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パピルスのかご
 
著者
:
キム・ヨンエ
 
定価
:
1,938 円
 
ページ数
:
456
 
ISBN
:
978-4-931534-18-6
 
Cコード
:
C0016
 
寸法
:
129×188
  カスタマーレビュー
 
 
本の紹介
この書籍には、過去14年間韓東大学で働かれた神様の摂理が込められている。人間の目からはあまりにも無謀に見えた大学の出発から、「神の大学」というアイデンティティを攻撃するこの世との戦いまで記録されている。数十回にわたる告訴告発と、総長と副総長の法廷拘束から見ても、その戦いの激しさがうかがえる。その数多くの苦難の過程が鮮やかに描き出してあり、また、その苦難の中に働かれる神様の摂理に気がついた時、生ける水を探し出した鹿のように、その恵みに感動しながらこの文を記録した。
 この書籍を読むと個人の人生に働かれる神の摂理にも驚くが、神がその個々人の人生を動かして、神の御業を成し遂げるその軌跡に気がつく。クリスチャンのとりなしの祈り、みことばの黙想、その生活が、 神様の主権的な御業のもとにあることを目にすることができる。
 そういう意味でこの書籍は、韓東大学の物語だけでなく、この時代の強力な神様の証拠であり、神様から私たち社会に見せてくださった明白なビジョンでもある。

(本文より)
あまりにも緊急を要することなので、目を閉じて落ち着いて祈ることができなかった私は、家の中を行ったり来たりしながら、主に告げ始めた。
「神様。お金を与えてください。うちの人をご覧ください。あんなに元気なく横たわっていますから、神様も心痛まれると思います。夫がパッと起き上がれるようにお金を与えてください」
私は続けて神様に告げ口をしていた。午後二時ごろ電話が鳴った。走っていき電話を取った。
「韓東大学の総長様のお宅でしょうか。私は仁川にある某教会の牧師の家内です。学校に支援金を送ろうと思っているのですが、支援の口座番号を教えてください。数日前から、聖霊様が韓東大学が急を要しているので、お金を送るように私を促すのです。北朝鮮宣教の献金としてためた積立金を先におろして今日送金します」
胸中あまりにもうれしく感激した。しかし、私も知らないうちに私の口からとんでもない言葉が出てしまった。
「奥様。その宣教献金を私どもにくださったら、そちらの方はどうなるんですか」
「私が従わなかったら神様に懲らしめられます」
「神様が私たちの事情をすべて知らせたのですね。実は私どもは今、非常に緊急を要しているのです」
私は書斎にはせ参じた。
「あなた、起きて。神様が今あなたが横になっているのを見ていらっしゃるわよ。ある方が今一千万ウォンを学校に送ってくださるそうよ」
夫はぱっと起き上がって叫んだ。
「ハレルヤ! 早く、オ所長に電話しなくちゃ」
その日のハラハラする危機を乗り越え、本でしか見ることのできなかったジョージ・ミュラーの様を私たちも経験した。私たちは決定的な瞬間に介入される神様、私たちをそのまま捨ておかれない神様の息づかいを感じた。不安に包まれた弟子たちの前に現れたイエス様を見るや、イエス様をまず初めに見分けたヨハネが「主だ」と嘆声を上げ、駆けよったように、私たちも叫んだ。
「わあ、本当に生きておられる。主は」
よちよち歩きを始めた子どもが両手を広げた時、さっと抱いてあげない父親がどこにいるだろうか。自分の子どもが無力であればあるほど、親が有能であるように、私たちがお手上げの状態にいる時、神様はすばやく動かれるのだ。私たちの欠乏より神様の愛がもっと大きいことが分かった。
目次
○推薦の言葉
○はじめに ・目に見えない道を歩む 〇〇四
○プロローグ ・あの日
○ビジョン Vision
一章・再建の命令を受ける 
二章・キム・ネヘミヤの誕生 
三章・キム・ネヘミヤの祈り 
○冒険 Adventure
一章・礎石をすえる 
二章・目に見えない戦争が始まる 
三章・苦難の中の行進 
四章・死を覚悟した人々 
五章・モーセをパピルスのかごに浮かべるように 
○挑戦 Challenge 
一章・フィジーに蒔かれた一粒の麦、悲しみから賛美へ 
二章・満たされる神様 
三章・四方八方ふさがれても 
○犠牲 Sacrifice 
一章・牢の戸を開く慰め 
二章・わたしは必ずあなたを助け出す 
三章・あなたの天幕を広げよ 
○エピローグ・三十五マイルで走る夫  
訳者あとがき 原田正夫
著者の紹介
キム・ヨンエ
韓東大学キム・ヨンギル総長の妻
梨花女子大学大学院卒業
高麗大学行動科学研究所研究員
ニューヨーク州立大学院にて特殊教育学専攻
1980年より14年間梨花女子大学特殊教育学科にて教鞭をとる。
推薦のことば
○ 私はこの本を読んで涙が止まりませんでした。そして主の臨在に包まれ感動で胸がふるえました。(ワールドミッションクリスチャンスクール 校長 喜納邦子)
○この本を開いた途端、目が離せず、十時間近く物語の中にのめりだ。
(前サラン教会 牧師 オク・ハンフム)
○主が自ら演出なさった、わが時代最高のドラマだ。(地球村教会 牧師 イ・ドンウォン)
○涙と笑いで読んでいるうちに、私も韓東大学の家族になった。(ミョンソン教会 牧師 キム・サンファン)
○青年と国に未来を与える希望のメッセージ。(極東放送 社長、牧師 キム・ジャンファン)
○全身で生きるクリスチャンの冒険。(トウレー教会 牧師 キム・ジンホン)
○熱い感動と韓東大学は献身した人々を召して、建てた「神の大学」だ。(ヨイド純福音教会 元老牧師 チョ・ヨンギ)
○韓国の新しい奇跡の産室だ。(南ソウル・ウネ教会 牧師 ホン・ジョンギル)