12月    リビングライフ
     2014年 11月    リビングライフ
     2014年 10月    リビングライフ
     2014年 09月    リビングライフ
     2014年 08月    リビングライフ
     2014年 07月    リビングライフ
     2014年 06月    リビングライフ
     2014年 05月    リビングライフ
     2014年 04月    リビングライフ
     2014年 03月    リビングライフ
     2014年 02月    リビングライフ
     2014年 01月    リビングライフ
     2013年 12月    リビングライフ
     2013年 11月    リビングライフ
     2013年 10月    リビングライフ
     2013年 09月    リビングライフ
     2013年 08月    リビングライフ
     2013年 07月    リビングライフ
     2013年 06月    リビングライフ
     2013年 05月    リビングライフ
     2013年 04月    リビングライフ
     2013年 03月    リビングライフ
     2013年 02月    リビングライフ
     2013年 01月    リビングライフ
     2012年 12月    リビングライフ
     2012年 11月    リビングライフ
     2012年 10月    リビングライフ
     2012年 09月    リビングライフ
     2012年 08月    リビングライフ
     2012年 07月    リビングライフ
     2012年 06月    リビングライフ
     2012年 05月    リビングライフ
     2012年 04月    リビングライフ
     2012年 02月    リビングライフ
     2012年 01月    リビングライフ
     2011年 12月    リビングライフ
     2011年 11月    リビングライフ
     2011年 10月    リビングライフ
     2011年 09月    リビングライフ
     2011年 08月    リビングライフ
     2011年 07月    リビングライフ
     2011年 06月    リビングライフ
     2011年 05月    リビングライフ
     2011年 04月    リビングライフ
     2011年 03月    リビングライフ
     2011年 02月    リビングライフ
     2011年 01月    リビングライフ
     2010年 12月    リビングライフ
     2010年 11月    リビングライフ
     2010年 10月    リビングライフ
     2010年 09月    リビングライフ
     2010年 08月    リビングライフ
     2010年 07月    リビングライフ
     2010年 06月    リビングライフ
     2010年 05月    リビングライフ
     2010年 04月    リビングライフ
     2010年 03月    リビングライフ
     2010年 02月    リビングライフ
     2010年 01月    リビングライフ
     2009年 12月    リビングライフ
     2009年 11月    リビングライフ
     2009年 10月    リビングライフ
     2009年 09月    リビングライフ
     2009年 08月    リビングライフ
     2009年 07月    リビングライフ
     2009年 06月    リビングライフ
     2009年 05月    リビングライフ
     2009年 04月    リビングライフ
     2009年 03月    リビングライフ
     2009年 02月    リビングライフ
     2009年 01月    リビングライフ
     2003年 02月    リビングライフ
     2003年 01月    リビングライフ